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ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、就職活動中のWebライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

映画『JACO』周辺アーティスト編〜

最近はめっきり寒くなってしまって、気づいたら今年も1ヶ月を切っていました。

やりたい事は山積みで、お会いしたい方も沢山・・・。そういったことは週末に詰め込んでいるのですが、最近パンク気味です。

 

パンクと言えばパンクジャズなんてものがある訳ですけど、その音楽は未だ1人しかおりませんね。

一見して相反するようなジャンル同士の組み合わせですが、音を聴けば納得してしまう。それこそヘビーメタルビバップといえばBrecker Brothers(ブレッカーブラザーズ)な訳ですが、納得のサウンドですよね。

じゃあパンクジャズとはなんじゃ、と。

 

そりゃジャコ・パストリアスですよ。
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「またか、またなのか」そんな声が聞こえてきそうですけど、現在絶賛上映中の映画『JACO』を見てまいりました。

 

映画『JACO』を見てきました

新宿のシネマカリテさんでね。

はじめて行ったのですが、面白そうな映画が沢山ありました。ヒッチコックの自伝?映画が特に心惹かれました。

小さな劇場でして、昨今のシネコンと呼ばれるような大きな商業施設なんかとは違って趣のある佇まいです。

 

2つのシアタールームがあり、98席のスクリーン1と76席のスクリーン2があるのですが、なんともこじんまりとしていて私は好きな雰囲気でした。

映画『JACO』も土日ともなると満席で予約必至です。朝10:10と夜20:30で1日2回の上映スケジュールなのも関係あるとは思いますが、こんなにもジャコファンがいる、という事実は嬉しいです。

ちなみにこれから観に行かれる方には前から3番目の列をオススメします。

私はいつもの感覚で真ん中後ろの方の座席(スクリーンを見上げるような感じにならず首が疲れないので)を選んだのですが、もっと前の方が楽しめたなぁ、と思いましたのでご参考までに。

 

さて、本編に入っていくとですね、

まだネタバレはしないでおこうと思いますが、是非劇場で観ることをオススメします!

 

もうすごかったです。完全にロックスターでした。

私は3回ほど涙を流した訳ですが、劇場でジャコ・パストリアスを観ることができるという事に感動したのと、ライブ映像のシーンが良かったです。あとは本編に関わることなので実際に観て涙を流してもらえれば、と思います。

 

本当に76-77年の僅かな間に凄まじい勢いで音楽史に衝撃を与え、その後の音楽を10年は速めたんじゃなかろうかと考えさせられるわけです。

 

前回エントリーにて、「ジャコを知らない人にもオススメ」と言いましたが、少し語弊というか70年代に活躍していたジャコの周辺アーティストは知っていないと心地悪い

 

と思う方もいるな、と思った次第です。

そう思ったのもですね、突然こうやって


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なんだこのロックなばあさんは・・・。と

次々現われる訳ですよ。

 

ちなみにこの方は

Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)

です。1977年にジャコ・パストリアスが見せた最高潮のウォーキングベースもジョニ・ミッチェルのライブでした。

 

このアーティストは私も大好きでして、普段あまり歌の入った曲を聴かないのですが、彼女の声と独特な節回しは心に響くものがあります。何よりここまでジャコを伸び伸び弾かせているボーカリストって少ないイメージなんです。

大体はジャコがボーカルごと食っちゃう、というか。主役はジャコになってしまうのですが、ジョニ・ミッチェルに関してはジャコのベースが軽やかで自由で、なのに邪魔しない。歌も個性を放っていてベースと対等に渡り合っている。

不思議なシンガーです。ジャンルでいうとアートロックなんですかね。フォークという枠では収まりが悪く感じます。

 

何曲かコピーしたのですが、曲調がミドル、スローでコード展開が少ないのでロストしやすかった記憶があります。

ジャコのハーモニクスと和音、フィルのフレーズ、もはや完全に独立した上乗せ楽器なのですが妙なマッチが見られて面白いくらい惹かれてしまうんです。

是非コピーする事もオススメします。この時期のジャコのサウンドは深みもあって、トリッキーです。弦高も低いセッティングというか、低音の響きが深いです。開放弦の広がりがとにかく気持ちいいです。

 

ジャコ・パストリアスが参加したアルバム

ドンファンのじゃじゃ馬娘(原題:Don Juan's Reckless Daughter)

ドンファンのじゃじゃ馬娘

 

⚫逃避行(原題:Hejira)

逃避行

 

⚫Mingus

Mingus

 

⚫Shadows and light

Shadows & Light

 

どれも名盤です。浮遊感のある曲調にジャコの甘いフレットレスサウンドが見事に調和しています。これはベースを重ね録りしていて、コードを弾いているパートとメロディを弾いているパートがあったり、かなりベースという楽器がフィーチャーされています。伸び伸びとしたジャコのプレイは本当に脂の乗り切った最高の状態でした。

 

ジャコとの出会いは劇中でも語られていますので、是非チェックしてみてくださいね。

 

お次はこの方。
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やさぐれたシーズー犬ではありません。

お恥ずかしい事に私自身もジャコを通してはじめて音源を聴いたアーティストでして、他の楽曲がどんなものなのか詳しくは知らないんですね。

Ian Hunter(イアン・ハンター)です。

 

何かとジャコのムック本などでメッセージを寄せていたりするのですが、どこか辛辣というか、現実的な方なんでしょうけど。

やさぐれシーズーとか言ってしまう私の器量の小ささは気にしないでください。

ジャコ・パストリアスが参加したアルバム 

⚫All-American Alien Boy

All American Alien Boy

 

AAABですよ。巷で流行りのね。主役はジャコ太郎です。

けだるい感じのボーカルももちろん良いんですが、表題曲では「うわ、これ絶対ジャコ入れちゃダメでしょ」みたいなレベルでソロ弾きまくってて気持ちいいです。ダメではないんですけど。でもこの時点でジャコのアルバムになりました。

全編通してジャコのベースが聴けるので、ジャコファンとしては押さえておきたいアルバム。途中ジャコがアコギも弾いてます。

 

さてお次は重要な人物ですよ。
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ヒキガエルの親分ですね。ヒキガエルは異物を飲み込むと胃袋ごと吐き出すんですよ。絶対にやらないでくださいね。

冗談はさておき、彼は何を吐き出すかというと主に息ですね。

息を吐いて音を出すタイプの人間です。

 

生けるレジェンドです。ふざけた事言ってるとファンの方に怒られそう。

Wayne Shorter(ウェイン・ショーター)

この間Facebookでライブ配信をしていました。チューニングをしてちょっとしか吹いてませんでしたが、それだけでも30分見た甲斐があったな、と思わせる深みのある音でした。

彼はWeather Report(ウェザー・リポート)のメンバーで、ジャコとずっと同じステージに立っていたんですね。何かと他のゲスト参加でもジャコと一緒にやっていたり。

 

ウェイン・ショーターは寡黙な人物で、ジャコやジョー・ザヴィヌルには相当振り回されていたようです。

1977年のWeather ReportでやったTeen Townのこの表情(1:58あたり)。さぐり合いみたいな雰囲気でバチバチしてます。
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Weather Report - Teen Town - YouTube

 

彼のプレイはWeather Reportを聴けば分かると思いますが、個人的にはこちらのソロアルバムも好きです。

Native Dancer

ネイティヴ・ダンサー(期間生産限定盤)

結構ドラマチックな展開が多いですが、Weather Reportほどガツガツしていないので聴きやすい印象です。

 

お次もジャコを知る上で必ず出会うことになるプレイヤーです。
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あのジャコに影響を与えたベーシスト。

Jerry Jemmott(ジェリー・ジェモット)

ベーシストなら絶対抑えるべきプレイヤー

 

彼は85年リリースのジャコの教則ビデオでホストを務めています。
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ジャコへ与えた影響は大きく、アレサ・フランクリンウィルソン・ピケットロバータ・フラックなどなど、ソウル、R&Bのシンガーを支えてきたベーシストです。

⚫Live at fillmore west

ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト

キング・カーティスの名盤です。ド頭からグルーヴィーなベースにやられてしまうでしょう。

ジェリー・ジェモットのベースラインを聴いていると、ジャコの弾く16分のフレーズなどがどうやって作られたのかが分かってきます。

 

高校生の私はこの辺りのアーティスト(へ影響を与えたアーティストも然り)を手当り次第に聞いていたのですが、全然顔と名前が一致しなかったんですね。

一致しなさすぎて一時期「ジェームスジェマーソンと名乗るロンカーター」が夢に出てきてクイズを出してくる、という悪夢を見ていました。


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明らかにロンカーターなんです。すごいでかかったし、「私はダブルベースを弾くんだけど・・・」的な事を言うんですね。

間違えると不機嫌な感じで、「まあ頑張って」と言って去っていくんですけど、

クイズに正解したある日、何故かジェームスブラウンが出てきてファンクベースの極意を教えてくれました。

 

なんでやねん

そこはブーツィー出しとけよ、と夢の中でも思いました。

そこから一時期ファンクにハマったのですが、そんなスピリチュアリズムな話はおいといて・・・

 

これはごく一部ですが、ジャコ関連アーティストで特に重要なアーティストたちです。今回の映画では周辺アーティストのインタビューに多く時間が割かれていて、私も時々「あれ、この人なんだっけ・・・」となるくらい、次々と色々な人が登場します。そしてみんな歳を取っているから顔だけじゃ分からない・・・。

背景を知っているともっと楽しめる映画だと思うので、一度見た方も復習を兼ねてもう一度見に行きましょう。これだけ素晴らしいアーティストたちがインタビューに答えるというのもなかなかない機会です。

補足的な内容になりましたが、興味を持っていただければ幸いです。

また何かの機会に今回紹介していないアーティストも随時紹介していきます。

 

では

映画『JACO』公開間近!私とジャコ

今回はこれまではとは少し趣向の異なるものをご紹介しようと思います。 これまではなにかとジャズベースジャズベース言ってきました。(勿論、ジャズベースにモテるための啓発ブログですので当たり前なのですが)

しかし、このブログで掲げる要素に欠かす事のできない存在といえばジャコ・パストリアスです。 12月に日本公開を控えたドキュメンタリー映画『JACO』。

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私は先行公開されていた輸入盤の字幕のないもの(せめて英語字幕欲しかったです)を持っているのですが、英語に不得手なので雰囲気で楽しむレベルです。

