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ジャズベースの口説き方

ジャズベースとjaco pastoriusをこよなく愛する、新人Webライターによる改造日記。ジャズベースから好かれる男になるためのモテテクhow toを面白おかしく、真面目に発信していきます。※女性ではなくジャズベースからモテるためのブログです。

64年カスタムフレットレスとフラートーン

先日、早くも売れてしまった64年製ボディのフレットレスカスタム。 たまたまフラートーンを持ち歩いていたので、弾き比べをさせていただきました。

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引用元:デジマート

64年製とはいったものの、サーキットのポットデイトは65年だったり、指板が剥がされ、エポキシが塗布されていたり、ペグがフェンダーの自社製品切り替えのものであったり、ボディもリフィニッシュされていて、その上バックはほとんど素地の見えている状態で、フェンダーキメラジャズベースとでも表現しましょうか。謎のカスタムがされておりました。ブリッジからのアース線が取り払われていたので、そこは少し残念。

ピックアップはK&Tに換装。弦高も適正で、弾きやすい状態であった点は、素晴らしいです。 アンプ側はマークベースで完全フラットの状態。

サウンドはクリアでパワーもありました。 反応も良く、正直フラートーンを購入していなかったらこちらを購入していたと思います。 それくらいジャコサウンドを出す上では、申し分のない状態で、ボディの水分含有量が少なかったのかな、という感じで、腰高なコリコリとしたサウンド。

フラートーンに持ち替えて、同じフレーズを弾いてみるとフラートーンの方が、少しくぐもったような 印象を受けました。ただ、弦高もあって、テンションもそこそこある セッティングなのもあってか、低音の響き具合はフラートーンの方が迫力のある密度。

64年製の方は、K&Tの要素が大きいのか、かなり明瞭なトーンだったのですが、フロントピックアップの接触が悪く、フロントのみにした時の音量差が気になりました。 ブレンドもその影響で、なんだか変化が物足りない感じ。しっかりと配線しなおせば良くなる点だと思います。 これは完全にK&Tの特性なのですが、とにかくレンジが広い。

そして、トーンを絞った際に何故かフロントも0になってしまって、しっかりと聴き比べることができませんでした。 ボディはホーン部分辺りで接着されている3pcだと思います。この頃は大体こういったウィングみたいな接着のボディが多いです。

指板のエポキシは所々、小さなヒビ?亀裂のようなものが見受けられます。 元の指板がどういった感じのローズだったのかはわかりませんが、新しく貼られた指板のローズは近年のカスタムショップで見られるような淡い茶色。 見た目という点で、音には関係のない所ではありますが、ボディの貫禄との対比がすごい。

コントロールをもう一度しっかり見直せばかなり使える状態でした。 しばしばヴィンテージで話題になるリセールバリューという点では、現状売りに出されているヴィンテージと比べると高騰するものではありませんが、あの価格でヴィンテージのボディとサーキットが手に入るのであればかなりお得だと感じました。

フラートーンは、ネックのグリップが太く、指板もフラットなため、演奏性でいえばフェンダーで固めた64年製の方がプレイアビリティは良いと思います。 その他の点として、サウンドはまさにK&Tといった感じで、フラートーンの低音がグオーンといった感じだとすると64年製はガーンという感じ。

フラーの方が重心が重く、ウエットなサウンドで、64年製の方は重心が気持ち高くて枯れた感じのトーン。 ピッキングへの反応も良く、表現という面ではどちらも申し分ありません。どこを弾いてもしっかり返してくれるので、誤魔化しは効かない。

個人的に、このベースを手にしたら、とりあえずはペグを逆巻きへ交換します。でも軽量ペグにはしないかも。 ブリッジもかなり綺麗だったので、交換されているのかな。アース線もひきなおして、コントロール系は配線を全て繋ぎ直します。 ボディバックも素地のアルダーが剥き出しで、真っ白だったのでオイルだけ塗る感じです。 でもそれぐらいかなぁ。かなりお買い得だったと思います。

