ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、新人Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

オタクアピールでジャズべもイチコロ!~ジャコのジャズベースを巡って~

最近じゃオタクであることが一種のステータスだそうです。

親近感とギャップが生まれるのでしょうか。。。

一昔前なんかは罪人かのような目を向けられ、こそこそと隠れるように活動するイメージだったのですが、良い時代になったのでしょうか。。

 

僕は先日ニヤニヤとキャパシタを眺めていたら

家族に一言「気持ち悪い」と言われました。

 

Ajaxのblue moldedかわいいですよね。

solarのsealdtiteはガムみたいで素敵です。

どちらもFenderのアンプに使用されていたものですね。Ajaxは60年代のアンプ、あとは70年代のジャズベースなんかにも。solarは50年代のFender champだったかな。色合いといい、形といい、見て良し、触れて良し、付けて良し、という素晴らしいパーツです。みなさんはどのタイプがお好きですか?マイラ、スチコン、セラコン、フィルム、マイカ、オイル・・・コレクター性も高いのに、値段も高くて1万円、安いものは数十円からと非常に安価で、ギターやベースのトーンでは付けただけでキャラクターが変わったり、同じメーカー、同じ個体であっても容量の違いや、経年や温度による変化、はたまた耐圧によっても数値が低いと枯れたようなサウンドになったりと本当に選択肢は広く、王道のオレンジドロップやブラックビューティー、ビタQにトロピカルフィッシュ、ポケモンなんて集めてないでキャパシタを集める若者がラジオデパート周辺をうろついている!なんて現象は起こらないもんですかね。収集したり、比べてみたり、ポケモンとの違いなんてそんなにないんですけどね。キャパシタGOは秋葉原周辺にレアキャパが出現したり、地元の工房がN.O.S品を集めていたり、交換も容易なのでみなさんにもぜひお勧めを教えていただきたいな、と

 

あ、違う違う

 

今回はキャパシタではなく、ジャコのベースについて書くんでした。

奏法ではなく、使っていたジャズベースについてです。

もっとジャコの奏法や音作りに関しても書きたいのですが、現在研究中でもあるのである程度まとまったらブログに記そうと思いますので少々お待ちを・・・

 

 

お察しの良い方ならもうお気づきでしょう。

このブログ、異常にジャコ・パストリアスを推してます。
 
そりゃジャコ以外にジャズベースを使っている素晴らしいプレーヤーは沢山います。それこそ、Jürgen Attigやこの間来日されたDario Deidda、
Thiago Espirito Santo、Marcus Millerjimi hendrix experienceのNoel Reddingなんかもジャズベースを使っています。
 
それに日本のアーティストだって、挙げたらキリがないほど。
 
しかし、ジャズベースを持つ人は最早避けて通れないほどジャコ・パストリアスの存在は大きい・・・
 
だったらとことんぶつかってやろうじゃないか、と・・・
 
そんなかっこいい理由ではなく
世界で一番好きなベーシストってだけなんですけどね。
 
 
横道それてしまいました・・・。
話を戻します。
 
そんなジャコが使っていたジャズベースってどんなんだろ、っていうのを資料を読んだりしてまとめました。(諸説あったり、行方不明のものも多いので解説などは代表的なものに留めます。)
 
このベースの詳細知ってるよ!」という方がいらっしゃいましたらコメントなり、Twitter

北川慎太郎(s.kitagawa) (@zimpatch0405) | Twitter

Facebook(名前で検索していただくと出ます)なりで教えていただけると幸いです。(教えていただいた情報は特定秘密保護法に則ってブログに公開することは致しません。たぶん)
 

ジャコパストリアスジャズベース

そもそもジャコは子どものころはドラムをやっていたのですが、フットボールで手首を骨折したことと所属バンドのベースが脱退したことからベースを始めることになります。(手首だったらベースも弾けねえだろ、と思いました。)
15歳の頃に新聞配達のアルバイトで貯めたお金を使い(ドキュメンタリー映画『JACO』

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の冒頭に新聞を投げ込んでいる映像があります。文字通り投げてます)、初めてのジャズベースを買います。
バインディングのブロックポジション、66年製。
まさにCBSに買収されたあとの特徴がすべて備わったスペックのモデルです。 