「jaco is genius.」

ジーニアスね、ふんふん、なるほど。

と、中学生さながらの英語力で満足。

外国の方に道を聞かれた際には、行き先を調べて「follow me!」と言って一緒に迷う、というのが常な私でも映画『JACO』はとても楽しめました。とにかく知っているプレイヤーが多く登場すること。 視覚的に楽しむ事も出来ちゃいます。

それと場面場面でのBGMがマッチしていてジャコォォオオと叫んでしまいたくなるほど。時に涙が出ます。 貴重な幼少期の動くジャコも多く登場し、ジャコファンは勿論楽しめるのですが、それ以上に「ジャコって誰じゃ」という方に強くオススメしたい作品です。

オススメするからには私が何故ジャコというプレイヤーに魅了されているのかを説明しないことには始まりません。ジャコとの出会いについては最初のエントリーでも触れたので割愛しますが、そのあと、更に惹かれていく様子を軽く振り返りたいと思います。 無駄に長いです。

2度目の衝撃

高校生の時分、私は音楽というものに詳しくありませんでした。しかしながら、巷で流行っているポップスにはあまり興味がないので、古い音楽から聴くようにしていました。古いと言っても1960年代のイギリスでのモッズカルチャーに興味を持ったことから、その周辺(や影響を受けたとされる)のアーティスト(Small facesやkinks、whoを経由してjimi hendrixやJB(ジャズベじゃないよ。the whoがカバーしていたというので知りました。))を好んで聴いていたのですが、その後もロックやパンクに枝分かれする様が面白く感じられて、次第にジャンルという枠で音楽を聴くようになりました。 ロックからの派生としてプログレッシブロックというものは私にとって殊更に心惹かれるもので、この難解な曲が生み出される背景には何が存在するのだろう、とのめり込んでいった訳です。 プログレッシブ=先進的、という意味で私は捉えていますが、ジャンルの話になると様々な方面に飛び火するため、あくまで便宜上の枠としてだけの言及に留めます。 プログレッシブロックでも特別、心に響いたのがKINGCRIMISONなのですが、PINKFLOYDやYES、JENESISなどに比べてサウンドも攻撃的で、オケの使い方が個人的には革新的だと感じた点がその理由だと分析しています。プログレに多く見られる、転調や変拍子、アルバム単位でのストーリー性などの要素は無知な私にはあまりにも刺激の強いものでした。

そうなると歯止めの効かない性格ですので、極端に難しい(と思われる)楽曲を欲するようになり、メタルからジャズから節操なく聴きあさるようになります。 その時にジャコとの2度目の出会いを果たす事になります。

その前に、 私の高校、所属していた部活では毎日発掘してきた音楽を紹介しあう機会がありました。それは今から思えば微笑ましいものであったのかも知れませんが、気分はブラックミュージックのレア盤を漁るDJそのもの。youtubeやdiskunionで面白い音源を見つけては休み時間に見せ合ったり、CDを貸し借りして、とにかく音楽に対して貪欲な姿勢であったことは間違いありません。思えばこういった環境であったからこそMichael Manringとの出会いを果たしたのだと・・・。

当時から斜に構えていた私は「音楽は趣味だけど、プロと同じくらい上手くなければ趣味として恥ずかしい」と、もう書いている今も恥ずかしく、誰かが勝手にブログを更新しているだけだ、と言い聞かせながら書きますが、そういった痛々しい姿勢でして、その頃に専門学校や音楽大学といった存在に対してよく分からない敵意を剥き出しにしていたのもあり、毎日学校へろくに通わず、寝る間も惜しんでベースの練習を7、8時間続けていた時期でもありました。

さぁ、そんな自分の前に再び立ちはだかったのがジャコであります。 ファーストソロアルバムジャコ・パストリアスの肖像』にたどり着き、CDプレイヤーを再生した瞬間‥

「なんも聞こえねぇ…。」

なんかボソボソと音がするので、CDプレーヤーの調子が悪いもんだと思いました。 中学生の頃、親の部屋からこっそり盗み出したプレイヤーが壊れてしまった、と冷や汗をかく私を余所にプレイヤーは2曲目へ

\パパパッパッパッパ!!…パーパーパーッ!!!!/

「うるせぇえ!!」

即座に消し、その日は聴くのをやめました。

次の日、先輩のベースの方に「ジャコのアルバム聴いたんですけど、よくわからないです」というと 先輩は「専門とか音大のベーシストはみんなドナリーとトレイシーの肖像弾けて当たり前らしいよ」という真偽はともかくとして、私の謎の敵意を無作為に煽る発言により、その日は学校を早退しました。

「よくわからないですね」と言った自分をぶん殴りたくなる気持ち、なぜなら専門や音大生は理解できていてしかも弾ける(真偽は不明)、というのだから今すぐにでも弾かなくては、という不純すぎる動機をきっかけに、一層ベースに熱を出す日が始まりました。

誰もいない家でプレイヤーを再生し、とりあえずドナリー。 あ、これはあとでにしよう。次。 トレイシーの肖像 これはいける気がするぞ。(速くないので)

ハーモニクスというものは『地獄のメカニカルトレーニング』(

) で勉強済みだったので、手探り状態で音を一音ずつ全ポジションで確認する作業が始まりました。 朝になる頃にはイントロがわかったぞ!というあまりにも非力過ぎる実力に打ちひしがれながらも、部活の時間ではアンプに繋いで、バンド練習中にもドヤ顔でトレイシーの肖像のイントロ(と思われる雑音)を弾きまくり、誰に気づかれる訳でもない自慢をしていました。休み時間はそれっぽい音を拾っては練習し、1ヶ月が経つ頃には大方の流れは弾けるようになって(と思い込んで)いたある日、 学校で神と崇められるギターのめちゃくちゃ上手い子に「それ、ジャコ?かっこいいよね」と言われた事をいい事に一気に完成までコピーしたのが初ジャコでした。

未だにトレイシーの肖像を弾いている時に、「あ、ここ音違うな」と気づくので、高校生の私は相当に耳コピが苦手だったのでしょう。

未だにドナリーに関してはイントロ部分までしか弾けませんがね。 そうして、立ちはだかり続けるジャコ・パストリアスは私にとって師匠だった訳です。 なぜかって、そりゃ1人で弾いても曲として成立するし、めちゃくちゃ頑張ってもなかなか弾けないから。

私はバンドでやるような曲があんまり好きではなかったんですね。だから未だにベーシストとしては致命的な程リズム感がないのでありますが。 ルート弾きなんてクソくらえ!ととにかく尖っていました。

ジャコから多くの事を学び、それが未だに消化することなく、新たな課題を課してくる。 この循環がますます私の人生を狂わせました。

高校卒業までにトレイシーの肖像とTeen townだけは弾けていた気がします。あくまで気がするだけです。

以前は出会いについて書きましたが、そういえばなんでジャコの事好きなのかは書いてないな〜と思い、映画公開に託けて誰が得をする話でもないものをつらつらと書きましたが、 やっぱりジャコは楽曲の奥深さ、サウンドの唯一無二な存在感、スラッとしたカッコイイ見た目に、圧倒的なカリスマ性、 発言のぶっ飛び方、そんなところですかね。

発言のぶっ飛び方は、当時の荒くれ者な私には響きまくりました。響いて悪い意味で共鳴して、周りにはただの傲慢な下手くそベーシストだと思われていたんでしょうね。ジャコは同じ態度だとしても実力がありましたから、当時迷惑をかけた方々にはこの場で謝罪をしておきます。ごめんね。

さてさて、話は戻って、 そんなジャコ・パストリアスの映画が日本でも公開される、という本題へ。

今回の映画『JACO』では

どんな人物なのか、そして、どんなプレイヤーたちが影響を受けてきたのか、どんな曲があるのか、どうして天才と呼ばれ、今尚人気があるのか、その時代の背景や、音楽性、そんな今では触れる事のできないものを追体験することができます。 ベースという楽器に興味を持ったのもなにかの縁です。

ベーシストのドキュメンタリーなんてなかなかないですし、この機会に当時の衝撃を体感しませんか?

なんて、私は単純にジャコというベーシスト、人物が好きなので肯定的な意見を出してしまいますが、誰でも楽しめるんじゃないかなぁというのが率直な感想です。

ジャコなんて嫌いだ、というのも当然あり得る意見ではあります。 だからこそそういった意見の人にご覧いただいて、考えを伺いたいなぁとも思うんですね。

好きではない、という意見を持つ方のほうがかえって深い気づきをしていて、私では到底考えつかない事を述べてくれるので、良い刺激になったりします。

私にとって、リアルタイムで感じることのできなかったプレイヤーでもあるジャコの人生、その断片的な記録は音楽という括りでまとめてしまうにはなんとも勿体無い。こうして映画という媒体を介して、一人でも多くの方にジャコ・パストリアスという人物が広く認知される機会が設けられた事は嬉しく思います。色褪せる事のない作品を多く世に出し、後世の音楽家たちに多大な影響を与え続ける稀代のプレイヤーの作品群を振り返る良い機会ですので、お時間ありましたら是非劇場に足をお運びください。

12月3日より公開です。

Tシャツも売ってますよ。 ジャコ・パストリアス | オンデマンドTシャツwebストア「TOD」T-Shirts On Demand 私は黒のTシャツを買いました。 このデザイン、本当にカッコイイよなあ

最後に髙橋和希くん ( https://twitter.com/kazukinglish?s=09) 竹宮ゆうまくん( https://twitter.com/bass_uma?s=09) 御二方の素晴らしいプレイにご一緒させて頂いた愛のこもったContinuumをひっそり載せておきます・・・

Jaco Pastorius Continuum Cover by Y.Takemiya (feat. S.Kitagawa & K.Takahashi) - YouTube

では

ベースの日は「JACO NIGHT」へ。レポートと私信

さて、先日は11月11日でベースの日の言うことで、私は目黒ブルースアレイジャパンにて開催された「JACO Night」へ遊びに行きました。

 
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ベースの日はネットでも大盛り上がりで、みなさんのベースやベース愛を見て、なんとも平和な日を過ごしていた訳ですが、

この「JACO Night」もかなりの盛り上がりを見せていました。

 

ジャコ・パストリアスを日本の凄腕ベーシストたちがカバーする夢のようなイベント。

出演アーティストは

(以下敬称略)

という名だたる強者揃い。

 サポートは

 

超有名ベーシストですから素晴らしい内容なのは約束されたようなものです。

 

テーブルに着くと欲しかったベーマガフリーペーパー!と映画「JACO」のポスター!遊びに来ただけで最近欲しかったものが手に入りました!

