ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

ジャズベネック制作vol.1〜ないなら作ればいいじゃない〜

欲しいものとは常に見つからないものでして、恋がしたいと思うほど、恋とは何か分からなくなり、恋に恋するというややこしい事になる訳です。

ジャズベも同じでして、口説こうにも相手がいない。

良いヴィンテージもそうそう転がっているものではありません。

 

「だったら作ればいいじゃない」ということで目的のためには手段を選ばない姿勢で生きていたいと強く思うのでありました。

 

タイトルの通りでございます。

とりあえずプロジェクトが本格的に動くのは年明けの予定なんですけど、いても経ってもいられないので、現段階の構想をまとめておきます。

 

ネック制作の背景

ジャコを目指すにあたって、やはり「ハカランダにエポキシは必須」という結論になりまして、

ハカランダ指板のネックを探すのも何だか違う気がしてきたので作ろうと思います。

 

作る事で、市場や物の価値を改めて知る、という意味もあります。

ネックを作るなんて、かなりハードルが高いとは分かっていますが、そうでもしないと自分の理想には辿り着けそうにないんです。

ネック制作の準備

今回は62年後期ジャズベースを作ろうと思います。

これはジャコ・パストリアスのbass of doomに近づくためです。

そこで今1度bass of doomとは、という訳で画像を何枚か見ていきましょう。

Bass of doom

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ジャコ・パストリアスの代名詞ともいえる長年第一線で活躍していた愛機。

破滅のベースという名の通り、最終的にはジャコの手によって粉々になりました。


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このベースをカウフマンという凄腕リペアマンがくっつけてトップ材を貼り直したのが現在のbass of doom

盗難にあったり、すったもんだあって、

メタリカのベーシスト、ロバート・トゥルジロが質屋で見つけて買い取って、ジャコの遺族に返そうとするも、遺族は「あなたが持っていて」と。

 

彼の手によって、世界中のベーシストがbass of doomに触れ、ベースとしての役割を再び晴らすという、

めちゃくちゃいい話なんですけど、それよりも今はスペック。


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楽しそうなVictor Bailey、Will Lee、Victor Wooten。

YouTubeにも動画があがっていますね。

https://youtu.be/mp1L-Vw0Ems


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Felixもニッコリ。

注目はナットエンド部分です。


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どう?直線じゃないですか??

 

この話を何年もしてるんですけど、

このあいだベーシスト(製作)とベーシスト(販売)とベーシスト(プレイヤー)とベーシスト(ジャコオタク)で飲んだ時に、

「今のbass of doomの動画見れば分かるんじゃないか」という話になり、

NAMMの動画でbass of doomが映る度に「あ、見えそう!もうちょい上!」

「あ、惜しい!」「見えた!見えた見えた!」と

パンツが見たい中学生みたいにはしゃぎながら、真相を突き止めました。


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あっ見え…

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んん…ギリギリ…
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あああ!!

 

結論、

Bass of doomは62年後期ラウンドボードの可能性が高い!

 

という訳で、色々とこれがラウンドボードだと、じゃあ中村梅雀さんの60年のジャズベースはネック交換してないのか?とか、そもそもジャコって知られてないだけでもっとごっちゃごちゃに取っかえ引っ変えしてたのではないか、とか、

色々と憶測が飛び交うのですが、そこをどうこういうのも野暮な気がするので、

実際に試して立証すればいい、という結論に至ったんです。

 

ラウンドボードネック

でも問題もあって、

「そもそもラウンドボードネックの作り方がわからん」

あれ削ってんの?曲げてんの?

コストダウンのために薄くしてるんじゃないの?

って事は曲げてんの?

どう曲げんの?

 

という悩みは全部、Olive instrumentsのルシアー矢口くんが解決してくれました。

薄いローズを曲げて圧着する、とのことで、

素人には不可能。

 

あきらめの早さにも定評があります。

無理は良くない。

 

長々と書きましたが、今回作るスペックは

  • ハカランダ指板
  • 薄いスラブ貼り
  • メイプルネック

あれ?サーモウッドは?

前回、サーモウッドを買ったと書きましたが、色々と考えてみると、

サーモウッドネックにチタントラスロッド、激軽になるんじゃないかっていう。

そうすると自然とモダン寄りになると思うんですね。

不安が拭えないので、もう2本作ろうと。

 

問題をどんどん広げていく悪い癖です。

メイプルネック、ハカランダ指板、エポキシのフレットレスと

サーモウッドネック、ハカランダ指板、エポキシのフレットレスの2本。

こちらを2020年は制作していきます。

 

そして既存のフレットレスになるべくしてなった、フレットを知らないネックはどうもしっくりこないので、

追体験をするために一度フレットを打ちます。

そして、次にフレットを抜きます。

そう、リスクを無駄に増やすんです。貴重なハカランダで。

 

それがロマンだ。

 

指板はもうほぼほぼ決め打ちなのですが、実物みてから決めたいので、そちらはまたブログで書いていきます。

 

書きたいこと書いただけですが、

まぁまぁ謎が解けたところで満足。

 

多分今日中にもう一本、そっちは役に立つ内容だと思うので御容赦を。

 

それでは。