買われた方、趣味がこの上なく近いと思いますので、ご連絡ください。

もう一度弾き比べしてみたい。

相対的に自分のベースを見つめ直すことで、改善点が更に明瞭化されました。 先日、シンメイさんからご指摘を受けた点も合わせると今後の展望がより鮮明に、そしてお財布に打撃でしばらく別のベースは買えそうにない・・・。

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エポキシは確実に塗り直します。 これ、購入ハイ状態で、目を瞑ってきた所なのですが、折角のハカランダ指板も白濁したエポキシで台無し。 ハカランダの油分が滲んできていて、所々で黄変も見られるんですよね。

エポキシももう少し厚みが欲しいです。 流石にメイン機となるので、DIYは控えて、バーチーズさんにお願いしようかな。

そして、先日弾かせていただいたシンメイさんの64年製のグリップ感が気に入ったので、指板自体にRもつけて、ネック裏はオイルフィニッシュへ。

コンデンサーはオレンジドロップからセラコンへ換装。

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アース線も正しい位置につけ直します。

その状態で、弦高を落として、もう一度比べてみたいなぁと。

正直、現状のセッティングでも暴れる感じが結構楽しいんですけど、ジャコが弾き倒せないんですよね。 手持ちの71年フレットレスはベッタベタの弦高で、持ち替えたギャップが凄いので、少し合わせる形にしたいというところです。

それにしても64年製が買えちゃう値段なんだから、そりゃすぐに売れちゃいますよね。 メソさんからの情報で存在を知ったのですが、こういうヤバそうなベースはとりあえず弾きにいかないと市場から颯爽と姿を消してしまいます。

本当に良いベースだと思いますよ。

では

ベースブログの重鎮との会合

もう先週の話になりますが、このブログをはじめた理由と言っても過言ではない、むしろブログをはじめたきっかけとなるシンメイさんの所へお邪魔させていただきました。 今年の桜は長持ちだ、というこの時期の雑感。 | Do you do a “low life”?

心臓バクバクですよ。何度かライブなどお会いした時に挨拶させていただいたりしていたのですが、まさか本当に遊びに行けるなんて!

高校生の頃からずっと読んできたブログの中の人ですからね。 改造しようと思って検索するたび、現れるDo you do a ‘'low life’‘? Do you do a “low life”? なんなんだこの人は!とずっと思っていました。

欲しい情報が大体ここで見つかる。そして気になって他の記事も読んじゃう、というスパイラルに入って、毎日(本当に毎日)過去まで遡って読み漁ってました。 ジャパンビンテージ系のベースを買い漁ったのは、間違いなくシンメイさんのブログの影響です。 そして、「ヴィンテージにどこまで迫れるのか」これは最早看板企画ですよね。

長い前置きが始まります。

当時、金も知識もない私は、ヴィンテージに触れることさえ出来ず、シンメイさんのブログで紹介されているリプレイスメントを買ってみては、「多分これがヴィンテージってヤツの音なんだ」と勝手な想像で誤った方向へ歩みを進めるのでした。

中でも手が出しやすいパーツであるコンデンサーは、今では私が一番好きなパーツになっているのですが、当時買える唯一のパーツだったので、紹介されているものは片っ端から買っていました。

まるでヴィンテージを空想上の生き物かのように思っていた私は、楽器屋さんで「これシンメイさんが紹介してたヤツだ」と指を咥えながら眺めることしかできません。つまり何の指標も無しに改造をしていたんです。 そんな闇雲な改造では、良い音かどうかも分からず、YouTubeで62年製のジャズベの試奏動画などを聴きながら「よく分からん」と頭を抱え、部屋を埋め尽くす”よく分からないパーツ”に怯えながらコソコソと作業をしていました。 「ヴィンテージのジャズベースってなんなんだろう」という哲学じみた考えを持つようになった高校2年生の私は、その頃ジャコの奴隷でしたので、歪なトレイシーの肖像と歪なコンティニームを拵え、楽器屋へ勇み足で向かうことにしました。

