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ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、就職活動中のWebライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

fullertone〜ハカランダという魔力〜

遂にやってしまいました。 久しぶりに大きな買い物をしてしまったため、これからしばらくの間は質素な生活が待っているのですが、こういう楽器との出会いというのは、時に大きく人生を変えるものですので、最良の選択であったと判断しております。

今回ご紹介するのは、先ほど買ったばかりの出来立てホヤホヤ、生まれたてのビンテージという矛盾を抱えたベースでございます。ブログやベーシストとしての生活の中で看板娘となってくれるであろう一本。

Fullertone VIP line Rock monster JAY-BEE60BZF “Jaco B.O.D”

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スペックと機材の紹介文は引用しておきます。

ベーシストなら誰でもその名を知っているベーシストの革命児。 彼が愛してやまなかったB.O.Dと呼ばれるあのベースをフラートーンが現代に産み落としました。 フレットレスベースといえば彼なくしては語れないあの革命児が愛用していた通称”B.O.D”。 62年製のボディに、フレットレス加工を施した60年製のネックを組み合わせたと言われるもの。 現物を元に…という訳にはいきませんので、ヴィンテージトーンの体現者”ビルダー田中千秋”が描くB.O.Dが本機。 なんと言ってもエポキシコーティングを施したブラジリアンローズウッド指板は圧巻でしょう。 近年様々な木材が枯渇し始め、最近ではハカランダだけでなく、一般的なローズウッドまでワシントン条約で保護される状況。 そんな中、以前より枯渇問題が発生していたブラジリアンローズウッドをフレットレスで使用するなんて贅沢があるでしょうか。 ましてやそのまま使用するのではなく、エポキシコーティングを施しているのですから贅沢の極み。 もちろんそれは稀少価値や話題性を目指したものではなく、純粋なる”音”への追求によるもの。 油分が多く、目の詰まっているハカランダ特性を十二分に持った極上の木材をしています。 これにより一般的なローズウッドよりも音の輪郭が明瞭で、芯の太さ、ローエンドの深さが段違い。 エポキシコーティングによる独特なハリのあるアタック感も再現しています。 カラーは通常の3トーンサンバーストとは異なり、中心部が黄色く塗りつぶされている63年前後のサンバーストを施し、 チップやスクラッチ、ウェザーチェックも今まで以上にヴィンテージライクなオーラを身に纏わせています。 ロックモンスターシリーズは同仕様のオーダーを承れない1本のみの完全限定生産モデルとなっております。 これ以上ない最強のモンスターフレットレスベースがここに誕生です。

■Body : Alder 2pcs ■Neck : Eastern Hard Maple ■Fingerboard : Brazillian Rosewood 225-300R ■Frets : Jescar #47095NS(2.41x1.19) ■Pickups : Lindy Fralin JB ■Controls : 2 Volume , 1 Tone

引用元Fullertone Guitars V.I.P Line JAY-BEE 60 BZF Rock Monster "Jaco B.O.D"【ハカランダ指板仕様の最強フレットベース】(新品)【楽器検索デジマート】より

ジャコのBass of doomは、ネックも62年ですが(詳しくは過去のエントリーをご参照下さい)

自分でオーダーしたのかと思うくらいの完璧なルックス、そしてマテリアル。 作りの良さや評判、実際に弾いた記憶としては、Fender直系のビンテージライクなメーカーさんです。 こちら、自分の無勉で恐縮なのですが、国内メーカーさんなのですね。田中千秋さんというビルダーがフェルナンデス退社後に立ち上げられたとのことで、現在はmusicland KEYさんで取り扱われているらしいです。 正直、この辺の話はどうでも良くて、楽器店さんの話とかってあまり良い話題ってないですし、そういう話題で盛り上がるのは楽器に関係ないことなので、割愛します。

まずは、レビューでも。 一応現在メインで使用している73年製のFenderのフレットレスカスタムを持って行きました。 自分の中では、カスタム含めて、現状一番よく馴染んでいるので、比較軸として丁度良いかな、と。 カスタムフレットレスに関しては、出典不明の工房製による、コーティング無しのエボニー指板、ピックアップはVoodoo 60’sです。サーキットはCTSにクロスワイヤー、現在はCherryの0.022μFペーパーキャパシタに変更しています。 エボニーの硬質な鳴りやピックアップのパワーで、自分の中ではかなりジャコに近いと自負しております。

