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ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、新人Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

映画『JACO』公開間近!私とジャコ

今回はこれまではとは少し趣向の異なるものをご紹介しようと思います。 これまではなにかとジャズベースジャズベース言ってきました。(勿論、ジャズベースにモテるための啓発ブログですので当たり前なのですが)

しかし、このブログで掲げる要素に欠かす事のできない存在といえばジャコ・パストリアスです。 12月に日本公開を控えたドキュメンタリー映画『JACO』。

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私は先行公開されていた輸入盤の字幕のないもの(せめて英語字幕欲しかったです)を持っているのですが、英語に不得手なので雰囲気で楽しむレベルです。

「jaco is genius.」

ジーニアスね、ふんふん、なるほど。

と、中学生さながらの英語力で満足。

外国の方に道を聞かれた際には、行き先を調べて「follow me!」と言って一緒に迷う、というのが常な私でも映画『JACO』はとても楽しめました。とにかく知っているプレイヤーが多く登場すること。 視覚的に楽しむ事も出来ちゃいます。

それと場面場面でのBGMがマッチしていてジャコォォオオと叫んでしまいたくなるほど。時に涙が出ます。 貴重な幼少期の動くジャコも多く登場し、ジャコファンは勿論楽しめるのですが、それ以上に「ジャコって誰じゃ」という方に強くオススメしたい作品です。

オススメするからには私が何故ジャコというプレイヤーに魅了されているのかを説明しないことには始まりません。ジャコとの出会いについては最初のエントリーでも触れたので割愛しますが、そのあと、更に惹かれていく様子を軽く振り返りたいと思います。 無駄に長いです。

2度目の衝撃

高校生の時分、私は音楽というものに詳しくありませんでした。しかしながら、巷で流行っているポップスにはあまり興味がないので、古い音楽から聴くようにしていました。古いと言っても1960年代のイギリスでのモッズカルチャーに興味を持ったことから、その周辺(や影響を受けたとされる)のアーティスト(Small facesやkinks、whoを経由してjimi hendrixやJB(ジャズベじゃないよ。the whoがカバーしていたというので知りました。))を好んで聴いていたのですが、その後もロックやパンクに枝分かれする様が面白く感じられて、次第にジャンルという枠で音楽を聴くようになりました。 ロックからの派生としてプログレッシブロックというものは私にとって殊更に心惹かれるもので、この難解な曲が生み出される背景には何が存在するのだろう、とのめり込んでいった訳です。 プログレッシブ=先進的、という意味で私は捉えていますが、ジャンルの話になると様々な方面に飛び火するため、あくまで便宜上の枠としてだけの言及に留めます。 プログレッシブロックでも特別、心に響いたのがKINGCRIMISONなのですが、PINKFLOYDやYES、JENESISなどに比べてサウンドも攻撃的で、オケの使い方が個人的には革新的だと感じた点がその理由だと分析しています。プログレに多く見られる、転調や変拍子、アルバム単位でのストーリー性などの要素は無知な私にはあまりにも刺激の強いものでした。

そうなると歯止めの効かない性格ですので、極端に難しい(と思われる)楽曲を欲するようになり、メタルからジャズから節操なく聴きあさるようになります。 その時にジャコとの2度目の出会いを果たす事になります。

その前に、 私の高校、所属していた部活では毎日発掘してきた音楽を紹介しあう機会がありました。それは今から思えば微笑ましいものであったのかも知れませんが、気分はブラックミュージックのレア盤を漁るDJそのもの。youtubeやdiskunionで面白い音源を見つけては休み時間に見せ合ったり、CDを貸し借りして、とにかく音楽に対して貪欲な姿勢であったことは間違いありません。思えばこういった環境であったからこそMichael Manringとの出会いを果たしたのだと・・・。

当時から斜に構えていた私は「音楽は趣味だけど、プロと同じくらい上手くなければ趣味として恥ずかしい」と、もう書いている今も恥ずかしく、誰かが勝手にブログを更新しているだけだ、と言い聞かせながら書きますが、そういった痛々しい姿勢でして、その頃に専門学校や音楽大学といった存在に対してよく分からない敵意を剥き出しにしていたのもあり、毎日学校へろくに通わず、寝る間も惜しんでベースの練習を7、8時間続けていた時期でもありました。

さぁ、そんな自分の前に再び立ちはだかったのがジャコであります。 ファーストソロアルバムジャコ・パストリアスの肖像』にたどり着き、CDプレイヤーを再生した瞬間‥

「なんも聞こえねぇ…。」

なんかボソボソと音がするので、CDプレーヤーの調子が悪いもんだと思いました。 中学生の頃、親の部屋からこっそり盗み出したプレイヤーが壊れてしまった、と冷や汗をかく私を余所にプレイヤーは2曲目へ

\パパパッパッパッパ!!…パーパーパーッ!!!!/

「うるせぇえ!!」

即座に消し、その日は聴くのをやめました。

次の日、先輩のベースの方に「ジャコのアルバム聴いたんですけど、よくわからないです」というと 先輩は「専門とか音大のベーシストはみんなドナリーとトレイシーの肖像弾けて当たり前らしいよ」という真偽はともかくとして、私の謎の敵意を無作為に煽る発言により、その日は学校を早退しました。