楽器といえば渋谷、という考えから、ベースコレクションへ行ってみよう、と意気込み、電車の中では店員さんとのやりとりをイメトレ 「良いヴィンテージを出してくれ」そんな、どこの映画で覚えたか分からないような背伸びしたセリフを復唱し、いざ渋谷へ。 そしてベーコレの重い扉を開けたは良いものの、フカフカの絨毯(言うほどフカフカではない)にまず足をやられ、値札の0の数だけ殴られた気分になり、「早すぎた」と本能的に感じ取り、何も弾かずに退店。

基本的にNoと言えない日本人なので、ヴィンテージを試奏したら自動的に買う未来しか見えなかったんです。

あと、なぜかヴィンテージに触れたら死ぬと思ってました。

すっかり意気消沈した私は、クロサワ楽器で70年製の最悪買える価格のジャズベースを試奏したのですが、「これがヴィンテージ…?」という疑問を残し帰宅。

そのまま一年間、謎のトラウマを抱えてヴィンテージが益々架空の存在となり、好きな音出せばいい、という開き直りをして、ジャコへ近づこうと決心するのでした。

一年後にはすんなりヴィンテージを弾いて、聞き齧ったヴィンテージの知識や口コミを元に「貫禄アル雰囲気デ、トッテモ生鳴リ感ガイイスネ。ウーン・・・チョットカンガエトキマス」という求められていない感想を述べ、鮮烈のデビューを飾るのですが、それは置いておいて。

長い前置きも終わりです。

とりあえず、多感な時期にいつも読んでいたブログの中の人であるシンメイさんと色々あって、お邪魔させていただく運びとなりました。

お部屋に通してもらうと「あーこれ知ってる!」と心の中で叫び続けている状態で、とりあえずシンメイさんが渡してくれるベースを弾いては感動するばかり。感動しきりで写真とか完全に忘れてました。

持参したフラートーンのB.O.Dの改善点を教えていただき、色々とこの先のカスタムも明確になりました。

あと64年製のジャズベースが最高で、手に凄く馴染む上に嫌味な所が何もない。 というかあるベースすべてがベストコンディションと言っても良いくらいに状態が良くて、店で弾いてきたヴィンテージのセッティングはあくまでも指標にはなり得ないと感じました。

62年製とかずっと憧れていたのに、緊張でろくに弾けず、完全にベースに弾かされている状態。 なぜか77年製のジャズベが一番楽しくて、慣れないスラップが気持ちいい。もう完全にマーカスでした。

ジャズベ馬鹿一代の私は、他のタイプのベースには恐ろしいほど疎く、この日はノンリバースのファイヤーバードとスティングレイ、初期フォデラも弾かせていただいて、経験値がグーンとアップしたのを感じたのでした。

そしてフィリーズのキャップを見事に忘れ、アイデンティティを失いながら帰路へ。

いやー、感動が大きすぎて記憶が物凄い速さで消え去ってしまいそうなのですが、もっと勉強しようと誓ったことだけはしっかり覚えています。 ジャズベだけじゃダメね。このブログではジャズベを中心に書きますが、色んなベースを弾いた上で、やっぱりジャズベ、となるように経験を積んで行きます。

謎の意思表明とともに、次回は既に売れてしまった64年製のフレットレスカスタムの試奏レポートとなる模様です。 購入された方、良ければもう一度弾かせてくださいませ。連絡お待ちしております。

では

憧れのacoustic360とプリアンプ

先日、ずっとお会いしたかった方に会う機会がありました。 SNSの発達で、知らない人と知り合うことも増え、そのほとんどが顔も分からない人なのですが、趣味の中でも、更に嗜好の近い人となるとネットが浸透した世の中で良かった、と感じます。

さて今回は、アウトボードプリアンプについてです。 ベーシストという生き物は、スタジオに置いてあるアンプの種類がほとんど変わらないことで、アレルギーを持っている人も多いんですね。

例えば、一番多いであろうアンプがアンペグ。 個人的には可もなく不可もなく、アンペグは低音がムワーっとして高音がキンキンしている印象です。良くも悪くもアンペグの音、って感じに鳴ります。バンドサウンドだとそこまで気にならないのですが、一本で弾くと無味というか、個性のない個性が際立ちます。 ピック弾きだとメリハリがあっていいのですが、指弾きで、フレットレスとなるとなんだか物足りない。耳馴染みのある音なので、安心感はありますし、ベーシストであれば、必ず使う事になるアンプ。 多い故に苦手意識のある人も多いです。