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初のバンドリーダーを務めたWoodchuckの音源なんかではこのベースを使っているようです。
既にジャコのトーンです・・・。おそろしい・・・
 
 
そして、順番は前後しますが、ある意味ジャコより有名なフレットレスベース(通称bass of doom)は62年に製作されたもの

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だと言われています。19歳の時に90ドルで手に入れたもの。(200ドルだという説もあるようです。)
これについては、ジャコが

 

(62年のジャズベースについて)
自分でフレットをはずして、リフィニッシュしたんだ。
(中略)
今と同じように塗装は剥げ落ち、ネックは滅茶苦茶だった。
(中略)
小さな傷を埋めてネックをなめらかにしようとして、毎晩いろんな材料を試してみたんだ。

 

(『ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉』/編著・松下佳男 株式会社リットーミュージック 2010年12月初版より引用)
と述べています。
つまり、もともと付いていたネックをフレットレス化したという話です。
しかし、それより前に友人であるボブ・ボビングからブラックの60年製ジャズベースをジャコの持っていたアコースティックベースと交換したというエピソードがあります。
そのブラックのジャズベースの現オーナーであるベーシストであり、俳優の中村梅雀さんは

 

そこで気に入っていたこのブラックベースのフレットレスのネックと、サンバーストのベースのネックを交換した。

 

 と解説しています。
なんだか噛み合っていないような・・・

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(詳細はBass No.0 解説梅雀さんのHPをご覧ください)
 
これに関しては、ジャコの人間を見てみると、演奏に関することも照れ隠しなのか結構アバウトな事を言ったり、かと思えばハッとさせられるような本質に迫る事を言ったりと、悪戯な一面を持つ印象がありますので、これもそんな感じで説明不足や勘違いで混乱を招いているのかな、と思われます。
 
なにより、現オーナーである中村梅雀さんはボブ・ボビングが書いた経緯や保証書をお持ちですので、62年のネックがこのブラックの60年製ジャズベースに交換されているということは事実なのでしょう。
真相は確かめようがないのでわかりませんが・・・ 
 
Bass of doomの音はこちら

(最初に大きな歓声が入りますので音量にはご注意ください)


Jaco Pastorius (with Weather Report) - Portrait Of Tracy

どうしても好きな演奏の一つなので紹介しましたが、実音少ないですね・・・

というわけで、バンドでのサウンドを

(1分過ぎからベースが入りますが、そのワクワク含めてjoniの素敵な歌をお楽しみください)


Joni Mitchell - The Dry Cleaner from Des Moines

とにかくクリアでパワフルな発音が印象的です。
 
そんなBass Of Doomの影響は現在にも色濃く残っています。
62年モデルのフレットレスはどの楽器屋さんに行っても大抵一本は置いてあって、多分ジャコを知らなくてもこのベースは見たことある、という人も多いのではないでしょうか。
フレットレスといえばサンバーストのノンピックガード、みたいなイメージを作り出してしまうほどだったんですね。
廉価からカスタムショップ製、fenderだけでなく他のメーカーのフレットレスモデルでもよく見かけます。それぞれにジャコに対する思いが感じられて、それらを比較するのも面白いです。
Crews maniac soundのJackson5なんかはそこらへんの特徴を上手く現代的に取り入れているなぁと感じます。
 
ベーシストの中にはフレットレスは使うけどこの62年モデルは避けているという人もいる程、その印象は強烈です。持っているだけで顔に大きく「ジャコ」と書かれているかのような反応が得られます。
私はジャコが好きなのでむしろベースを見せたほうが話が早くて助かる事もあります。
 
そしてピックガード上部辺りに印象的なレリックの入ったフレッテッド
 
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これは60年製のもの。62年に比べて赤が退色しているのか2トーンに近いような色味をしています。コントロール系は62年と同様の2vol1toneに交換されています。この理由については、60年製のスタックノブでは音にパンチが得られないから、と言っています。
 1978年offenbachでのBirdlandBlackMarketを弾いている時に使われています。
 