「よくわからないですね」と言った自分をぶん殴りたくなる気持ち、なぜなら専門や音大生は理解できていてしかも弾ける(真偽は不明)、というのだから今すぐにでも弾かなくては、という不純すぎる動機をきっかけに、一層ベースに熱を出す日が始まりました。

誰もいない家でプレイヤーを再生し、とりあえずドナリー。 あ、これはあとでにしよう。次。 トレイシーの肖像 これはいける気がするぞ。(速くないので)

ハーモニクスというものは『地獄のメカニカルトレーニング』(

) で勉強済みだったので、手探り状態で音を一音ずつ全ポジションで確認する作業が始まりました。 朝になる頃にはイントロがわかったぞ!というあまりにも非力過ぎる実力に打ちひしがれながらも、部活の時間ではアンプに繋いで、バンド練習中にもドヤ顔でトレイシーの肖像のイントロ(と思われる雑音)を弾きまくり、誰に気づかれる訳でもない自慢をしていました。休み時間はそれっぽい音を拾っては練習し、1ヶ月が経つ頃には大方の流れは弾けるようになって(と思い込んで)いたある日、 学校で神と崇められるギターのめちゃくちゃ上手い子に「それ、ジャコ?かっこいいよね」と言われた事をいい事に一気に完成までコピーしたのが初ジャコでした。

未だにトレイシーの肖像を弾いている時に、「あ、ここ音違うな」と気づくので、高校生の私は相当に耳コピが苦手だったのでしょう。

未だにドナリーに関してはイントロ部分までしか弾けませんがね。 そうして、立ちはだかり続けるジャコ・パストリアスは私にとって師匠だった訳です。 なぜかって、そりゃ1人で弾いても曲として成立するし、めちゃくちゃ頑張ってもなかなか弾けないから。

私はバンドでやるような曲があんまり好きではなかったんですね。だから未だにベーシストとしては致命的な程リズム感がないのでありますが。 ルート弾きなんてクソくらえ!ととにかく尖っていました。

ジャコから多くの事を学び、それが未だに消化することなく、新たな課題を課してくる。 この循環がますます私の人生を狂わせました。

高校卒業までにトレイシーの肖像とTeen townだけは弾けていた気がします。あくまで気がするだけです。

以前は出会いについて書きましたが、そういえばなんでジャコの事好きなのかは書いてないな〜と思い、映画公開に託けて誰が得をする話でもないものをつらつらと書きましたが、 やっぱりジャコは楽曲の奥深さ、サウンドの唯一無二な存在感、スラッとしたカッコイイ見た目に、圧倒的なカリスマ性、 発言のぶっ飛び方、そんなところですかね。

発言のぶっ飛び方は、当時の荒くれ者な私には響きまくりました。響いて悪い意味で共鳴して、周りにはただの傲慢な下手くそベーシストだと思われていたんでしょうね。ジャコは同じ態度だとしても実力がありましたから、当時迷惑をかけた方々にはこの場で謝罪をしておきます。ごめんね。

さてさて、話は戻って、 そんなジャコ・パストリアスの映画が日本でも公開される、という本題へ。

今回の映画『JACO』では

どんな人物なのか、そして、どんなプレイヤーたちが影響を受けてきたのか、どんな曲があるのか、どうして天才と呼ばれ、今尚人気があるのか、その時代の背景や、音楽性、そんな今では触れる事のできないものを追体験することができます。 ベースという楽器に興味を持ったのもなにかの縁です。

ベーシストのドキュメンタリーなんてなかなかないですし、この機会に当時の衝撃を体感しませんか?

なんて、私は単純にジャコというベーシスト、人物が好きなので肯定的な意見を出してしまいますが、誰でも楽しめるんじゃないかなぁというのが率直な感想です。

ジャコなんて嫌いだ、というのも当然あり得る意見ではあります。 だからこそそういった意見の人にご覧いただいて、考えを伺いたいなぁとも思うんですね。

好きではない、という意見を持つ方のほうがかえって深い気づきをしていて、私では到底考えつかない事を述べてくれるので、良い刺激になったりします。

私にとって、リアルタイムで感じることのできなかったプレイヤーでもあるジャコの人生、その断片的な記録は音楽という括りでまとめてしまうにはなんとも勿体無い。こうして映画という媒体を介して、一人でも多くの方にジャコ・パストリアスという人物が広く認知される機会が設けられた事は嬉しく思います。色褪せる事のない作品を多く世に出し、後世の音楽家たちに多大な影響を与え続ける稀代のプレイヤーの作品群を振り返る良い機会ですので、お時間ありましたら是非劇場に足をお運びください。

12月3日より公開です。

Tシャツも売ってますよ。 ジャコ・パストリアス | オンデマンドTシャツwebストア「TOD」T-Shirts On Demand 私は黒のTシャツを買いました。 このデザイン、本当にカッコイイよなあ

最後に髙橋和希くん ( https://twitter.com/kazukinglish?s=09) 竹宮ゆうまくん( https://twitter.com/bass_uma?s=09) 御二方の素晴らしいプレイにご一緒させて頂いた愛のこもったContinuumをひっそり載せておきます・・・

Jaco Pastorius Continuum Cover by Y.Takemiya (feat. S.Kitagawa & K.Takahashi) - YouTube

では