ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

キャパシタ?コンデンサー?楽器のトーンについて①

未だにネックオーダー先からの連絡、進展はございません。 さて、今回は基礎的な部分に還って、キャパシターについて書いていこうかな、と考えています。今回は諸事情により、写真なしです。

というのも、このあいだ取り寄せたMontrexのキャパシターがですね、セラミックタイプだったんですけれども、個人的にはワックスタイプの方が見た目は好きなんですよ。

何個も購入しては取り替えて、何で選ぶかと言われれば、最終的には見た目です。 そんな見えない所、音が良いとされるものの方がベターじゃないのか、と ごもっともでございます。

しかし、ベーシストたるもの、見えない所こそ拘りたいオシャレさんが多いんですよ。 ベースにとってキャパシターとは言わば、「舌」でしょうか。

滑舌の良さ、発音の良さなんかを左右します。

このあいだ、SNS上で「コンデンサーに金かけた所で、その分ピックアップ変えた方がよっぽど音も変わる」といった意見がありました。これに関しては私も同意です。

しかしながら、 数百円で変化の分かる手軽なパーツであるのが、キャパシターやその他パーツの良さではあるのですが、一通りいじってしまうと「この数百円のパーツを高価な物に替えたらどうなるんだ…」とマッドサイエンティスト的な、好奇心へ変異していくんですね。

なんとも欲深いです。 ベース改造は無間地獄。私にとっては天国です。無間天国

そんな欲深い憐れな生き物代表である私は、特にキャパシターに惹かれているんですね。

最早音は二の次、見た目で決めるという目的がすり替わっていることにすら気づいていないんです。

配線やピックアップも奥が深いですが、キャパシターは飴玉の様な可愛らしさとウィスキーラベルの様な渋さが共存していて、しぶカワです。

女子高生が食いつきそうなワードですね。次はしぶカワなキャパシターが流行るに違いない。 髪留めとかに使って

ジェモッ子「やっぱジャ子はオシャレだよね〜」

ジャ子「そんな事ないよ。自慢話も事実だったら自慢にならないんだ

ジェモッ子「それよりその髪留め…Cornelldubilierのレッドダイムじゃない!?」

ジャ子「質屋で買ったベースの音がとても良かったんだ。

ジェモッ子「いいなー、あたしなんかグリーニーかサークルDがいいとこだよ〜。この間買ったグレイタイガー、脚折れてたんだよね…酷くない!?」

ジャ子「そんな事より仕事をくれよ!」

号泣です。

本題に戻します。 私の好きなキャパシターでしたね。 好きなキャパシターはAjaxのBluemoldedです。聞かれないのに答えました。

さて、そもそもキャパシターとはなんぞや、という部分に触れていこうと思うのですが、 先ほどはキャパシターを「舌」と表現しました。なんでコンデンサーじゃないの?というところから。

キャパという言葉はバンドマンなんかには耳馴染みがあるように思われます。 「このハコのキャパは〜」なんて耳にしたこともあるのでは?

キャパシティーとは容量のことですね。 帯電容量を指します。 ギターにもベースにも使われているキャパシター。日本ではコンデンサーという呼ばれ方をしていますが、海外サイトではCapasitarと書かないと検索にかからないと以前のエントリーでも触れました。

このキャパシター、一体どんな作用を持って、ベースの音に影響しているのでしょうか。

ベースに限らず、エレクトリック楽器はピックアップというマイクを使って、弦の振動を拾います。この辺りはもっと易しく解説してくださっているサイトも多いので、詳しく知りたい方はそちらを参考になさってください。

その拾った振動は電気信号に変換されて、アンプへ通されます。この時に電気の通り道に寝転がっているのがキャパシタ

ここでピックアップの話に戻ります。例えば、というか私はジャズベースのみを愛する紳士なので、基本的にはジャズベースでしか例え話をしないのですが、ジャズベースはシングルコイルピックアップが搭載されています。

シングルコイルピックアップは高音域をよく拾ってしまう癖があり、そのままアンプへ通すとカリカリとした硬いサウンドになってしまいます。 つまりジャズベースは声が高いんですね。 個人的には少し鼻にかかったような癖のある声が好きなので、その辺を「俺色に染めてやるぜ」と俺様キャラで強引に変えてしまいます。ジャズベースは強引な所に弱いので、ここからはもうイケイケどんどん。

高音域をアースに逃す、という表現が一般的に使われています。 ここで影響してくるのが容量です。 キャパシターには帯電容量というものが書かれていて、この数値によって価格も変わってきます。ギターやベースに使われる容量は人気なので、ヴィンテージキャパシターは特に高騰化する傾向。 この帯電容量というものがF(ファラッド)という単位になります。

ここに小さな単位としてマイクロが付きます。ギターやベースはマイクロ単位で十分。アンプやエフェクターなんかでは、更に小さいピコなども用いられています。

簡単に言うとこのファラッドという単位が大きいほど高音域を吸い取ってくれる訳です。

だから容量の大きいものの方が融通が利くのか、と言われればそうは言いきれないものでして、 大きすぎるとスイートスポットが狭まったり、トーンを絞った際に使い物にならないほど「ぼわぼわ」とした音になってしまいます。

何事も適度な調整が肝です。 個人的には最近0.022あたりがなかなか好きでして、この辺は好みの問題でもありますので、気に入ったデザイン、音の出るものを選ぶ楽しさ、というものが伝わればと思います。

導入のつもりが、気付いたら結構な長さになってしまいました。ワックスやセラミックの話をしたいので、 続きはまた次回ということで・・・

では