やっぱり、好きな子とは繋がっていたいですよね・・・。
2人の間に少しでも亀裂が入るとあとは時間の問題です。周りから噂され、いつしか平穏な日々は消え去ってゆきます・・・。
あ、こんにちは北川です。
ちょっとおセンチな気持ちになってしまいましたが、
- 周りからの噂(ノイズ)が嫌だ
- どうにか繋がっていたいけどめんどう!(銅)
- 手軽に静かに過ごす方法はないの?
今回はそんな好きな子との間を繋ぎ止める!!!
導電塗料について!!
今回のご依頼品はこちら!!!
ドン!!!!
カッコイイですね。初っ端からジャズベースじゃないっていう・・・今後のブログの方向性が早くも迷子です。
さておき、このシングルカッタウェイのクールなベース、
普段から仲良くしていただいているベーシストの髙橋和希君というプレイヤーからの配線依頼です。(本人が名前を出す事を了承してくれました。)
オーダーしたベースのサーキットを組んで欲しいとのこと。
良かった・・・!ジャズベースですよ!
ブレてません!
何度かに分けて今回の依頼品についての試行錯誤をご紹介したいと思います。
下準備
導電塗料を塗る前にしっかりマスキングしておきましょう。
ほい!
今回はfreedom社のNoiseHell(直訳:ノイズ地獄)という矛盾した名前のものを使用しました。
導電塗料でも種類があり、今回のものはハイシールドというもので、銅の含有率が高いものになります。
若干ハイ落ちする事も懸念されますが、依頼主から了承を得たので、このまま進めます。
ちなみに導電塗料は底に沈殿してしまっている事があるのでよくかき混ぜてから使いましょう!
説明書きにもあるように
蓋がしっかりしまっている事を確認し、缶をよく振って撹拌して下さい。主成分は缶の底に沈殿しやすいので、開封後は割り箸等でよく撹拌して下さい。
とのことです。
2度も撹拌なんていうんだからそりゃ相当撹拌しないとならない訳です。
この泥の塊みたいなものが導電塗料の本体です。
上澄みだけだとちゃんとした効果が得られません。しっかり撹拌してくださいね。
あと換気もしっかり!
そして愛情込めてかき混ぜながら「ノイズ殺すノイズ殺す・・・」と唱えて下さい。
何も起こりません。
「ノイズも味だろ!」という方もいらっしゃると思います。
事実、僕のジャズベースもキャビティは昔ながらの真鍮板のみです。ノイズがなさ過ぎてもなんだか味気ないものです。
なので使用するかどうかは好みですね。
ただ、今回のレスポール回路にシングルピックアップの組み合わせはやったことがないので念のため・・・。
それに、シングルカッタウェイのモダンなベースなのに開けたら真鍮板が・・・なんてちょっと不似合いなので。
凄い綺麗なお姉さんがいたとして、下着が真鍮だったらガッカリですよね。導電塗料でもガッカリですが。
こんな無意味な例えは要りませんでした・・・。
塗る時の注意点
さて、導電塗料を2、3回塗り重ねて乾燥させました。
一時間もしない内に乾きますが、念のため・・・。乾ききる前に重ね塗りしようとすると剥がれちゃいます。
そして
これを
こう!
ついでにバックパネルも
こう!!
今回は無塗装でしたので、塗料が上手くのらない、なんてことも無かったのですが、
説明書きにもあるように
塗布する面の塗料種類(ラッカー、ポリエステル等)が解らない場合は、本製品を塗布する前に一度目立たない所で試し塗りしてください。
とのこと。もし、既製品に塗る場合は確認して、のらないようだったらヤスリで軽く塗装を落としてやるといいです。
ただ、塗膜の削りすぎには注意してください。ザグリの形が変わってしまった!と言われても責任は負えませんので・・・。
あとバックパネルの蓋もちゃんと導電塗料なり、導電性のあるアルミなどでシールディングしないとノイズ対策になりませんのでご注意を!
なんで??
という方はこれから分かりやすく説明いたしますのでご安心を!
シールドは家
導電塗料で囲む!とお考えください。
そうする事で行き場を失ったノイズたちが悪さをする事もなく、キャビティの中でひっそりと暮らします。
ドリフの舞台のような家では落ち着きませんよね。
そりゃ色んな人が出入りするわ、
車が突っ込んでくるわ、
騒がしくもなりますよね。
それは楽器でも同じという事です。
隣の家が、ドリフターズの家だと思って下さい。騒がしいですね。
これが、
誰も見ていない普通の家の中だったらタライが落ちても見えないので、そこまで気にならない。
それと、導電塗料は時間経過と共に剥がれることがあります。
まさに
というわけで、蓋にもちゃんとシールディングをして、しっかりとノイズたちの家を作ってあげてください。
そして定期的に建て替え・・・塗り替えてあげてください。
最近ノイズが酷いんだよなあ、という人はもしかしたら導電塗料が剥がれて効果を失っているかもしれません。
ちょっと関係のない画像ばかりで申し訳ないですが、
最初、僕自身も「勿体ないし、アース落とす所だけでいいかなぁ〜」なんてケチって失敗したので、
少しでも伝わればと思いこんな形になってしまいました。
ここから一晩置いてしっかり乾燥させ、
実際に回路を組んでいきたいと思います。
それではまた配線のエントリーで!