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ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、新人Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

これぞ普遍!流されない男の流儀〜62年ジャズベースと特徴〜

「髪切った?」


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なんて会う度に予防線を張らず、
あれ、歯の詰め物変わったね」なんてほんの些細な変化にも気づける、気の利いたセリフを言えた方がかっこいいですよね。



前エントリーでジャズベースの誕生までに触れてきたのですが、
いよいよ、このブログの主題にして私の人生を変えることとなったエレクトリックベース界、永遠のアイドル

Fender jazzbass 62年



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へと触れてゆく事になります。

このジャズベース
すでに完成しているんです。

この世はジャズベースかそうでないか、に分かれます。


といっては語弊があるかもしれませんが、実際それくらいにスタンダードな存在です。



この頃のFender
  • クルーソン製の逆巻きペグ、
  • スラブ貼りのハカランダ(ブラジリアンローズ)指板(62年が最終年になります)、
  • クレイドットポジションマーク、
  • ブラックボビンにコイルは9500ターンほど
全て手作業による製品でした。


それに加えてその後も続く、ジャズベースの普遍的なスペックは

  • アルダー(当時からバスウッドやアッシュ個体もあったようです)ボディ、
  • メイプルネック
  • 黒縁取りに金文字のトラディショナルロゴ(68年までのモデル)

箇条書きにしましたが、急に横文字並べられてもさっぱり分からないですよね。

僕もジャズベースの沼に足の指先が浸かりはじめた頃は毎日「クルーソン???逆巻き???」といった感じでした。


今回はそれらのパーツ類について、簡単に説明してゆきます。



ペグについて


そもそもクルーソンというのは会社の名前です。
当時、fenderGibson社はクルーソン社からペグ(糸巻き)の提供を受けていました。
クルーソン社は現在では倒産しており、現存するクルーソンタイプと言われているものは、''クルーソン社が当時作っていたものを模した''という意味になります。

それがジャズベースにも使われていました。
元々はウッドベース用に作られた物を加工してエレクトリックベースに流用していたようです。

ここからは個人的な疑問なんですが、ギターには逆巻きペグというものが存在しません
しかしベースでは逆巻きペグ=ヴィンテージ、みたいなイメージがあるほど、一部ではポピュラーです。
時計回りに回す(逆巻き)のも反時計回り(順巻き)に回すのも、ストリングポストには何も影響しているように思えないので謎です。ウッドベースがやはり関係しているのでしょうか。


今でもクルーソン型のリプレスメントパーツは出ています。
ゴトー製のGBR640が一番有名でしょうか。GB29も逆巻きなんですが、ベースプレートの形がクルーソンタイプとは違うので、個人的には付け替えるのならGBR640が良いと思います。
ちなみに逆巻きかどうかはペグをヘッドの裏側から見れば分かるんです!




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(写真は私のTOKAI TJB60ちゃんです。)
実際に回すウォームギア(歯車と接しているネジみたいな部分)を見てください。
これが逆巻きのペグです。

では順巻きはどうなっているかというと・・・

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(写真はfender japan JB62ちゃんです。)

あ、プレートの形が違う!!と思った方、残念!
これも確かにクルーソン型と形は異なりますが、逆巻きとの違いが現れているのは


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ここなんです!


そんなん回せば分かるでしょ、と言われてしまったら何も言えませんが、
私は
                      右肩上がり逆巻き
                                        と覚えています。

あれ?
溝がね、こうやって見た時に右上に上がってるじゃないですか、
そして逆巻きの方がテンションも上がるんで、右肩上がりという訳です・・・。




要するに回せばいいんです


ペグの話はこんなもんで、
次はスパムだか、はまやらわ、だかの話に



指板について

59年のプレベからローズウッド指板は使われています。理由は「見た目の高級感」から。
当時のローズウッドはハカランダ(ブラジリアンローズウッド)という種類で、ワシントン条約により現在では日本に輸入できません。

理由は絶滅抑制とか価格操作だとか色々とあるみたいなんで、気になった方は調べてみてくださいな。

そんな理由でビンテージというものへの骨董価値はどんどん登ってゆくわけです。

さて、
ジャズベースではローズウッド指板の方が比較的ポピュラーですよね。
その指板がスラブ貼り、つまり厚板のまま貼られているものの事をスラブ・ローズなんて言います。
ジャズベースでは62年の8月辺りまではこのようなスラブ・ローズが採用されていました。