 
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内容についてですが、簡単にどんな感じだったのかを振り返ります。メモするのを忘れてしまったのと衝撃の出来事があって完全に記憶が飛んでます。(途中順番に自信がありませんが、曲目は多分合ってます)

雰囲気で読んで「あーこんな感じだったのね」と思っていただければ・・・

 

第一部

織原良次

Weather Report/Barbary Coast

ど頭の列車のSEでもうニヤけるのが止まらない。もうジャコです。心地の良い低音とハーモニクスの煌びやかなサウンド、初っ端からジャコを満喫しました。これがTOKAIから出ているんだから凄まじいですね。

カスタムでここまでいけるのか、という感動と、そこから更にジャコのサウンドへ近づく織原さんの繊細なピッキング。フォームが美しい。

 

IKUO

Weather Report/birdland

実は初めて演奏を見ました。フュージョン界のビジュアル系、という肩書きが面白いですが、実力も素晴らしい。

あとから知りましたが、T.M Revolutionでも演奏されているのですね。鳴瀬さんと村田さんと三人で組まれているチョッパーズレボリューションでの活動は知っておりましたが、ジャコのイベントでどんな演奏をするのか楽しみ。

周りを見るときっとファンなんだろうという女性の方も多く見かけましたが、華やかな見た目とプレイを見て納得。ステージに向かう時にすれ違ったのですが、いい香りがしました。

 

1バース目はなんだか場の様子を見ている感じでしたが、2バース目からは本領発揮と言わんばかりの速弾き。4フィンガーピッキングはビリーシーンばりの高速フレーズで、圧倒されました。

 

その次に

日野賢二

Pat metheny/Bright Size Life

大好きな曲です。サンバーストのスタンダードなジャズベースでしたが、atelierZらしい太さはそのままに、落ち着いたサウンドでした。

ソロでスキャットを披露していましたが、ハスキーボイスがかっこいい。

本当に歌うようなラインで心酔しました。

 

そして

櫻井哲夫

Duke Ellington/Sophisticated lady

櫻井さんは先日に行われたJaco tribute live以来で記憶に新しいです。

Fender custom shop製JACOモデル。いつかは欲しいです。

ソロでは流れるようなメロディーでしっかり聴かせるアプローチ。

毎年開催されているJaco tribute liveでも感じた事ですが、ジャコ愛が伝わってきます。ベテランの風格を感じる演奏でした。

 

ここで一部は終了。

 

ここからはトークショーとの事で結構楽しみにしていました。

どんな話が出るんだ!と!

 

トークショーにはベースマガジンの近藤編集長が進行を務め、松下佳男さんとシンメイさんが出演されました。ゲストにはIKUOさん。

 

松下佳男

ジャズ雑誌『ADLIB』の元編集長であり、ジャコとも親交があったまさに編集業界のレジェンド!

そしてなによりジャコに直接インタビューをした日本人としても貴重な存在である松下佳男さん。

私にとってはジャコムック本で幾度となくインタビューを読み、羨望と嫉妬の入り交じった憧れの存在です。

松下佳男さんといえばジャコ、まさに今宵のイベントには必要不可欠な存在。

ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉 (立東舎文庫)

ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉 (立東舎文庫)

最近文庫本化して再販されました。

まずはこれを読めばジャコとはどんな人物なのか、どんな人生を送ってきたのか、ということが分かるでしょう。

私もこの本は本当に何度も読み返し、未だに持ち歩いて読んでいます(笑)

ジャコは音楽も強烈な印象を残していますが、その人生、ジャコには人の持つ魅力も詰まっています。それらがあって作品がある、まずはこの本でジャコという人間を知るにはいいかもしれません。

 

著書

ジャコ・パストリアス (エレクトリック・ベースの神様が遺してくれたもの)

 

ジャコ・パストリアス (エレクトリック・ベースの神様が遺してくれたもの)

最近発売されたインタビュー本。

こちらはジャコの周辺アーティストへのインタビューが収録されており、外側からジャコという人間に迫っています。

現代のスーパーベーシストである、Victor Wooten(ヴィクターウッテン)や、Marcus Miller(マーカスミラー)など他90名以上がジャコについて言及しており、そういった意味でも貴重な本です。私は娘のMary Pastoriusのインタビューで泣きました。

レアなオフショット写真も収められておりジャコファン必読と言えるでしょう。

 

シンメイさん

何を隠そう、私がブログというもの、そしてベースのカスタムに興味を持つきっかけとなったのがシンメイさんのブログです。

 11月11日ベースの日"JACOナイト"@目黒BLUES ALLEY | Do you do a “low life”?

「JACO Night」の裏側について書かれています。私の本エントリーより知的に、詳細に書かれているので、実際の雰囲気などはシンメイさんのブログをお読みください(笑)

シンメイさんのブログとの出会いは高校生の頃だったか、フレットレスに興味を持って改造しよ〜と何気なくネットの海を泳いでいたら漂着しました。

それからはもう全エントリーを読み、特に「ヴィンテージにどこまで迫れるか」は何度も読みました。

現在のTokaiの人気もその影響ですしね。凄まじい影響力をお持ちです。それぐらいブログも魅力的な訳ですが、私は織原さんのライブを見に行った際に演奏後に声をかけて頂きまして、シンメイさんと交流する機会に恵まれました。

そのブログの方でもご紹介に与りまして、読んで下さる方もいらっしゃるかと思います。

本当に嬉しいかぎりです。

 

そんな憧れの方と憧れの方がトークショーだなんて、まさに夢です!このトークショーがあるってのですぐチケット買いましたからね。

 

トークショー

トークショーの内容はドキュメンタリー映画『JACO』を中心に展開。

今回、日本公開となった経緯から始まり、映画本編でのインタビューされるアーティストを見てロックからファンク、メタルなどの幅広いジャンルから支持されるのは何故なのか。

ゲストのIKUOさんはジャコへの印象をプレイヤー視点から言及していました。

シンメイさんは音楽史的な観点からジャコというプレイヤーのそれまでの常識を覆すようなアプローチについて解説していて、

松下さんは映画の裏話を話してくださいました。

勉強になったり、共感したり、もっと数時間くらい聴きたいなぁというもどかしさもありましたが、時間となり二部へ。

雑誌で対談、もしくはラジオで聴きたいですね。実現しないかなぁ。

 

映画『JACO』の未公開映像も見れました。


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日本公開は12月3日からです。東京は新宿のシネマカリテで上映されますので良かったら是非。

ジャコの貴重な映像、周辺アーティストたちによる証言によってジャコという天才が浮き彫りにされてゆきます。

 

第二部

織原良次×日野賢二

Charlie Parker/Donna lee

これは強烈なインパクトでした。はじめはインプロでの掛け合いから始まり、donna leeへ入ってからもハイテンポなソロの応戦。

日野賢二さんが笑顔で弾いているのを見て、「うわ、何この人」って思いました。比べるのも申しわけないですが、私なんか悲痛な叫びをあげながら指板をずっと睨んでも弾けません。

お二方の次元が高過ぎて、息すら忘れるような圧巻のステージングでした。

あれだけ弾けたら楽しいんだろうなぁ。

 

IKUO

Weather Report/Black market

これは一発目の坪口さんのキーボードの完コピな音色でやられました。一気に酔いが覚めた。

ソロではこれでもかという程の速弾きに加え、キレッキレのスラップが、それはもう矢次早に。

ゴーストノートたっぷりにパーカッシブなソロで会場の雰囲気を一気に持っていった感じがありました。

 

日野賢二

Jaco Pastorius/Continuum

文句無し。この曲意外とロストしやすいんです。演奏された時にも時々ロストしていましたが、柔軟な対応で見事に演奏されていました。こういう所で日野賢二さんの持ち前の素養というか音楽力を感じます。

ソロでは再びスキャットも交えつつ、メロディアスに聴かせるソロでした。

 

櫻井哲夫×IKUO

Jaco Pastorius/Invitation

急遽やる事となったというコラボ。

最初はIKUOさんが譜面を見ながらコードを確認していて、お節介ながら大丈夫かな、と心配していたのですが要らぬ心配でした。

ソロになるとこれまた凄まじい速弾きで櫻井さんを圧倒!櫻井さんは櫻井さんで全くブレないバッキングの安定感が・・・。

よくあんなに安定したピッキングができるなぁと、百戦錬磨のベーシストが見せるプロのスタミナを魅せられました。

ジャコも言っていましたね。毎日のギグで、朝まで演奏したりしているうちにスタミナがついたと。やはり現場で弾きまくる、というのが安定感を生み出すのでしょうね。

 

 

櫻井哲夫

Jaco Pastorius/KURU

アレンジ版です。印象的なリフがさらに難解な曲へ。でもどこかキャッチーさのあるアレンジで、櫻井さんらしいエンターテインメント性のある楽曲。

キメが綺麗にユニゾンしていて爽快感すら覚えました。ギターの菰口さんが上手いこと上手いこと。フュージョンライクなアプローチからロックテイストまで、音が綺麗に繋がっていて自由自在な印象です。

 

櫻井哲夫×日野賢二

Weather Report/Teen townメドレー

これは楽しかったです。Marcus Millerもやっていましたが、スラップでこの曲を弾くのって相当凄いですよね。

ソロでのスラップの掛け合いが特に見入りました。櫻井さんも前回のJaco tributeと、フレットレスを弾いている所ばかり観ていますが、スラップも持ち味ですよね。この豪華なコラボは高校生の頃にベーマガで目にしたTetsuJinoを思い出します。Some skunk funkのカバーがカッコよくて真似したりしました。 

途中ジャコにちなんだリフが飛び交い、楽しめるメドレー形式でした。

 

織原良次×IKUO×櫻井哲夫×日野賢二

The chicken

一つのステージに3人以上のベーシストが集まって演奏するのはStanley ClarkのNight SchoolやBASS DAY '98を映像で見たくらいで、絵面が新鮮なのと一斉に音を出した時の音圧が下から持ち上がる感じで、''ベースの日''らしい企画でした。

個性のあるソロ回しの後、私がこのイベントで日野賢二の恐ろしさを知りました。

エンディングへの運び方が素晴らしすぎた。ソロ回し後に探り合いのような状況になった所で、観客の欲しいものを分かっているな、と思わせる見事な締めでした。 これは何というか底の見えないアーティストの技量というか、もう外国人アーティストだと感じるには十分な演出で、経験以上の音楽力を教えてくれました。