ジャコはステージ以外ではあまりフレットレスは弾かないそうです。
理由は指板の摩耗を防ぐため。
 
いくらエポキシ樹脂で加工していようがラウンド弦では指板は削れてしまいます。
なので、普段の練習などはフレッテッドで行っていたと言っています。
(使用弦はロトサウンドのRS66)

ROTOSOUND ROT-RS66LD エレキベース弦

 ちなみに・・・

ラウンド弦というのは巻弦のザラついた感覚が特徴のものです。エレクトリックベース登場当時はフラットワウンド弦しかなかったのですが、62年に世界初のラウンドワウンド弦を開発した歴史あるメーカーです。

値段も手ごろですので、まだ使ったことのない方は一度試してみてはいかがでしょうか。

ブライトでなかなか音量が出ます。倍音豊かで、張りたてギラギラしたサウンドが楽しめますが、こいつは張ってから2週間程したあたりが一番バランスよく、美味しい音が出ると私は思います。

対してフラットワウンドは独特な引っ掛かりがあったり、音が丸みを帯びる印象があります。歌ものなんかではボンボンと、それこそ‘‘ベースらしい‘‘音が出るのでジャズベースやプレジションベースとの相性も良く、フレットレスモデルでも指版を傷めにくいことから現在でも広く使われていますが、ジャコ好きとしてはやはりロトサウンドをおすすめいたします。赤い飾り糸もかっこいいですしね。

 

 さて、話は戻って、そんなザラついた弦を使っていたら指版はゴリゴリと削れてしまう訳ですが、
その練習は有名な教則ビデオで披露しています。

Jaco Pastorius: Modern Electric Bass [DVD] [Import]

あくまでも音楽的に、練習だと気付かれないようにやるのがポイントだそうです。
3度ずつスケールを上昇下降していくフレーズや、コード理解を深めるよう説いています。
 
そして、その教則ビデオでは借り物?(63年にPBネック、最近Barchie`sにそっくりなベースが入荷されてました。)のフレッテッドベースなのですが、あのトーンは変わらず・・・。
フレッテッドでもフレットレスに持ち替えた時にフォームが変わらないようにフレットの真上を押さえていると言っています。フレッテッド特有の金属が擦れるようなバズがないのはそのためです。
 
普通はフレッテッドならばフレットの横あたりを押さえますよね。
ギターなどでもわざわざ真上は押さえないと思います。
しかし、ジャコはフレットが付いていようがいまいが、真上を正確に押さえるんですね。
 

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これは4フレット4フィンガーという非常に基礎的な練習を積み上げたものでして、親指は4つの指の真ん中に位置するように、そして、ジャコの場合その親指もかなり下に位置しているように見えます。
 
これが速いフレーズだろうと正確に弾きこなす秘訣なのでしょう。
とても単純でありながら難しいことです。
一流プレイヤーは基礎を究め、それを音楽的に応用しています。Hadrienなんかも非常に基礎に忠実なフォームですよね。
ベースのソロというとタッピングやスラップ、ギタリスト顔負けの速弾きに目を向けがちですが、
フレーズひとつとっても、メカニカルなスケール感を感じさせない、あくまでメロディは音楽的に機能する彼らのプレイから学ぶべきことは多くあります。
 
ジャコはメンテナンスなども自分で行い、演奏だけでなくベースのことを知り尽くしていました。 (教則ビデオ冒頭でもメンテナンスをしているシーンがあります)
この映像はジャコの人生の中でもかなり晩年に収められたもので、『トレイシーの肖像』の弾き方を忘れちまったよ、というシーンで私は毎回のように涙が出てきます。
ベーシストは必携、必需、必聴の内容ですので、ジャコ好きもそうでない方も一度は見てほしい、そんなビデオです。彼の音楽に対する考えや姿勢が詰まっています。
また同ビデオで往年のバンド仲間であり、ジャコがパパと呼ぶ名ハーモニカ奏者、Toots Thielemansとのthree views of  secretではジャコがピアノを弾いているのですが、楽器が変わっても根本のプレイは変わらない事に衝撃を受けました。
 
この頃にはあのBass of doomも紛失していたのでしょう。
 
もう少し戻って本題のジャズベースへ立ち返ります。
 
個人的にはボロっボロな見た目の如何にも「歴戦を勝ち抜いてきたぞ」ってジャズベースを見ると大変そそられてしまう体質です。
それこそbass of doomなんて最後の方は最高の風格を漂わせていました。