ついで、トレースエリオットですかね。 トレースはモコモコ、ボワボワした感じで、ゲインをあげると直ぐに割れてしまう個体が多いように感じます。キャビネットが弱いのかな。 好きな人は好きだけど、苦手な人も多いのでは?かくいう私は、抜けが悪くて最近苦手になりました。学生向けのスタジオに備え付けられているイメージ。 主観で申し訳ないですが、アッシュダウンの良いところ無くしたみたいなイメージです。

ギャリエンは逆にバッキバキなんですけど、なんか違うバキバキ感といいますか、歪みと合わせて初めて使えるアンプみたいなイメージがあります。スラップ好きな人は、ギャリエンが好きな人も多いと思いますが、指弾きのジャリジャリした感じは個人的には苦手です。

文句ばっか言って、じゃあ何があったら満足なのかと申しますと、

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そりゃもうAcousticですよ。 またジャコですよ。ジャコのことしか書かない訳ではないのですが、やはり何かと目指すものとなると出てきてしまいます。

モデルは360。とは言ってもそんなスタジオなかなかないもので、昔どこかで見かけた記憶はあるのですが、楽器屋さんにもなかなか出回らないもので、弾く機会もそうそうない。 最近220を試奏しまして、買ってもいいとまで思ったのですが、車に積めないサイズで、家に置いておくだけでなくライブやスタジオで使いたいと考えていたので、泣く泣く諦めました。 ちょっと前にバーチーズさんに置いてあった122が、サイズ感といい、音といい最高であったのですが、それも運悪く、買おうと決めた時には売れていたり…。

好きなアンプはあるのに、スタジオにもライブハウスにも置いてない。アンプを持ち運ぶのは、足がない。

わがままなプレイヤーの願いを叶える夢のエフェクター。それがプリアンプ。 憧れのジャコに近づくために、いろいろと試行錯誤してきましたが、アンプはなかなか売ってない時に出会ったのがJ-boxです。

J-box

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こちらはFernandesが1980年代にacousticの代理店をしていた際に出した360のプリ部分をアウトボード化したものでございます。

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ずっとそういったプリアンプと呼ばれるものに抵抗があったのですが、ジャコの音が出るかもしれないとあれば買わない手はない。

とは言ったものの、生産終了モデル故に市場に出回る数も極端に少ないんです。 高騰化してしまって、4万超えなんてこともあったのですが、私は運良く相場で買うことができました。

という話が4年前くらいですかね。

結構前に手に入れてはいたのですが、あんまり気に入るようなサウンドも出ず、しかもノイズが気になる。そしてでかいんですよ。 食べ盛りの男子学生のお弁当箱くらい。

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長らくボードの肥やしと化していて、最近はもっぱらBIAS FXばかり。

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こちらも馴染みのない方には、抵抗のありそうなものですが、iPadを使ったコスパ最強のアンプモデリングアプリでございます。

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最近のライブなんかだと大抵こいつをラインで送って、ベースだけ音が上から降り注ぐ、というよくわからないバンドサウンドでの浮き方をさせているのですが、詳しくは別エントリーで。

今回はJ-boxについて書きます。

このプリアンプのインプレッションとしては、繋ぐだけで古臭いサウンドという点。 中音域が独特でして、acousticといわれればそうなんだけど、普段みなさんが使うようなサンズアンプやアルビット、エデンなんかとはまた違うタイプの音色の変化をするので、「なんだこれ」という感想。泥臭さと無骨な見た目は最高です。

急激な変化ではなく、ほんのりビンテージ感。 EQの効きはまずまず。失敗かと思っていたのですが、ブライトスイッチなるものを押すと激変。 確かにジャコサウンドに近づきます。