 

日野賢二さんは今まで派手なスラップの印象があり、YouTubeなどで映像を見たり、インタビューでも明るく、気さくなキャラクターである事は知っていたのですが、ライブで観るのは初めてで、こんなに楽しそうに演奏する人なのかぁ、と。

人柄の良さが全身から出ていて、ファンになってしまいました。

引き出しも豊富で、しかもベースを4本持ち込んでいました。そういう機材を出し惜しみしない感じも個人的には嬉しくて、ステージに上がる度にベースが変わっていて、視覚的にも楽しめました。

 

個人的なお話

終演後にKORGの中原さんが声をかけてくださり、松下さんの元へ。

新しく発売される著書の中にジャコのベースがよく見える写真が収録されているとの事で少し拝見させてもらいました。

ジャコ・パストリアス語録 魂のしるし【特別付録】未発表音源CD“Jaco Pastorius & Peter Erskine Last Jam"

ジャコ・パストリアス語録 魂のしるし【特別付録】未発表音源CD“Jaco Pastorius & Peter Erskine Last Jam

 

よく見える、というのは指板がラウンド貼りである、というものなのですが、確かに非常に薄いローズ指板で接着面も扇形ではなくフラット。
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(本編チラ見せ)

ちょっとこれはまた長くなりそうなので、他のエントリーで触れる事にします。 

私は次の日に楽器屋で買いました。

初めて見る写真も多く、Peter Erskine(ピーターアースキン)との未発表音源も付き豪華です。(まだ聴けていません)

 

挨拶も兼ねて行ったのですが、なんとそこで松下佳男さんから名刺をいただいてしまいました!!!!!!!


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あ、自慢に聞こえたら悪いので先にお断りしておきますが、これは他ならぬ自慢です。すいません。でもブログで自慢したい思いを抑えられませんでした。

こんな事ありえるのか、とずっと疑っていて、終いにはあの松下佳男さんは実は偽物なのではないかと、失礼極まりない妄想をし、帰り道何度も名刺を見返しては誰かに自慢したい、という衝動に駆られ、カニ歩きで家まで帰る勢いで平静を装い帰宅しました。(普通に歩きました)

 

あ、帰宅してしまった。続きがあります。

 

松下さんとの衝撃的な出来事の後、いつぞや以来にベーマガの近藤編集長ともお話する機会もあり、Jaco nightの感想を共有したり、不躾な事を聞いたり、身の程知らずとはまさに私のことなのですが、ますます邁進していく所存です。

帰り際シンメイさんにも挨拶が出来、なんとお家にお呼ばれされ、シンメイさんモデファイの4号機と私のベースを弾き比べできる機会を設けていただきました。やばい

 

なんとも充実したJaco Nightを満喫しました。

 

この場を借りて無礼を謝罪すると共に貴重なお時間をくださった事を感謝します。本当に最高の日でした。

ジャコ好きでよかったです。ベース改造しててよかった。ブログはじめて良かった。

 

アドバイスを頂いたので、今後内容が短くとも定期的にブログを更新するぞ!と意気込んだらこんなに長いものになってしまいました。

 

では

 

【コンポーネントジャズベース】ボディオーダー編

誰にでも憧れの一本がある
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楽器好きの方なら1本は欲しくなるのがビンテージ。

しかし、ビンテージは高いですよね。7桁とか平気でありますからね。1950-60年辺りなんかは最早流通も少なくて手に入れるのにも車が買えてしまうようなお金を用意しなくてはなりません。

 

コンポーネントで作るオリジナルジャズベース

今回は、現在進行形で取り掛かっている「お金が無くても安く組めるコンポーネントジャズベース」の進捗具合をご報告したいと思います。

かなりナイスな工房もご紹介しますので、是非是非チェックしていってください。

 

その前に企画背景を

今回の企画は既存のベースを買ってきて改造をする、というものではなく、完全に1からパーツを選定して自分好みのジャズベースをなるべく低価格で組む、というのが目的です。

クラプトンのブラッキーなんかもそうやって組まれたみたいなのでね。ブラッキーは56、57年のコンポーネント(と言っていいのか)
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予算は100,000円

エントリーモデルを卒業したい、そろそろ2、3本目を・・・という方向けに、かなり低めに設定しました。 

勿論、同価格帯の市販品より劣る内容であればこんな記事は書きませんが、この金額で自分の思い描く音が出せて、見た目も好きな物が手に入ると考えたら安いと思います。

 

大まかな内訳を先に書くと

  • ボディ・・・¥ -40,000
  • ネック・・・¥ -30,000
  • その他(PU込み)・・・¥ -30,000

当然ながらアッセンブリーを安く上げれば見た目のみなら理想のベースは6万円で組むことは可能です。

という感じ。超大まかです。

10万円で買えるベースはだいぶ限られてきます。同価格帯のジャズベースで考えればfender Mexico、Bacchus、Edwards、shecter辺りでしょうか。ヤフオクなんかで運良く安く手に入ったとしてもfender USAがギリギリ。Crews maniac soundやsadowsky、atelierZなどは手に入っても10万は超えたり、ジャンクなどでそれこそ弾ける状態にする方が難しい。

 

その辺りを狙っている方に、オススメしたいという思いで企画しました。当然、私も自分が欲しいジャズベースを作りたいと思ったからなのですが・・・。

 

さて、前置きはこの程度で、本題に入っていきましょう。

今回最もハードルが高いと感じるのはやはり、''輸入''でしょうか。

 

【世間を賑わせた大統領選挙の影響で円高の今、チャンスですよ】

 

 そこら辺も上手くやるコツなんかと一緒にご紹介したいと思います。

 

パーツの選定

まず、今回の記事で扱うのはボディです。

ヤフオクやHARD〇FF巡りが日課の私は、それこそ安くて良い物を日々探していますが、そううまい話はありません。中古の狙い所は人気のfender japan JV、Eシリアルですが、予算上高額であったり、出回っていないので断念。

 

そこで、オーダーしようという結論に至りました。セミオーダーという手段ではWarmoth(Warmoth Custom Guitar Parts)なんかが有名ですね。価格的にも良心的で、オーダーシートも難易度が低いのでオススメですが、今回私が個人的に欲しいのはヴィンテージライクな見た目。しかし、オーダーとなると話は別です。レリック加工で+10,000円とかもよく見かけます。

「やっぱオーダーなんて高いんじゃないの?」

と、当初は思っていたのですが、

丁度友人の髙橋和希君(Kazuki Takahashi (@kazukinglish) | Twitter)

から有力情報を耳にし、調べて見ることに。

それが今回オーダーさせて頂いたMJTというアメリカの工房なんです。

 
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Home - MJT Custom Aged Guitars

 

  • ヴィンテージが好き
  • 上質なレリックは好き
  • Fenderが好き
  • 材はそこそこ良いものにしたい

そんな方にオススメです。

いくつかサンプルとして作品例を挙げておきます。とにかくレリック技術が素晴らしいです。

 

MJTのレリック技術
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使い込まれたようなリアルレリック
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こちらはオーラのあるヘビーレリック。

レリックの度合いはNOS(New Old Stock)品からLight、medium、heavy、super heavyとお選び頂けます。しかも程度によるアップチャージは無し。
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綺麗なウェザークラックもこの通り。


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スパイダーウェブも出来ちゃいます。

 

クラックとは

ウェザークラックは経年変化の一つで、ラッカー塗装だと表れやすい現象です。温度変化によって塗膜が伸縮して、割れてしまう事を指します。

クラックにも種類があり、スパイダーウェブはあまり自然には形成されにくいのでビンテージマニアの方にはバレてしまいます。

綺麗な横線でキメ細かいラインがビッシリ入っているとリアルですね。

 

個人的にはレイクプラシッドブルーでクラックビッシリなものがツボです。

 

実はこのMJT、Allpartsからマテリアルを選定して、塗装、レリックを行っているようです。


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Allpartsはサウンドハウスさんや楽器店などでパーツを買われる方にはお馴染みですね。私もよくお世話になっています。

 

そんなMJTでボディオーダーをした理由は''安くて確かな技術を持っている''という点です。

レリックモデルを販売しているメーカーはかなりの金額を積んでもそんなにリアリティがありません。汚しが足りないんです。

それを低価格で満たしてくれるんだから選ばない他ない。

国内だとMines guitar studioMines Guitar Studio | 祝☆新店オープン! | まいぷれ[豊中市]さんは完成形6万円代で安いですね。1から組むのが目的でなければそちらもオススメです。持ち込みオールラッカーリフィニッシュなども安価で請け負ってくれるそうなのでオススメです。

  

オーダー方法

私は英語に堪能な友人がやってくれたので鼻をほじりながら「あーして欲しい」「こーして欲しい」と偉そうに言っていたのですが、

そればかりでは読んでくれている方に面目が立たないので、どんな感じで頼んだのか、どんなオーダーだったのか、を振り返ります。

実際のメールでのやり取り(個人情報など改変)を公開します。ちなみに和訳は超適当です。ニュアンスでどうにかなります。

 

(便宜上、こちらのメールは太字

MJTからのメールは斜体で統一しています)

 

まずは、HP内のcontactからメールを

If I order two bodies,it'll be ---usd each,right.

I want my bass body be this colour with super heavy relic like Jaco Pastorius is jazz bass that I send.

もしオーダーするとしたら2個頼みたいんだけど、安くなりませんかね(ジャブ)

雰囲気はスーパーヘビーレリックでジャコっぽいの頼みたいんだけど、写真送るからそれみたいなやつでお願いします。

 

細かい指定があればここで文章も添えるとより確実になります。写真もわかりやすいものにしましょう。

ちなみに僕は以下の写真をいくつか送りました。

文章は髙橋君に英訳していただきました。

ご参考までに掲載しておきます。
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(もっと画質の良いものを選びましょう)

 

 私たち

My friends wants u to build a bass body based on this jaco bass( no red color finish just under the pick guard)
•heavy were & many checkings

僕の友達(私)が作ってほしいのはジャコのヤツ(ピックガード下は赤省略してほしい)

レリック絡めクラックマシマシで

 

And the balance of sunburst at the back is like this (black part is hidden by neck plate)

ボディバックのサンバーストは写真みたいな感じで(黒のラインがネックプレートに隠れるようにしてほちい)

 

要望を伝え、総額と振込先の連絡待ち

MJT

HI 〇〇……everything is looking and sounding good to me! So the two bodies will run $--- plus $90 shipping. I’ll send over a Paypal invoice for the $--- after this and we’ll get started :-)

全部良さそう!(適当)2つのボディは〇〇ドルで、送料$90かかるよ。総額××だから、支払い確認したら取り掛かるよ(  ͡   ͜   ͡   )

 

今回はPayPalを使って支払いしました。PayPalの登録は日本語でできますので楽々です!

