早くも年が明けてから1ヶ月が過ぎようという事実に驚きを隠せません。
まだ全然お会いできていない人が沢山います。
なんかみなさん集まって一斉に話せる場はないもんですかね。
コンポーネントオーダーベースが完成したらシンメイさんのところへ持っていこうと思うんですが、それももうちょい先になりそうなので最早ベース完成する前と後で2回行けばいいじゃないかと思い始めて、予定を探すも何だかんだで埋まっていたのですが、そろそろひと段落つきそうな気配なので、近々ご連絡しようかと画策しております。
さてさて、わたくしですね、このブログをはじめる前からベースの集まりだったりセッションだったりで決まって着用しているものがあるんです。
そう、タイトルにもあるPの帽子です。
ジャコのトレードマークの一つでもある帽子。
最初見た時は「なんでPって書いてある帽子なんだろ。パストリアスってことかな」
と、国民的アニメである「腹足綱古腹足目リュウテン科に分類される巻貝さん」のキャラクター(名は伏せておきます)よろしく自分のイニシャルを入れた物を着用するとは
自己主張の強いやつだな(あながち間違ってはありませんでした)と感じていた訳です。
しかし、なかなかどうして見れば見るほど惹かれるではありませんか。
当時は純粋な少年。いわゆる情報弱者でしたので、何を見てもなかなか分からない。
そして月日は流れて大学生になった頃に、
そういやあの帽子って売ってるのかな、と気になって調べました。
この頃になると情報社会に一通り揉まれたあとでしたので「P 赤 キャップ」検索エンジンの要領を得ていますね。
エンターキーを軽やかにターンッ!
(画像は2017年現在の検索結果です。)
はい出ました。
という訳で無事に謎を解決した私は、早速ネットを使って注文したんですね。
家から出ないで調べて買い物。まさに現代っ子ですよ。
楽天から届いた品を開けて被って気分はジャコ・パストリアス。
当時の若人、現在の人生の先輩たちもこうして被ってカニ歩きしたんでしょう。
さて、この謎のP帽子、
これから買うであろうこのブログを読んでくださっているジャコの洗礼を受けし老若男女が私と同じ轍を踏む事のないよう公開しておきます。
こちらはアメリカはペンシルベニア州フィラデルフィアの野球チーム、Phillies(フィリーズ)のベースボールキャップなんです。
どちらかと言うとサッカー少年だった私には全く無縁の帽子。フィリーズと聞いてもピンとは来ませんでした。
ジャコの豆知識
ジャコが暮らしていたのはフロリダですが、それは引っ越す前の話。生まれたのはペンシルベニア州フィラデルフィアはノリスタウン、そして映画にも映像が残されているように野球少年(しかもリトルリーグで優秀な選手だった)でしたので必然なのでしょう。
そしてジャコというあだ名の由来もJocko conlan(書籍『ジャコ・パストリアスの肖像』ではJocko conlonとの表記ですが、conlanで間違いないでしょう)という当時のナショナルリーグでの審判が由来だとされています。
ここまで野球詰めできたのに、ベースに転向した転機ともなるのはフットボールなんです。
人生何が起こるか分かりませんね。
そんなフィリーズのキャップ、なんと息子のJulius(ジュリアス)も被っているんですね。
Julius Pastoriusはジャコの2番目の妻イングリッドの息子になります。
双子として生まれたJuliusとFelix(フェリックス)は同じバンドのドラムとベース。どちらもジャコが得意とした楽器だと言うのが感慨深いです。
血が同じだと応援する野球チームも同じなのか、と小さな感動を覚えますが、ジャコが被っているフィリーズのキャップ、ロゴデザインが初期のものなんです。
1970-91まで使われていたロゴがジャコの被っていたもの。
Pの字の真ん中を縫い糸が通っているのが特徴的です。
これは絶対に見逃せないポイントですね。
そして、完全に同じものが欲しいんじゃ!というジャコオタクのみなさんの為に、私、しっかりスペックを出しております。
私の持っているタイプはキャップのてっぺんのボタンが青なんです。
しかし、ジャコのものをご確認ください。
1976年のベルリンの時の映像ですね。
帽子のてっぺんのボタンは白。
おいおい、あんだけ熱弁奮っておいて完コピじゃねえのかよ。
そんなヤジを飛ばしたあなたの為に、てっぺんが白の物も買っております。
はい。
欲しかっただけです。しかもちょっとオシャンティーなワインレッドっぽいカラーなんですよ。
こっちはお気に入りです。
私服でもそこまで浮かないので。
正直最初に帽子買った時にテンションあがりまくってたんですけど、1500円でちゃっちい作りだったんですよ。布もゴワゴワしてるし、見るからに安っぽい。なのでそれはベースのケースに括りつけてお守り替わりにしています。
そして本命のこちらは3600円とキャップとしても高くない値段なんですけど、作りは良いし、ボタンは白だし、そして何よりね。
ツバの裏の色も一緒。
あ、なんか書いてありますね。
何かって?やっぱり気になっちゃいますか?これ、実は
マイケル・マンリングのサインなんですよ。
ジャコにはサインもらえないんで、弟子のマイケルにいただきました。
あー嬉しい。
関係ないですね。
いや〜探しましたよ。でもこれで終わりじゃないんです。もう一つだけ画像をご覧ください。
今見せた私のキャップはスナップバックと言って、サイズ調整できるタイプなんですけど
ジャコのものはそれがないんですね。
NEW ERAというストリートボーイならご存知のキャップブランドからスナップバックではないフィリーズキャップも出ているんですが、Pのの真ん中を通る縫い糸がないロゴなんです。
ここがね、どうしても惜しいポイント。
現在も探しております。
帽子が一緒だからといってプレイには何も関係ないんですけど、メンタルが変われば多少プレイも良くなったような気がしますので、こういうのは形が大事なんです。
憧れの人と同じものを身につける、ロマンのある話なんです。
この帽子を被っていて、いい事が何度かありました。
一つは、シンメイさんに声を掛けていただいたこと。
この帽子を被ってニヤニヤと織原さんに熱視線を送っていた私は嘸かし不気味だったでしょう。
そしてもう一つは、マイケル・マンリングに「Oh...Phillies cap. I love Jaco...nice cap.」と優しい囁きをしてもらえたこと。
あとは未だに被っている人はそうそういないので何かと目立っていいこと。
どこに行っても話のタネになること、です。
ジャコが好きで、知らない野球チームの帽子を買って、色々な繋がりを得ることができました。そういった意味でも私はこの帽子との出会いに感謝しています。
みなさんも是非かぶってなりきってみてください。ジャコが降りてきますよ。
一応載せておきます。
大リーグ、フィラデルフィア、フィリーズキャップ(CP-13S)
アメリカンニードル AMERICAN NEEDLE #500 レザーアジャスターキャップ 1980 フィラデルフィアフィリーズ バーガンディ
では。