カリカリ感が足りない気もしていたのですが、先日購入したフラートーンに通すと結構凄いサウンドが出るんです。 それまでは、エボニー指板で、値の大きなキャパシタを搭載したフレットレスということもあったのですが、音の抜けが気持ちいい。 個人的には、スタジオでもアンペグに繋ぐのではなく、ジャズコに繋ぐのがベストだと感じました。 スタジオのジャズコってキャスターがついていて、地上から浮いているものが多いと思うのですが、そのスピーカー位置が絶妙に腰高なローの鳴りになって、古い雰囲気が出ます。

J-box本体の操作としては、5バンドのグラフィックイコライザー(40hz、100hz、200hz、300hz、400hz)

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とオーソドックスな3バンドのパライコを搭載。

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そして一見ボタンに見える謎のブライトレベルというツマミ。

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Hi、lowのインプットとアウトプット、その間に更にブライト感を出す為のブースト機能がついております。

EQのトレブルを上げてやると少しカリッとした感じで、更にブーストさせるとジャコに近づくので、常にブライトはオン状態。というのも、一度ブライトスイッチをしってしまうとオフの状態が物足りなくなるんです。依存してしまいます。

フラートーンにはバッチリハマったので、晴れて再び日の目を見ることができたJ-boxなのですが、この間横浜で開かれたベース会に、ハンドメイドのacoustic360をお持ちの方がお越しになりまして、めでたくも、世のプリアンプでも珍しいacousticモデルの新旧プリアンプが並んだ訳です。

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こんな機会もなかなかないことですので、嬉しい限り。

こちらのViva analogというプリアンプについては、個人的に入手後にいろいろ書きたいと思っているのですが、EQの効きがかなり良くてですね、音作りの楽しさはアンプをいじっているような感覚な訳です。 それくらい良くできた代物。完全にJ-boxが負けていました。モデルは違いますが、経験則上では、220をいじった時のような高揚感が近いですかね。モダンビンテージというとなんだかわかりにくいですが、綺麗にビンテージのトーンを再現してくれて、解像度の高いイコライジングとでもいいましょうか。

しかもファズ回路も入っているんです。こいつが強烈で、slangを完全再現できる。これにMXRのアナログディレイ(容量マックス)があれば限りなく完璧に近い。 Variampの謎は残念ながら体感しにくいもので、解決できませんでしたが、迫力のあるローサウンドに、カリッと仕上がるハイのニュアンス、そして甘く伸びる中音域。焼きプリンのような、音域のミルフィーユが聴くものを魅了します。

ジャコファンならずとも、ジョン・ポール・ジョーンズ好き、60−70年代好きベーシストには垂涎もの。

ビンテージの360は弾数も少なく、大抵がノイズまみれだったり、実践向きではないものも少なくはありませんので、acousticのサウンドが好きな方は、Viva analogの購入を検討されても良いかもしれません。 J-boxも勿論良いんですよ。けど、比べたら負けました。似たような価格ではあるので、これから購入を考えているのなら、圧倒的にViva analog! その名の通り、ビバ、アナログ!です。 時代に逆行するものは魅力的。

ただ、比べてみて、かなり近いサウンドは出せたものの、ジャコ狂いには何かもの足りない。 新たな課題発見能力は人一倍優れていますので、簡単に絶賛はしません。

Acousticの独特なサウンドの秘密は、どうやら361キャビネットに依るところが大きいようで、あの特殊なアルミコーンの配置(中央逆さ向きだったか、失念)を考慮した上で、サウンドを作り込まないことには、究極的とは断言できないのです。

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Talkbassなどのサイトでもよく話題になっていますね。

ジャコの音探しの旅は、まだまだ先の見えない道のりのようです。 ゴールが見えても難癖つけて先に伸ばすから終わらない。悪い癖です。

そんなちょっと変わったプリアンプのお話でした。

それにしても実践向けで、ここまでキャラの立ったプリアンプはあまりありませんので、周りのベーシストに差をつけるにはもってこいです。正直、サンズアンプなんかは飽和状態で、繋げば大体同じ音。ピック弾きベーシストの3種の神器に入るくらい今ではポピュラーなアイテムで、私は食傷気味です。 ゴリゴリのピックサウンドも魅力的ではありますが、あのブリっとした70年代のピックのサウンドは、acousticのプリアンプの持ち味でしょう。

f:id:Zimpatch:20170401005123j:plain こんな可愛いデザインもあります。

では。

fullertone〜ハカランダという魔力〜

遂にやってしまいました。 久しぶりに大きな買い物をしてしまったため、これからしばらくの間は質素な生活が待っているのですが、こういう楽器との出会いというのは、時に大きく人生を変えるものですので、最良の選択であったと判断しております。