 

支払いが終わり、テンション高めな返事が来ます。

Hi,〇〇……we got the payment, thanks so much! yes, we can do alder bodies for you guys.

I'm going to turn you over to my MJT crew member Wendy jenny and she'll take good care of you moving forward as your project manager.look for email from her today or tomorrow to touch base ;-)

支払いありがとう。おっけー!君たちの言うアルダーボディ作るよ〜

MJTのメンバーであるウェンディに引き継いで、彼女が君たちの注文の指揮を取って、計画を進めていく旨を今日か明日にはメールで送ると思うよ〜(  ͡   ͜   ͡   )

 

ここからは担当のウェンディジェニーに変わります。

Hi 〇〇
Thank you for your order!
My name is Wendy Jenny and I will be happy to help you with your project moving forward.

 オーダーありがとうやで!

ウェンディジェニーと言いまんねん。兄ちゃんの企画を進められることを嬉しく思っとるで

I see that you want 2 J Bass Bodies! Nice. J
There are just a few questions I have for you before we get going.

J Bass 1—(Your J Bass)

I show that you want alder wood and a 3 tone burst with heavy aging like the pic you sent.

-Do you want lacquer cracking? If so, do you want the broken glass style or the more linear style?

-Do you want dirt in the cracking?

 要望は分かったで

いくつか確認なんやけど

-クラックはどないする?グラス状(ウェブ)かライン状かってのと、

-クラックの汚しはいるんか?(クラックのラインをハッキリさせる?)

J Bass 2 (Your friend’s J Bass)
Alder for the wood and a 3 tone burst with no red color finish just under the guard and the neck plate over the black on the back with aging like the pics you sent.
-Does your friend want lacquer cracking? If so, do you want the broken glass style or the more linear style?

-Does your friend want dirt in the cracking?

 お前の友達も以下同文や

 

といった内容で返ってきます。

 

勿論、クラックビッシリ汚れマシマシで、と注文しました。

(ここに来て原文喪失しました・・・。)

レリック豚は欲望に忠実です。

とにかくめちゃくちゃに汚してほしい!と自暴自棄な少女のように頼み込みました。

 
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途中、「塗ったで〜」と連絡をくれました。

写真付きでメールが来ます。なかなか親切です。この間、催促などはしていません。

海外製品などは度々進捗メールがなかったり、期間が空いたりする、といった問題もあり、そこがきちんとしているMJTに私は惹かれました。

 

Hi 〇〇
It is on the way!

Here is your UPS tracking number:

123456789jaco987654321

Thanks again! It was a pleasure working with you. Let me know when you’re ready for the next project. J
Take care and enjoy the guitar!
Wendy

途中経過やで

これは兄ちゃんたちの追跡ナンバーやで

123456789jaco987654321

いやぁー、楽しかったわ。次もよろしく頼むで

ほな、ギター楽しんでな

ウェンディ

 

それから10日程で届きました。

オーダーの連絡から3ヶ月ほど。

 

いやぁ途中途中、経過を送ってくれていたこともありますが、想定よりも早く、そして素晴らしいボディが届きました。

 

到着

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軽い!!なんじゃこりゃ!!!
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いくつになってもこういうのはワクワクしますね。
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もう興奮が抑えきれません・・・!!

いざ、開封!!!
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うわあああああああああ!!!

 

左が私のもので、右が髙橋和希君のオーダーしたもの。

私のは黄色強め!というのが拾われ、ピックガード下だけ赤省略ね、というので少し齟齬があり、赤みの弱いサンバーストでした。

サンバースト病の私としてはかなり歯がゆい思いもあるのですが、これはこれでよろしい。65年あたりのような引き締まった感じ。

和希君の方は60年の黒の縁取りが太い感じで迫力満点です。


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うーん、文句無しでかっこいい。

メールで添付されていた時点では剥がしただけで、特に汚したりはしていなかったのですが、非常に細かい仕事です。


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お気に入りの角度。

私の方は結構好き放題にレリックしてもらいました。バックならそんなに見えないし、どういう風にレリックするのか気になったので、どうせならと予定よりも大分マシマシです。

我ながらケチ臭いですね。

それにしても軽量で好みの音を鳴らしてくれそうな感触。

 

ネックを付けたりして、気持ちを昂らせていました。
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ラッカー特有のしっとりとした質感が堪らないですね。黒もラッカーのものはどこか水々しいというか、触れたらそのまま吸い込まれてしまいそうな深みのあるカラーです。

 

次回はネック、といきたい所ですが、PUとアッセンブリーが先に揃いそうなのでそちらの報告になるかと思われます。

 

MJT、オススメです。回し者になってもいいくらいオススメです。

コスパが良いってのは大変ありがたいですね。

次回作る時も多分MJTに頼むことになりそうです。

既にボディをお持ちの方はリフィニッシュしてもらってもいいかもしれませんが、どうせなら新しいのを組みたくなっちゃうのでね。

しかも私の目は節穴なので中古で良いと思って買ってもハズレばっかり・・・

 

ちなみに予定通り4万円以内で収まりました。複数頼むのなら値段交渉してみてもいいかもしれません。送料も抑えられますしね。

 

みなさんもお一ついかがですか?

沼へ浸かってみませんか

 

では

 

【ジャパンビンテージ】Grecoのミニハムジャズベースのお話

最近私生活の方が慌ただしく、やっとの事で一息つけそうです。 そしてありがたい事にリペアの依頼が立て続けに入っているので、その事も追々まとめて記事としてあげる予定です。

今回から少し書き方を変えて、タイトルをシンプルなものにしました。 こうしたこともあって、ブログを作る前に2年程練りに練っていたものが無に帰したので、また1から策を練っている状態です。

真面目か!って感じですけどね。

まぁまぁ、それは置いておいて

今回は新入りのご紹介をしようかと思います。 ジャパンビンテージという言葉はどこか違和感を覚えるのですが、fendergibsonのビンテージを準拠とすれば、70年代もビンテージと呼ばれる時代になったわけです。 今回は完全に見た目で選びました。 変わり種のジャズベース

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というわけで、 新入りはGrecoのJB-380(?)です。

ミニハムを2発積んだジャズベース。 どんだけサンバースト買うんだよ、と自分でも思いましたが、サンバーストは一本一本、色味が違うんですね。これは前のエントリーでも触れたので割愛しますが、 他のカラーが嫌いというわけでもないんです。

単純に木目も見えて、傷が味になりやすいという理由なのですが、Grecoのサンバーストはエルボーコンター部分の黒の縁取りが広いのが特徴です。

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それは個人的にあまり好きではないので、黒の縁取りがなるべく細いモデルを探しておりましたところ、今回のベースに出会った訳です。

また、このモデルはペグの形状がクルーソン型なのですが、他に出回っているタイプはなんだかペグがチープなものが多くて、この辺の違いがあまりよく分かっていないのですが、単純にグレードの違いなのでしょうか。

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とにかくこのミニハムのサウンドがなかなかにパンチがあって、すっかり虜です。 見た目もなんだか個性的で、メタルカバーなのが良い味を出していますよね。

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ジャズベースのシェイプをしているけど、ジャズベの音ではない。

また面白いのが3pのメイプルネック

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状態もよく、反りもわずかな順反りで、音詰まりもなく、大きな傷もない、 だけどフレットは残り4分といったところで、大切に弾かれてきた感じが見て取れて大変好感がもてました 。 ちなみにヘッドは5pで

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柾目、板目、バーズアイが入り混じっています。 これ結構な手間ですよね。 決してかっこよくはないんですが、こういう工夫に時代を感じてうっとりしてしまうわけです。

グネコロゴと呼ばれるヤツですね。

ロゴのお話

これは有名だと思いますが、Grecoのrがnに見える事からそんな俗称が付いています。 余談ですが、この頃はfenderGibsonのコピーモデルが多く、コピーブランドまであったんですね。 そして、ロゴも短い間にコロコロと変わるんです。 Fernandesなんかは初期なんてfenderソックリです。スパゲティロゴ、トラディショナルロゴ両方ありました。 消えロゴ期、石ロゴ期、なんてのもありますね。 あとはFresherですとか Tokaiもスパロゴ、トラディショナルロゴ

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Fernandesのロゴ変遷。 スパロゴの出来は秀逸です。

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FresherのトラディショナルロゴとTOKAIスパロゴ これもよく出来たデザインです。TOKAIスパロゴはもう市場でもずっと高騰化しっぱなし。その前に買えてよかった。

今回のミニハムジャズベースに至ってはGabanというメーカーも出しています。

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間違えました。

こちらですね。何故か日本では品薄状態。ミニハムジャズベースはなんかロシアで人気なんですかね。調べるとロシア語の記事ばかり。

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その宇宙刑事以外にもGibson系は中国のパチモンを笑えないレベルでコピーしてます。

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Gallan、これも正統派G系コピーブランド Greco、今も頑張っています。 Ganson、これに至ってはその為にブランド名考えただろ!ってくらいで逆に笑えてきます。 Gaban、Greco以外最初のGと最後のN への熱意が凄いです。

このように やたらとFやGを頭文字にしたメーカーが乱立していました。 これはほんの一部です。本当にいくらでも出てきますよ。

そんな実情を打破するべく、(市場を独占するために)

fender社はfender japanを作ったんだと言われています。

そりゃそうですよね。 偽物がうじゃうじゃいるんだから。

fenderブランドを冠して、廉価モデルを出すとUSAが買えない若者たちは挙って買いました。(私もその1人です)

もうロゴで悩む事なんてない!