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あぁ、ベーシストならば、これくらい弾き倒したいものです。
 
その後、bass of doomはなにかの喧嘩の際に怒ったジャコが粉々にしてしまいましたが、
 

 

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リペアマンのカウフマンによって綺麗に繋ぎ合わされ、
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 綺麗に修復されています。
このベースは長い間行方不明だったのですが、いろいろあって現在はMETALLICAのベーシストRobert Turujill
oが所有しており、さまざまなベーシストによって弾かれています。
流石ベーシスト、粋な事をしてくれます。その肝心な音は
 

youtu.be

Hadrien Feraudによるcontinuumや

youtu.be

ジャコ好きを公言するVictor Baileyの「Do you know who」、

youtu.be

 そしてジャコの息子Felix Pastorius、彼の所属するYellow Jacketsでもそのサウンドを聞く事ができます。彼はジャコの息子という重圧を跳ね返すかのように素晴らしいプレイヤーです。でもジャコファンとしては期待してしまうもの・・・

彼はそんな父親のファンに対しても真摯に向き合い、期待以上のものを返してくれます。

この動画ではインタビューのみで演奏する音は入っていないので

 

www.instagram.com

 

コメント

こちらでご確認ください。

こうしてジャコのベースは現代へと引き継がれている訳です。感慨深いものがあります。

 

実際、このように破壊してしまったり、ジャコはベースに対して熱烈な愛情を注いでいたというよりは表現するための道具、手段であるという印象を受けますが、
bass of doomについては

この1962年のフレットレス・ベースほどの音が出るベースはほかにないんだよ。

 (『ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉』/編著・松下佳男 株式会社リットーミュージック 2010年12月初版より引用)
 
と述べています。
確かに復元されたものでもあのサウンドは健在です。 
 
生前100本以上手にしてきたというジャコですが、そんなジャコが認めるベースをいつかは弾いてみたいものですね。Robert Trujilloと渋谷でばったり会って「コレ、ヨカタラ、ヒイテ」なんて。ないかなぁ。
 
その他のジャズベースたち
 

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こちらはFramus S380というJBコピーモデル
1986年『Broadway Blues/Teresa』で使用されたもの。ベースをもっていなかったジャコはスタジオに転がっていたこのベースを使ったそうです。当時の恋人に向けたTeresaという曲が収録されています。ジャコは恋人を題材にした楽曲がいくつかありますね。アーティストらしい表現です。
 

 

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こちらは1986年NYでのライブで

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これも同時期でしょうか。ピックアップカバーが白のものです。Bireliとのライブでも使われていますね。ブリッジがfenderのものではありません。

 

他にも白のJBやナチュラルのJBなど、ちょっと詳細がわからないので割愛します。(私が知らないだけだとは思いますが)
 
カリスマだけあってジャズベースを抱きまくってますね。
ジャズベースにモテるためには~なんて言ってられません。ジャズベースから寄っていくくらいにジャコは可能性を広げてくれる存在なのです。
そのどれもが自分の体の一部かのように、常にオリジナリティを持った音を鳴らしています。
 
少しでもジャコに近づき、ジャズベースから「抱いて!」と逆ナンされるくらいになりたいものですね。
 
そのためには、まずです。ジャズベースは年収を気にしますんで・・・。
貯金をしましょう。いつ最高のジャズベースに出会うかはわかりません。
いくら腕が良くても金持ちのほうへジャズベースは逃げてしまいます。
そして最後に練習。おまけでセッティング、改造、と
 
このブログでは残念ながら金の稼ぎ方に関する情報は発信していません。むしろ、そんなブログがあったら知りたいくらいです。
それ以外の知識的な部分や、技術的な部分なんかを補うために書いております。
人間、大切なのは中身ですから!
 
よし、いいこと言ったのでこの辺で!
 
追伸
今回、ブログの不具合によって予定よりも更新が遅れ、順番も入れ替わってしまいました・・・。
次回は前回

 

basskudoki.hatenablog.jp

 の続きを書いていきますのでよろしくお願いします。。。

では、