今回ご紹介するのは、先ほど買ったばかりの出来立てホヤホヤ、生まれたてのビンテージという矛盾を抱えたベースでございます。ブログやベーシストとしての生活の中で看板娘となってくれるであろう一本。

Fullertone VIP line Rock monster JAY-BEE60BZF “Jaco B.O.D”

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スペックと機材の紹介文は引用しておきます。

ベーシストなら誰でもその名を知っているベーシストの革命児。 彼が愛してやまなかったB.O.Dと呼ばれるあのベースをフラートーンが現代に産み落としました。 フレットレスベースといえば彼なくしては語れないあの革命児が愛用していた通称”B.O.D”。 62年製のボディに、フレットレス加工を施した60年製のネックを組み合わせたと言われるもの。 現物を元に…という訳にはいきませんので、ヴィンテージトーンの体現者”ビルダー田中千秋”が描くB.O.Dが本機。 なんと言ってもエポキシコーティングを施したブラジリアンローズウッド指板は圧巻でしょう。 近年様々な木材が枯渇し始め、最近ではハカランダだけでなく、一般的なローズウッドまでワシントン条約で保護される状況。 そんな中、以前より枯渇問題が発生していたブラジリアンローズウッドをフレットレスで使用するなんて贅沢があるでしょうか。 ましてやそのまま使用するのではなく、エポキシコーティングを施しているのですから贅沢の極み。 もちろんそれは稀少価値や話題性を目指したものではなく、純粋なる”音”への追求によるもの。 油分が多く、目の詰まっているハカランダ特性を十二分に持った極上の木材をしています。 これにより一般的なローズウッドよりも音の輪郭が明瞭で、芯の太さ、ローエンドの深さが段違い。 エポキシコーティングによる独特なハリのあるアタック感も再現しています。 カラーは通常の3トーンサンバーストとは異なり、中心部が黄色く塗りつぶされている63年前後のサンバーストを施し、 チップやスクラッチ、ウェザーチェックも今まで以上にヴィンテージライクなオーラを身に纏わせています。 ロックモンスターシリーズは同仕様のオーダーを承れない1本のみの完全限定生産モデルとなっております。 これ以上ない最強のモンスターフレットレスベースがここに誕生です。

■Body : Alder 2pcs ■Neck : Eastern Hard Maple ■Fingerboard : Brazillian Rosewood 225-300R ■Frets : Jescar #47095NS(2.41x1.19) ■Pickups : Lindy Fralin JB ■Controls : 2 Volume , 1 Tone

引用元Fullertone Guitars V.I.P Line JAY-BEE 60 BZF Rock Monster "Jaco B.O.D"【ハカランダ指板仕様の最強フレットベース】(新品)【楽器検索デジマート】より

ジャコのBass of doomは、ネックも62年ですが(詳しくは過去のエントリーをご参照下さい)

自分でオーダーしたのかと思うくらいの完璧なルックス、そしてマテリアル。 作りの良さや評判、実際に弾いた記憶としては、Fender直系のビンテージライクなメーカーさんです。 こちら、自分の無勉で恐縮なのですが、国内メーカーさんなのですね。田中千秋さんというビルダーがフェルナンデス退社後に立ち上げられたとのことで、現在はmusicland KEYさんで取り扱われているらしいです。 正直、この辺の話はどうでも良くて、楽器店さんの話とかってあまり良い話題ってないですし、そういう話題で盛り上がるのは楽器に関係ないことなので、割愛します。