面白いですよね。 それだけfenderの楽器は絶大な人気を誇っていたんです。 現在ではfender japanもなくなり、 初期のシリアルなんかは木材がいいだとかで高騰しています。

僕はこう言った企業努力は面白いと思います。

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HARD〇FF(伏字)なんかでもこの辺はよく見かけますが、案外ネックが現役な個体も多くて感心しますね。 そしてちゃんとマツモク製だったり、フジゲン製だったりは高いわけです。 Westminsterとかね。

まぁまぁこの辺で話を戻しまして Grecoのミニハムジャズベースの方を見ていきましょう。 続いてはピックガードが特徴的という話。

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ピックガードもわざと隙間を作っていて(ちゃんと面取りされているんです。)、ビザールな雰囲気が感じられます。

なんというか無駄に手が込んでいるというか、面白い工夫だなあと。

一応現在の所有者である私の手に渡ったものなので公表しますが、ネックの裏にプラスチック製の名前シール(昔流行ったやつ)が貼ってあり、

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”YASUO.B”の文字が…。(前所有者さん、問題があれば消しますのでご一報ください)

前(かその前)所有者の方の名前だとは思うのですが、相当大事にしていたんですね。 このモデルを探している時によく目にしたのは、かつては憧れの存在であったfenderの楽器は本当にお金持ちの家庭の子しか手に入れられない、プロが使う楽器という時代だったようです。

それで前述のようなコピーメーカーが溢れた訳ですね。

現在は技術の進歩もあって、良い楽器が手頃な価格で製造されたり、 あとはユーザーの中でも機材にプロ並のレベルのものを購入するというのが当たり前になりつつある、というのが背景として存在するわけですが、

なんというか、こういうベースを見てしまうと、考えさせられます。 今あるものを弾き倒すということをもっとしないとなぁ。

とかいいつつ、新たなジャズベースを探してしまうんですけどね・・・

TONEノブにもイニシャルが入っていました。

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(全ての楽器に言えますが)ジャズベースはトーンが命なので、このノブに込められた意気込みというか、想いには共感しました。 とかいって、全然トーンなんて知らないけど、良い位置に付いてるからイニシャル入れたんだよって理由だったらそれはそれで面白いですが

フレット付きのベースは現在リペアの時の実験台と化したフェンジャパのみ。 TOKAIも無残にバラされています(リフレットする時間が取れない…。)

Grecoは唯一即戦力として使えるジャズベースで、サウンドも文句無しなので、次回のライブではこの子を使う事にします。 歌モノなのでね。

という話なので、ついでに告知でもしてみます

****ライブをやります

話せば長くなるのですが…
去年か一昨年から参加させていただいているバンドがある (中略)
のです。

つまり、

毎回''尾崎豊''の誕生日と命日に出演させていただいているイベントに今回も参加することが決まったので、 そこでこのgrecoはステージデビューさせようかなと。

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尾崎豊です。このブログでこの名前が出るとは思ってもみませんでした。

私は勿論ベースです。非常に真っ当なラインをちゃんと弾いています。 今回はメジャーな曲をやるのでお暇な方はどうぞ、足をお運びくださいませ。

多分Twitterで恒例行事として告知をすると思います。ライブ出られるのって地味に嬉しいんですよ。 でも本気で来てくれ!想いを届けたいんだ!とか言うと暑苦しいし、そもそもそういうスタンスではないし、気軽に見てくれたらいいなあ程度なので、本当にお暇な方は遊びに来てください。 ベース談義しにお越しいただいても結構ですし、むしろその為に来てほしい。

それと並行して、近々数年ぶりにちゃんとした活動をしようかな、と考えております。 そっちはあれですね。趣味のプログレをフレットレス2本でやろうという企画でして、ライブなどの予定が決まり次第こちらでもさりげなく告知させていただきます。

と、ちょっと本筋とズレてしまいましたが、ジャパンビンテージと呼ばれる楽器は状態が良い個体も多く、 今ではそのプレミアで販売当時の実売価格よりも高騰化しているモデルが少なくありません。

それはどうかなぁ、と思うのですが、こうして手元にくると「あぁ、残っていてくれてありがとう」と思うんですね。

ちなみにこのベースは大きなお札1枚以内で手に入れました。

コスパ最高です。 ちょっとボディが重いですが、ミニハムで締まったローが出せるのもこのボディのお陰なので、許容します。 ボディ材は不明です。多分センとかかなあ。

本当にぶっとい音なのでバンドアンサンブルだったらかなり良い感じでサウンドするんじゃないかなぁと期待しております。

いつも話が飛び飛びなんですけど、もっとこう上手く繋げたいですね。

今回はこんな所で

Michael Manringの記事はしばしお待ち下さいませ。ライブ音源を受け取った(あとに当日の思い出に浸りなが)らすぐに書きます! とりあえず今言えることはめちゃくちゃ物腰柔らかい温和な変態でした。一番恐ろしいタイプです。

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では

ジャズベは筋肉で抱け!〜アドリアンとDean Brown liveレポ〜

世間では細マッチョだかが理想とされる価値観もあるようですが、 ジャズベースはゴリゴリのマッチョが好きみたいです。 最近たるんだ生活を送る私にとって、先日は喝を入れられる思いでした。

このブログを閲覧してくださる方々はもうご存知かと思われますが、 世界最高峰のベーシストHadrien Feraud(アドリアン フェロー) この写真はまだ第二形態くらいですかね。

現在はアクション俳優なんて言われても納得の鍛え抜かれたボディ!

”ジャコの再来”なんて言われていますが、彼は本当に優れたベーシストで、現代のベースに革命を起こすプレイヤーです。 正確なピッキング、知的なフレージング、卓越したコードボイシング、どれをとっても一流です。

彼の代名詞でもあるkensmith(ケンスミス)のburner(バーナー)はシグネチャーモデルとして再び人気に火がつきましたが、そりゃあんなプレイを見せられたら欲しくもなります。 かくいう私もジャズベース意外で狙っている唯一のベースであります。

元々はkensmithの中でも廉価モデルに位置していて、マテリアルはkensmithUSA、組み込みは日本国内だったそうです。

hadrienの使用していたモデルはそんなburnerシリーズの中でも上位ランクに当たり、全行程USAで行われたモデルだそうで。シグネチャーはそれとはまた違う仕様のようですが、他のランクのburnerに比べて中々市場には出回りませんね。

リアピックアップの位置が70年代のジャズベースと同じということで、私は71年製の ジャズベースを購入しましたが、やはりボディ形状などの優れたデザイン性との相性はkensmith、 独特な出音をします。 ケロケロサウンドともまた違う、ブリブリとしたサウンドはバンドアンサンブルでも気持ちよく抜ける印象。

彼はburnerにフィンガーランプを取り付け ピッキングの安定性の向上を図っています。 このフィンガーランプ、Tribal TechやAllan Holdsworthでの演奏で有名なフレットレスベーシストGary Willis(ゲイリーウィリス)などが使用していたことでも注目され、現在では多くのベーシストが使用していますが、 現状ピッキングで悩んでいる方にはオススメのパーツです。

指が深く入り込まないので安定したピッキングが可能になり、必然的に音粒が揃います。 東急ハンズなどにある木ハガキを使って、自作も簡単にできるので、是非チャレンジしてみてくださいね。

あくまでも補助的な役割なので、身体で良いピッキングを覚えるために使う、という感覚で使用されると良いと思います。

私はこういった所に、Jacoとの共通点を感じてしまいました。 Jacoがライン入りのフレットレスを使って、プレイアビリティの向上を図ったように、 Hadrienもフィンガーランプでプレイアビリティをよりよいものにしています。

HadrienはJacoの影響を恐れ、フレッテッドを敢えて使っているという発言を目にしたことがありますが、完全にJacoを消化しているトッププレイヤーです。

Jacoを弾くHadrien Feraud

teen town


Hadrien Feraud :Teen Town ( Musikmesse Frankfurt 2011 )

Federico Malaman(フェデリコ マラマン)とのcontinuum 0:24〜0:30のコードワークがずば抜けたセンスで、即興でこのコードを入れてくるhadrienはまさに天才です。


Jamming around "Continuum" @ Namm 2014 "H.Feraud & F.Malaman"

またteen townですが、これは晩年のJacoとの共演で有名なギタリストBireli Lagrene(ビレリ ラグレーン)と若かりし頃のhadrien Jaco関連のプレイヤーにはもれなくbireliがついてきます。 演奏は0:44から


Biréli Lagrène - Hadrien Ferraud

HAVONA コードプレイが光ります。


POLUMA "Havona"

Port Of Entry 頭から凄まじいソロをかましています。なんだこれって感じですけど、hadrienはこれが平常運転。


The Zawinul Legacy Band * Hadrien Feraud's bass solo;Port Of Entry

Invitation Jacoと同じくよく手元を弄るのもhadrienの癖です。トーンへの強い拘りが伺えます。同一弦4フィンガーの粒立ちの良さに思わずニヤけてしまいます。一音一音がJaco以上に明確な出音なのもhadrienのサウンド。


"Invitation" Hadrien Feraud, Peter Erskine & John Beasley - Jazz Cover

Punk Jazz


HADRIEN FERAUD playing Punk Jazz " WEATHER REPORT TRIBUTE "

恐ろしいピッキングテクニックです。 Jaco譲りの16分は人間の限界を超えてます。

Hadrienは同じフランス人ベーシスト、Dominique Di Piazza(ドミニク ディ ピアッツァ)


Hadrien Feraud and D. di Piazza at thomann.de Bass Day 2015 /1

に師事していたことでも有名ですが、Dominiqueの代名詞でもある4フィンガーピッキングアルペジオもHadrienは体得しています。

本当にハイブリッドフュージョンプレイヤーといった感じで、今では引っ張りだこの売れっ子ベーシストです。 12月の上原ひろみグループもAnthony Jackson(アンソニージャクソン)の代打でHadrienが抜擢されました。

さて、前置きが長くなりましたが、そろそろ本題へ

今回は少し普段と異なるエントリー内容です。 ライブレポートをしてみたいなぁ、と思ったのでお付き合いくださいませ。

というわけで行って参りました。

Dean Brown Japan Tour2016

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私は9月24日の土曜日2ndを観に行ったのですが、 dean brownは高校生の頃にどハマりしていたギタリストです。 デビューアルバム『Here』は未だにヘビロテするくらい好きなアルバムです。 丁度Sanboneやbrecker brothersにハマっていた頃に友人に貸してもらい、 Don Alias、Bill EvansMarcus Miller、Chiristian McBride、という錚々たるメンツに”なんて豪華なメンバーなんだ!”と感動しながら聴いていました。