以降はラウンド・ローズになります。
また新しいワードが・・・
ラウンドは指板をネックに貼る際にアールが付いている状態で貼られるものを指します。
スラブに比べてローズウッドの厚みがないです。

現行品で申し訳ないですが、またまた写真で見てみましょう。
ではスラブ貼りから


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(またまた登場fender japan)
こう、真ん中が扇状に膨らんで見えませんかね。これがスラブ貼り

そしてお次がラウンド

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(Tokaiちゃん)
スラブに比べて一直線な気が・・・しませんか?
というより真ん中がへこんだような形ですね。

ネックジョイント側からも撮ろうと思ったんですが、なんかうちの子はスラブという割にはトラスロッド部分にローズウッドが被ってなかったです。
なのでまた「The Authority of FENDER BASS」より・・・(なるべく雑誌や何かに頼らずに自力でやりたいのですが、力不足です・・・。)

では、気を取り直してスラブ

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このようにトラスロッド部分にローズウッドが被っています。

次にラウンド

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(これはTOKAIちゃんです。)
トラスロッドに被ってません。こうしてみると薄いですね・・・。

何故こうなったのか
ラウンド貼りの方がトラスロッドを仕込む際の作業効率が上がるそうです。スラブ貼りだと指板側も溝を掘ってやらないとなりませんしね。多分、そういった理由でうちのfender japanもなんちゃってスラブだったんだと思われます。
諸説あるようなので真偽は不明ですが。

あとはスラブの方が厚みがある分
音に深みがあったり、太くなるといった木材の影響があるようです。私はスラブ貼りにまだ触れていないので伝聞になってしまいますが・・・。

また、ラウンド貼りの方が接地面の表面積が広がる分、経年での木材の変化に順応するんだとか。

ちょっとこのへんは経験不足なので、こんなもんで・・・。

はい、じゃあ次は




クレイドットとはなにか


クレイとは粘土ですね。でも粘土でポジションマークを作った訳では無いです。粘土っぽいっていう意味ですね。

実際はバルカンファイバーって素材で作られた光沢のないポジションマークのことです。
ビンテージの中でも64年以前のものにしか付いていません。茶色っぽい個体が多いですかね。
それ以降はセルロイドで作られた光沢のあるパーロイドドットに変わります。
ちなみにクレイドットの個体はこんな感じです


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はい、ジャコです。なんとなく光沢がない事がお分かりでしょうか。

ここら辺は完全に見た目の話ですが、
クレイドットはリプレスメントパーツとしても販売されています。
リプレスメントパーツのクレイドットと、パーロイドを並べてみました。

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どうでしょうか。
驚きの白さを誇るパーロイドとなんか黄色がかったリプレスメントのクレイドット・・・

工房などでも交換してもらえるようなので、興味のある方はやってみてはいかがでしょう。
私はとりあえず見た目から入るタイプの人間ですので、クレイドットってだけでテンションが上がって練習時間が増えます。

ポジションマークについては70年代に大きな変化もあるので、それはまたその時に触れていきますね。

という訳で次が


ブラックボビンとは

ジャズベースだけでなく、ほとんどのポールピース(ピックアップから出てる銀の円柱)がついたものには固定するための板があります。
ポールピースと板が合わさってボビンと呼ばれます。ミシンのボビンを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
そこにコイル線を巻いていく事でピックアップが作られるんですね。
今回はそのボビンのが重要になってきます。

黒いバルカンファイバーで挟んだ物をブラックボビンと呼ぶのですが、この色を使っていた時期が64-65年までなんです。以降は灰色のバルカンファイバーが使われ、グレーボビンと呼ばれていました。

度々現行品での比較になります・・・。
こちらがブラックボビン
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そしてこちらがグレーボビン