これを超えるようなら買うべきだし、超えないのなら、どんなに良い個体であっても買わない、と決めていました。 見た目はちょっとアレですけど、音は良いのでね。

Fullerton Jay-Beeのレポ

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というわけで、そんな愛妻とともに満を持して臨んだ訳ですが、一発目で既にやられました。 持った瞬間の「ボディ軽!」という感じとネックのズッシリ感、木材の良さが手に取っただけで分かる感じ。そしてEの鳴りがとんでもない。楽器屋さんでのセッティング上、弦高が高めになっていたのですが、それを踏まえても、ずっと弾いてきた楽器のように小慣れたフィーリング。 Agularのアンプが良いんじゃないのかな、と疑って、メインt弾き比べさせてもらいましたが、メインと比べてもローの出方が全然違いました。 Fullertoneのネックグリップは、Fenderに比べて少し太いのですが、それもネック鳴りに影響しているのかな、といった印象。

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イースタンハードメイプルだというネックは見事な目の詰まりです。柾目ですね。 塗装はされていないのか、木材そのものの質感。結構荒いので、なんだか慣れるまでは変な感じ。

指板はエポキシとのことで、それはまあジャコらしいサウンドといいますか、大抵のフレットレスもエポキシ加工すれば、それっぽい響き方をするもんだと思っていました。しかしながら、「それっぽさ」で終わらない響きが感じられ、これはなかなか良いんじゃないかな、と思った訳です。 正直な所、ブラジリアンローズの要素はあまり体感できるほどのモノでもないんですけど、最早どれが良い音に影響しているのか分からないくらい、自分の理想とする要素が詰め込まれていました。

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ブラジリアンローズことハカランダ。 ジャコのベースも62年後期なので、ハカランダ指板です。

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エポキシはもう少し厚みが欲しいかも。

ちょっと反応が良すぎるので、コードなどでは独特な遅い立ち上がりがなかったのですが、ピッキングへの追従性なんかは、この楽器の持つ鳴りを最大限に感じるくらい、なかなかの暴れっぷり。 横振動と縦振動でそれぞれ、強めにピッキングしたら、それまでの鳴り方とはまた一味違うサウンドが得られます。

ここにきて、ジャコのピッキングの強さというものがわかり、それがこれまで弾いてきたどの楽器でも分からなかったということもあったので、めでたく購入に至った、と。

私もそれなりにジャコに関しては演奏面でも研究を重ねていますので、自分の持っている能力を引き出してくれるのであれば、買わない手はない、と決断しました。

以上がファーストインプレッション。

ここからは、なぜこのベースにここまで強く惹かれたか、という個人的な話になります。

最近の物欲

この数ヶ月の間、自分が求めているサウンドとは何なのか、という部分で色々と疑問を感じておりました。 毎日、ネット上で楽器を眺めては、溜め息。 何本もジャズベースを持っていることに対して、自分の経験値の無さを感じて、少しモラトリアムというか、何かを見失っていた気がします。 それこそ、foderaやkensmithといったハイエンドベースに惹かれ、モダンで確固たるサウンドというものを欲していたんです。

きっかけは、ネットで見かけたFodera empireのハカランダを使用したモデル。 世界最高峰のメーカーが作るfender。それはもう自分にとって知るしかない楽器です。empireはジャズベースを基本に作られていて、まさにモダンビンテージというべき、特殊な魅力w持ったモデルです。

喉から手が出るほどの激しい物欲に駆られたものの、手持ちはありませんでしたので、泣く泣く諦めることに。 だからといって市場に出回っているFodera empireシリーズは、ハカランダではない、という理由で、そこまで惹かれなかった。

いつの間にか、自分の中でハカランダという木材への思いが強くなり、毎日検索をかけていました。 ハカランダ指板でオーダーできる工房を探してみたり、atelierZが出したハカランダ指板の限定モデルが気になったり、こうなるともう頭の中にはハカランダしか生えてきません。

ハカランダ特有のエアー感ってなんなんだよ!と家のローズウッドとエボニーに八つ当たりをしては途方に暮れる。 そんな反抗期の子どものような日々を送っていた時の事でした。 仕事帰りに日課の如く「ハカランダ ジャズベ」で検索して、色々なブログやビンテージの解説、高額なビンテージ楽器を眺めていると、

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

異彩なオーラを放つジャズベが!