今回はそのdean brown groupにhadrien feraudを加えて来るということで急いで予約しました。

以下、フレットレスベーシスト織原良次さんの推薦コメントより

ディーン・ブラウン・グループでアドリアン・フェロー(b)が来日します。彼の登場は、エレクトリック・ベース界に大きなインパクトを与えました。彼の奏法は、近年さらに凄みを増し、2015年の最新作『Born in the 80's』は、マニアックでテクニック過多に陥りやすい凡ベーシストのリーダー・アルバムとは違う次元に彼が登りつめたことを証明しています。もちろん本公演の主役はリーダーのディーン・ブラウン。デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラーの右腕として活躍した確かなテクニックとユーモラスなパフォーマンスが持ち味の素晴らしいギタリストです。マーヴィン・スミッティ・スミス(ds)もジョージ・シアリング・トリオやスティーヴ・コールマン・グループなど第一線で活躍するドラムの名手です。アドリアンはディーン・ブラウンの最新作『UNFINISHED BUSINESS』に参加しながら、彼を擁しての来日公演は初。ディーン・ブラウン・グループ、必見です。

これは絶対に見なければならないと、全身の細胞がざわざわしていたので仕事が終わるなり駆け足で東京駅へ向かいました。

丸の内のコットンクラブはなんだか気持ちが高揚します。 早めに着いたので、hadrienの目の前の席を確保できました。

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登場までの間、いつもどうして良いかわからず、 先日の櫻井哲夫ジャコトリビュートの時はウィスキーを演奏前に飲み干してしまい、微妙な思いをしたので、今回はビールにしました。 ステージの写真を撮ったり、なんだかんだで時間は流れて遂に登場。

ギターを持った瞬間に「うわ、dean brownだ!!!」というオーラが! 最初のカッティングでもう気を失いかけました。 一人で弾いているのにグルーヴが凄いんですよ。 密度が濃いというか…。

独特なフォームで、肘ごと動かすカッティングは目の前で見ても不思議でした。

ジミヘンのようなワウの効いたカッティングから1曲目 Lucky Number9へ 最新アルバム『RoLaJaFuFu』を中心としたセットリストでした。 MCでdeanが曲名を丁寧に紹介していたのが印象的でした。 セットリストはほとんどトラック順で演奏されました。

  1. Lucky Number9

  2. Lampshade

  3. Pinky

  4. Old Solders

  5. Baby,What you want me to do

  6. Philly man

  7. Freedom song

  8. Just do it

Lucky Number9

7拍子のメインテーマでグッと引きずり込まれます。 ジャジーな展開でのhadrienのピッキングが自由自在で、ネック上でピッキングしていたかと思えば、親指、中指、人差し指指の3フィンガーでミュート気味に切り替えたり、表情を 巧みに変えて抑揚をつけていました。 deanのソロはチョーキングを織り交ぜたロックなフレージングが絶妙にハマっていました。

Lumpshade

キャッチーなメインリフからカッティングまで、まさにdeanという感じでした。 彼は本当に消音で映像だけ見たらド下手くそにも見えそうなカッティングフォームで、キレッキレのグルーヴィーなリズムを生み出すので見ている方は不思議でなりません。 gerryのピアノソロ中のフィルでhadrienが小技を見せてくるのでベースばかり見てました。 この曲でhadrienがソロを取ったのですが、16分のタイトなフレージングでpatitucciのようなアウトフレーズを織り交ぜたソロがきたので早くも昇天しました。

Pinky

なんか安っぽいエフェクトのピアノリフがミニマル的に変化しつつ展開していくのですが、 単調なピアノリフにdeanのワウの効いたフレーズが絡み付いて様々な表情を見せます。 marvinのドラミングが凄まじかった。ソロの時のツインペダルがさながらロックバンドでした。 クラブという事を忘れさせる迫力。

Old Solders

marvinの繊細なマーチングドラムから始まる。臨場感のある感じからゆったりとバンドサウンドへ入るスローナンバー。guthrie govan(ガスリーゴーヴァン)なんかも上手いですが、deanスライドチョーキングのピッチの良さに圧倒されました。耳に滑り込んでくるようなヌルっとしたレガートフレーズが心地よい。 hadrienがボリュームペダルに足をずっと置いていたのが印象的でした。 ハイポジションでのトーンが甘い。絶妙なフレージングで歌い上げ、そこにdeanの滑らかなギター乗り、エンディングのような壮大な展開へ 全体的に抑揚のない暗い雰囲気だったのが一転ダンサブルなビート。 こういう所でhadrienの動きが上手いと感じます。タイトでありながら決して単調にならない音の運び。 この曲はギターのメインフレーズが本当にかっこいいです。

Baby,What you want me to do

ポップで前ノリなアップナンバー hadrienのオクターブフレーズがなんだか新鮮でした。 ピアノがメインの曲でgerryのフレージングセンスが光ります。 Deanのブリブリとしたサウンドのカッティングが心地よい。 dean brownはフロントやセンターをよく使いますが、私はストラトタイプではリアばかり使ってしまうので、勉強になりました。

Philly man

途中のユニゾンがカッコいい(ボキャ貧) スリリングな展開でベースのウォーキングが全体に緊張感を与える。 この曲のソロはhadrienの化物感が凄まじかった。 16分の異常な音粒の揃い方 これを見に来たと言っても過言ではないレベルで、彼はピッキングが恐ろしく美しいです。

Freedom song

hadrienの和音の入れ方が上手い。 アンサンブルに厚みを持たせて、抜けてくる濁りのない和音。 ルートを追うだけのラインなのに装飾が美しい。間に織り混ぜる引き出しの多さは勉強になります。 結構こういう間の多い曲は動こうとするあまりバッティングしたり、余計な音が増えてしまいますが、hadrienは的確な音を当てて全体を包むようなライン。

アンコール

Just Do It

”we don’t have to talk about it” ”Just DoIt” この入りはライブでは定番みたいですが、やっぱりいいですね。 ライブに来ている感じがして堪りません。 私は沼地みたいな性格なので、こういった事を言わされたりするのが苦手なのですが、この時は自然と声が出ていました。もうワクワクして楽しかったんです。 deanのソロでinvitationのフレーズが出てきて、もうなんか居ても立っても居られないくらいにテンションが上がりました。 gerryのソロ時にhadrienが即座に反応してラン奏法フレーズを弾いていたのですが、 本当に反応が速い。 ちょっとした演奏動画なんかでも、よく相手のフレーズを聴いてるなぁとは思いますが、だからこそコードなどを入れる箇所も上手いんだろうなと。 一流プレイヤーを目の前で見る事が出来て本当に幸せでした。 あんな良い席取れたもんだから、これから先暫くは理不尽な目に遭っても文句は言えません。

まとめ

deanの観客を楽しませようというステージング、サービスがとても心に響きました。 弾き方から変わり者だなぁというのが出ていて、ソロの度にステージを左右いっぱいに使ってパフォーマンスをしていて、終演後も出口のカウンターで待ち構えてサイン会をしていました。 私はタイミングを逃して諦めて帰りましたが…。悔やんでも悔やみきれない…。

あとhadrienの胸板ですね。岩盤のような恐ろしい厚みで、シャツのボタンが弾け飛びそうなほどでした。 年々大きくなるhadrien…。もはやデビュー当時の美少年感なんて微塵も残っていません。 屈強なZ戦士でした。

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after

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今回はmayonesのjabbaV1本でした。 ピッキング位置はフロント、センターが多く、パッセージの速いフレーズでは肘を浮かせ、さながらトニー奏法という感じ。 これ、その前に観に行った櫻井哲夫さんも速いフレーズになると同じフォームでした。

やはり理に適っています。音を生むのに無駄がないフォームで、指先に全て凝縮されて、発音もとても揃いやすいんですね。

オススメです。 意外と脇を閉じずに弾き続けるのって疲れるんですけど、 hadrienの場合は筋肉に支えられているからなのか安定感が素晴らしかったです。

以上、筋肉のレポートでした。

次回Michael Manringでお会いしましょう! 今回の反応次第で、レポートするかは未定ですが…。

次は新しいベースの紹介か、改造のお話になるかと思われます。

では

レリックは心の鏡!?〜レリックと改造〜

素性の知れない人に告白をされて

即答で「YES」と答える世の中ならば、

私はこんなブログは書かないでしょう。

 

Jacoは言いました

「僕は世界最高のベースプレイヤーだ」と

 
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また、ある時は

「それが事実だと証明できれば、自慢話にはならないんだよ」と

 

 

ジャズベースも試奏もされずに買われて家に着くなり


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「え、この人はどんな人なの?歪ませるの?エフェクター20個はちょっと無理!ディレイエグい!私割とクリーン派なの!・・・なの!・・・なの!・・・ウョン、ウョン、ウョンョンョンョンョンョンピーーーーーーーーーーー」

と怖がると思うのです。

 

最近、掃除屋さんからWebライターになったのですが、

就職活動は並行して続けている最中でして、履歴書を書いている時に

 

「こんな偏った知識をアピールをするどこの馬の骨とも知れぬ男が自分に突然手紙を送ってきたら気味が悪くなるだろうな」

 

と悲しい事に気づきました。

そもそもどんな人間なのか、会ってもいない段階から「学生時代はずっと楽器をいじっていました(ドヤッ)」と言われても

それが文字通りいじる(触る)だけで、演奏なんかできません。なのかどうなのかはその人の物差しとなるものが不明瞭な以上、なんだか触れにくい情報だなぁと受け取られるかも知れない、

 

それからは少し謙虚に、

「私を物に例えるならば乾いたスポンジです」

と言えるようなスタンスを取るようになりました。

 

ということもあり、

そもそもお前はなんなんだ、と

Jacoの事ばっか書いて、

どうせ聞きかじった知識をひけらかしてるだけだろうと思われても仕方の無い状態ですので、

まずは私の過去の愚行をみなさんにお披露目して

「あ、こんな人なのね」

と、

なんとなく伝われば嬉しいかなと

 

前回に引き続き、所持ベースのご紹介と、主な改造点などを書いていこうと思います。

今回はFender Japan のフレットレスです。

 
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写真は現在のボロボロの姿ですが、手元にきた時はピッカピカでした。


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 綺麗な状態のものはレリックの準備写真しか残っておりませんでした・・・。

 

ピックガードが最初から無いモデルです。

 

友人に安く譲ってもらってからメインでずっと使ってきた一本。

ただ、そのままではちょっとパンチがなかったので、配線やPUなど、全て改造を施しております。もはや残っているのはボディとネックに使われている木材のみです。

 

まずはレリックから

レリックというとちょっと抵抗のある方もいると思われますが、私の場合はモチベーションを上げるために、ステッカーなんかと同じ感覚でやっています。

バレバレのレリックは恥ずかしいのでなるべくリアルに見えるように、(といってもバレバレの素人工作なので恥ずかしい限りです)

様々な工夫を凝らし、今の姿になりました。

レリックの箇所は勿論Jaco Pastoriusのbass of doomを参考にしております。

 
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 エルボー部分とネックのジョイント部分、ミュートカバーの跡、フィンガーレストの部分、リアピックアップ上部などですね。


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裏も


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 レリックは私の場合、400番などで大まかに全体の塗膜を削ります。

結構分厚いので、気にせずゴリゴリと

そして、端の部分のシーラー層が露出し始めたら番目を上げて、

最終的には1200番の空研ぎでやめてます

 

そうしないとテカテカのポリがある部分とレリック部分に差が出来てしまってわざとらしいので、

全体をサテン仕上げにするような感覚でやっています。

 

そして、レリック箇所は素地が出るまで600-1000くらいで根気よく削り、木屑が出たらやめて、全体で慣らします。

コツは力を入れないことです!