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全然違う。


これプラス、マグネットワイヤーの色でおおよその年式が分かったりします。

普通はコイル線と言われたら銅色を思い浮かべますが、エビ茶色だったり、黒に近いエナメル皮膜線だったり色々と種類があります。



これを知ったところで何に使うんじゃ!という感じですが、


うーん、

ビンテージの検証でしょうか・・・


例えば、
62年のジャズベースを手に入れたぞ!!フルオリジナルだから高かったけど、あの店なんか怪しかったな・・・
(特定のお店を指す意図はありません)


よっしゃ、調べよ!
ピックアップは・・・


・・・あれ、グレーボビンだ。
騙された・・・。ピックアップ交換されてるじゃん

といった時
(実際には有り得ません。特に64-65年辺りはブラックとグレーが混在していた時期もあり、判別方法は他にもポットデイトや、ネック、ボディデイト、シリアルなどスペックを総合的に見て判断します。
そしてお店の人はプロですので、その辺りをしっかり調べた上で適正価格で売られています。)




という訳で、

正しい使い方

としてはピックアップを載せ替える際のイメージという意味合いが実用的でしょう。


リプレスメントパーツのピックアップには狙った年代の音があるモデルもあります。

今思い浮かぶだけでも


Mojotone classic jazzbassMojotone "Classic" Jazz Bass® Pickup






などがあります。(リンク先は音家の商品ページとMojotoneの公式サイトです。詳細はリンク先で見れます。変なヤツじゃないのでご安心ください。)

それぞれ、ボビンの色で差別化していたり、
当時のパンチのある音、低音が出る、明るい、といったキャラクターを付けるためだったり、
或いは他のカラーでオリジナリティを出すモデルもあります。

私が使っているSeymourDuncanのWeatherReportというモデルはブラックボビンエビ茶色のエナメル皮膜線を使ったもので、
音もそのもの!といった納得のキャラクターです。
Voodoo60's blackもWeather Reportほどではないものの、なかなかパワーのあるビンテージを意識した良いピックアップです。

ちなみにうちのTokaiとFernandesは、
敢えて64年(謎)を模したTJB-60とRJB-55というモデルなのですが、両方ともしっかりと中身はグレーボビンで、感心した覚えがあります。
64年をちゃんと狙っている安心感というか・・・。

9500ターンというのはコイルの巻数なのですが、メモに書いてあっただけで、他の年代の物がどれほどだったか覚えていないため、言及を控えさせていただきます・・・(笑)



こうやっていろいろな要素が絡み合ってビンテージというジャンルは希少性コレクター性が高まっているんですね。
60-64辺りは今じゃ中古車だけでなく新車まで買えちゃう値段がつきますからね。

確かにこうやって見てみると面白いです。
今も形は変わらないけれど、素材や、パーツなんかが変化しているので、別物といえば別物。

しかも木というものは経年変化の影響を受けて、それが音にも現れますので、みんなが血眼になって探す気持ちも分かります。
65年以降のジャズベースは少し個性的になってきます。

基本的なスペックはこのエントリーで分かるようにしました。



ここまでまとめて

さてさて、今回は60-64年辺りまでの豆知識というかなんというか、
ビンテージと言われるジャズベースのパーツの特徴について長々と書かせていただきましたが、

辛い!!

何が辛いって大体みんなこういう事は書いてるんですよ。
 
私がビンテージコレクターとかだったらまだしも、貧乏ベーシストなので、実際にビンテージを分解してみたことはないんですね。


でも、このブログを見に来て下さった方の中には、
これから知ろうと思っている人や、
忘れた時に確認しに来てくれる人が
いるかもしれないので書き記しておきたかったんですけど、

自分の言葉で書いてるのに、知識としては人のものって感じがしてむず痒い内容でした。

昔からノートにメモを取っているものの、出典が書いていないと不安になったり、
でも調べながら書いたら意味無いしな、とか思ったり、

とりあえず土台となる部分を書ききったので、しばらくは私の個人的な感想だったり、改造している箇所だったりを書こうと思います。

あ、年代別の違いなんかも簡単にまとめておきます!そこまではやりきろう!

次回は65-75年までとジャコのジャズベースについて



ブログを立ち上げて10日ほど経ちましたが、なんと早くも?500PVを超えていました!
ありがとうございます!

まだまだ個性を出せていないのでこれからに乞うご期待!

では!