「カスタムショップにしては色味が良いな」と。(電車の中だったので冷静を装っていますが、心の中では「なにこれなにこれ!なんなのコレ!!!」とパニックでした) Fender custom shop製のジャコモデルは何度か弾いたこともあったとのですが、どうも見た目が好きになれない個体ばかりで、値段と合ってないなあと感じていたんです。別に嫌いという訳ではありませんが、あのフェンダーが出すジャコモデル、という割には妥協が見られるというか。サンバーストの色味もビルダーによって違うし、だからといってめちゃくちゃ良い下地着色の黄色とクリアレッドのコントラストが美しい個体が出る訳でもない。そして指板が明るいローズ。

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こちらの個体はカスタムショップで私が1番カッコイイと思ったものです。

少し敬遠していたベースです。こんなにレリック大好きバカな私でも、なぜかジャコのレリックモデルってあまり好きになれなかったんですね。

個人的に最強のジャコモデルはRSguitarworksさんのあのオーダーモデルくらいで、それもレリックのないモデル。 サウンドやフィーリングとしてはシンメイさんモデファイの織原さんのTokai jazzsound。

そういったジャコモデルを見てきたこともあり、実物はそうでもないだろうと、眺めておりました。 しかし、fullertoneの噂は耳にしていましたし、なんだか妙に気になる。 価格も訳の分からない金額でもないし、ハカランダにエポキシというロマンの塊にいてもたってもいられなくなり、「明日朝一で弾きに行こう」と決心しました。

スクワイヤフェンダージャパン フェンダーUSA フェンダーカスタムショップ エドワーズ バッカス

そして最近だとバーチーズさんがやっていた1963年製のエポキシフレットレスカスタム

ジャコモデルは山のようにあるので、私はコンポーネントで自分の求めるジャコモデルを作ろうと考えていました。

全部選び抜いたパーツでジャズベースを作ろうと決めていたんです。 これまで買ってきた楽器のほとんどが国産メーカーだったこともあり、一時期はヴァンザントや個人工房にオーダーしようと考えていた時期もあったほど。

様々な葛藤があり、その中で久しぶりにビビッときたベースでしたので、自分の予想が良い意味で裏切られたことに凄まじい興奮を覚え、気がついたら「これください」と口から漏れていました。

結構決心してから買ったので、コイツは新たな基準として自分の中で消化し、コンポーネントはコイツを超えるくらいのものにしてやろうと思った次第です。

購入後にスタジオで鳴らしてきたのですが、どこを弾いてもジャコ、ジャコ、ジャコ…

当時のビンテージが現代にタイムスリップしたのではないかと勘違いするほどの極上のサウンド。

不透明着色による好発色のサンバースト

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細部までレリックの施された風格あるパーツ f:id:Zimpatch:20170304201716j:plain

バックもばっちりBass of Doom f:id:Zimpatch:20170304201737j:plain

強いて欠点を挙げるとするなら

  • 弦アースしっかり取れていないので、そこは減点。
  • ケースが頼りないソフトだったのも、ユーザーへの所有感を満足させるという点では個人的に減点。
  • ブリッジアースがミュート穴と被ってい るのも謎なので減点。
  • ピックアップはリンディーでもいいけど、どうせならWeatherReportにしたい。

どれもベース本体の変えようのない点ではないので、これらは贅沢な悩みです。

入荷して4日とか、出来立てホヤホヤらしいので、狙っていた方には申し訳ないですが、ジャコ狂いの私が大切にしていきます。

これからは何処に行く時も新たな愛妻を連れ出そうと思うので、お会いする方は是非弾いてあげてください。 弾きたい、という方もお声かけいただければ持って行きます。

という訳で、長くなりましたが、以上が購入経緯でした。

今は感激のあまり放心しております。

では