 

地のアルダー(もしくはバスウッドやアッシュ)が顔を出したら、水性着色などを刷り込んでいきます。

色の加減は感覚なので、お伝えできませんが、濃ければいいという訳でもありません・・・。

個人的にケヤキ、ダークオーク辺りをよく使います。

 
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 別のベースですが、真鍮のブラシで擦ったり色々と試行錯誤を重ねています。

その後は細かい部分を、

 

FenderCSでもやっている、キーホルダーを叩きつける方法でエッジ部分に傷を付けていきます。

全体をヤスリがけした工程はここで生きてきます!

塗膜が薄くなり、剥がれやすくなるので、ガンガンぶつけていきます。

 
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あとは少し限られた状態ですが、塗膜が硬い状態であるときは彫刻刀でコンコンとノミのように削るとパリパリ剥がれて自然な感じに調整出来るのでオススメです。

 

レリックについてはもっとわかりやすく実演を通してまとめたいと思います。

まずは全体の紹介を・・・

 

とりあえず家に来てからやったのはメタルノブへ変更


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ブリッジアースを太い線に替えた点です。


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 何故太いものにしようと思ったのかは覚えていませんが、多分60年製を見ていたら太くしたくなったのだと思います。

これは音には全く影響しません。

 

ブリッジ交換も兼ねてやった事は覚えています。

元々のブリッジが1本の溝切りサドルで、気に食わな過ぎたので、マイナスビススパイラルに替え、

レリック加工を施しています


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 錆びさせていますが、バネだけは調整に使えないと困るので、バネは新品のままです。
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同様に、コントロールプレートと、メタルノブにも施し、


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なんとかしっくりくる感じに・・・

 

この加工については音には変化がありません。

勿論、全てを酸化させてしまうとノイズが乗ったり、操作性が悪化しますので、

  • コントロールプレートは表面のみ
  • イモネジは上部のみ
  • メタルノブは表面のみ
  • スプリングは加工しない
  • 調整ビスは過度にしない

ということだけは守っています。

 

今回は腐食液というものを使って、強制的に錆びさせていますが、人によっては塩水に漬けて放置、などやり方は人それぞれです。

 

腐食液

腐食液 (塩化第二鉄液)500ml

腐食液 (塩化第二鉄液)500ml

画材店などでも手に入ります。

500mlあれば十分です。捨てても良い大きめのタッパなどに腐食液を入れて、

あらかじめスチールウールなどで細かく傷を付けたパーツを漬けます。

10秒ほどで色が変わりますので、あとはよく拭き取って乾燥させれば使い古したパーツの出来上がり!

 

ただ、腐食液を使用する場合は注意点があります。

腐食液を使用後は流して捨てることができないので、消石灰で固めて燃えるゴミとして出しましょう。

間違ってもシンクや、排水口に流してはいけません!

全部錆びてダメになります。

また、地域にも迷惑がかかるので絶対に正しい処理を行ってくださいね。

 

腐食液中和剤消石灰 (500g)

 

腐食液中和剤消石灰 (500g)

 

コントロールプレートやブリッジプレートは新品のものだと小傷もなく、腐食液が浸透しにくいのでスチールウールなどで傷をつけるのですが、

ネジなどはすぐに浸透して、酸化が進みますのでお気をつけ下さい!

 

あとはペグを逆巻きに替えて気分だけは60-62年

ペグはレリックするならつまみ部分だけにしましょう。

つまみ以外はチューニング精度に関わりますので、下手な加工はやらない方がいいです。

あくまで見た目だけで、弾くことが前提ですので! 
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ハードウェアはこのくらいです。

 

レリックについては僕は基本的には肯定派ですが、

見た目も音も本物のビンテージが一番です。

所詮レリックはレリックです。

そして、やっておいて言うのも心苦しいですが、

レリックするならラッカーリフィニッシュした方が良いです。

 

5本くらいポリのレリックをやった私が言うので、もはや確信です。

ラッカーリフィニッシュもやりました。

 

しかし、

利点も挙げておくと、

ポリでもレリックで塗膜を薄くして、木材の剥き出し箇所がある状態でいると、木材が乾燥する事が分かりました。

擬似的な枯れたトーンは出せます。

 

ビンテージに比べると当然軽い感じになりますが、

やれたサウンドになります。

なので、

 

見た目を変えたい

リフィニッシュはお金もかかるので無理

リフィニッシュを自分では出来ない

レリックに謎の自信がある

削りたい

という方にはオススメです。

 

 

 

あとは配線関係に趣味が集結しています。

 

配線関係

買ったキャパシタは数知れず、、、

様々な文献を元に年代に則したキャパシタを探し、何度も付け替えてはああでもないこうでもないと一人頭を抱えておりました。

 

これから改造するぞ、という方は私が応援しますので孤独を

味わうことなく、楽しんでください。

 

以下は参考になれば幸いです。

至ってオーソドックス、まずやるならここら辺のパーツで間違いないだろうという物を選んでいます。

 

使用した配線はWestern Electricの1950年代のデッドストック品。

単線です。個人的には撚り線より単線の方が音に太さがあるように思えて好きなものが多いです。

あと、バラバラ散らないので配線が楽です。

単線はたまに折れますけど・・・。

 

Western Electricの配線材は最近だと楽器屋さんでも見かけるようになりました。

ちょっと面白い楽器店あぽろんのオンラインショップ / 【Human Gear】Tweed Tone 1950 ASING Western Electric Braided Wire 22 配線材 ストラト、テレキャス、ジャズベ、プレベ用 【ヒューマンギア】

 

最近こういうビンテージ配線で種類を沢山抱えていて、メーター売りしているようなお店を探しているので、情報をお持ちの方は教えていただけると助かります。

Lenzの在庫が無くなってしまったので、もっと在庫を確保しておきたいのです。 

 

とかいいつつ、


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とりあえず現在のサーキットはこんな感じ

 

配線がウミヘビみたいで可愛いですね。

私は割と最短距離で繋ぐことに神経を注いでいて、ギリッギリの配線をしてしまうのですが、結論を言うと多少は余裕がある方が良いと思います。

見た目だけです。

コンパクトで洗練された感がでるので。

ただ、配線は極力ハンダ付けする箇所を減らす様にしているので、そういった部分ではノイズ軽減などに生きているとは感じます。

 

1本の線でハンダ箇所だけ皮膜を剥いています。

 

しかし、

 

ギリギリよりも余裕がある人の方がかっこいいですしね。

時間も、お金も、心も、常に余裕を持てる男になりたい・・・!

 

いつもギリギリな男の紹介でした。

 

ポットはCTSカスタムのヘソ付き250Ω

ヘソ付きなのは見た目が好きだからです。

完全な自己満足ですね。

トーンポットだけ通常のCTSにしています。

理由はヘソ付き3つ買ったら1つだけ不良品だったので、心が折れてしまったからです。

 

ポットも色々と種類があります。

アルファなんかがメジャーですかね。

最近は東京コスモスが気になってます。トルク重めです。オーディオ機器などでは使われているようです。

個人的に、ポットは操作感で選んでいます。

トルクが軽すぎず、重すぎず・・・。

CTSはなんだか当たり外れがあるというか、とりあえずの安心感はありますが、精度があまり良く感じられない点もあり、両手放しではオススメできません。

 

さて、キャパシタの現状の着地点はAjax blue moldedの0.1μFです。

2400円くらいでした。

 

0.1もあるのでモコモコな感じになるかと思いきや、意外と相性がよく感じました。

これは多分ピックアップや配線など、総合的な結果なので、単純にキャパシタだけのキャラクターではありません。

 

バンドサウンドに馴染むように考えた結果、0.1というのが今回はしっくりときただけの話です。

ただ、付けただけで音は変わります。

 

現在はCornell Dubilierのレッドダイムが欲しくて堪らないので週末は探し回ってます。


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可愛いですね。

 

一時期気が狂った様に収集しておりまして、気づいたら手元にこれだけのキャパシタ
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あるんですね。

ギターの改造を頼まれたりもするので、

一通りのモデルがあった方がいいだろうと集めました。

写真は一部です。もうちょい良いヤツは他に取ってあります。


キャパシタはカラフルな色と形が可愛いので、たまに使う機会がないようなアンプ用のものまで買ってきて、数値を測ったり、眺めたりしています。

 

あとはピックアップ・・・

これはもう選択肢はほぼ一つ

 


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Seymour DuncanのWeather Reportしかありません。

これを持っていない事にはJacoに近づく改造なんて始まりません。


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凄い感動しますよ。


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(これはポットを通常のCTSに全部取り替えてみた時の写真です。)

 

これだったのか、みたいな。

届いた日は一日中Jacoを弾いていました。

 

パワーがあります。

ドゴッみたいな低音、

 

ドパァみたいなハーモニクス

 

頭の悪い表現しか出来ないのが悲しいですが、

感覚的表現です。

わかりやすいようにFender USAの現行ピックアップも

ボドォみたいな低音、

 

ンァーみたいなハーモニクス

 

伝わりますかね。(伝える気はあります!信じてください!)

 

しかし、こんなに改造してもJacoのトーンには何故か一歩足りないのです。

 

原因はおおよそ判明しています。

 

そのためにそろそろ取っておいた改造を進めようかと、

 

 

エポキシを

 

 

 

 

指板に

 

 

 

 

塗ってやろうかと

 

Coming Soon... 

 

では・・・