まずは、レビューでも。 一応現在メインで使用している73年製のFenderのフレットレスカスタムを持って行きました。 自分の中では、カスタム含めて、現状一番よく馴染んでいるので、比較軸として丁度良いかな、と。 カスタムフレットレスに関しては、出典不明の工房製による、コーティング無しのエボニー指板、ピックアップはVoodoo 60’sです。サーキットはCTSにクロスワイヤー、現在はCherryの0.022μFペーパーキャパシタに変更しています。 エボニーの硬質な鳴りやピックアップのパワーで、自分の中ではかなりジャコに近いと自負しております。

これを超えるようなら買うべきだし、超えないのなら、どんなに良い個体であっても買わない、と決めていました。 見た目はちょっとアレですけど、音は良いのでね。

Fullerton Jay-Beeのレポ

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というわけで、そんな愛妻とともに満を持して臨んだ訳ですが、一発目で既にやられました。 持った瞬間の「ボディ軽!」という感じとネックのズッシリ感、木材の良さが手に取っただけで分かる感じ。そしてEの鳴りがとんでもない。楽器屋さんでのセッティング上、弦高が高めになっていたのですが、それを踏まえても、ずっと弾いてきた楽器のように小慣れたフィーリング。 Agularのアンプが良いんじゃないのかな、と疑って、メインt弾き比べさせてもらいましたが、メインと比べてもローの出方が全然違いました。 Fullertoneのネックグリップは、Fenderに比べて少し太いのですが、それもネック鳴りに影響しているのかな、といった印象。

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イースタンハードメイプルだというネックは見事な目の詰まりです。柾目ですね。 塗装はされていないのか、木材そのものの質感。結構荒いので、なんだか慣れるまでは変な感じ。

指板はエポキシとのことで、それはまあジャコらしいサウンドといいますか、大抵のフレットレスもエポキシ加工すれば、それっぽい響き方をするもんだと思っていました。しかしながら、「それっぽさ」で終わらない響きが感じられ、これはなかなか良いんじゃないかな、と思った訳です。 正直な所、ブラジリアンローズの要素はあまり体感できるほどのモノでもないんですけど、最早どれが良い音に影響しているのか分からないくらい、自分の理想とする要素が詰め込まれていました。

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ブラジリアンローズことハカランダ。 ジャコのベースも62年後期なので、ハカランダ指板です。

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エポキシはもう少し厚みが欲しいかも。

ちょっと反応が良すぎるので、コードなどでは独特な遅い立ち上がりがなかったのですが、ピッキングへの追従性なんかは、この楽器の持つ鳴りを最大限に感じるくらい、なかなかの暴れっぷり。 横振動と縦振動でそれぞれ、強めにピッキングしたら、それまでの鳴り方とはまた一味違うサウンドが得られます。

ここにきて、ジャコのピッキングの強さというものがわかり、それがこれまで弾いてきたどの楽器でも分からなかったということもあったので、めでたく購入に至った、と。

私もそれなりにジャコに関しては演奏面でも研究を重ねていますので、自分の持っている能力を引き出してくれるのであれば、買わない手はない、と決断しました。

以上がファーストインプレッション。

ここからは、なぜこのベースにここまで強く惹かれたか、という個人的な話になります。

最近の物欲

この数ヶ月の間、自分が求めているサウンドとは何なのか、という部分で色々と疑問を感じておりました。 毎日、ネット上で楽器を眺めては、溜め息。 何本もジャズベースを持っていることに対して、自分の経験値の無さを感じて、少しモラトリアムというか、何かを見失っていた気がします。 それこそ、foderaやkensmithといったハイエンドベースに惹かれ、モダンで確固たるサウンドというものを欲していたんです。

きっかけは、ネットで見かけたFodera empireのハカランダを使用したモデル。 世界最高峰のメーカーが作るfender。それはもう自分にとって知るしかない楽器です。empireはジャズベースを基本に作られていて、まさにモダンビンテージというべき、特殊な魅力w持ったモデルです。

喉から手が出るほどの激しい物欲に駆られたものの、手持ちはありませんでしたので、泣く泣く諦めることに。 だからといって市場に出回っているFodera empireシリーズは、ハカランダではない、という理由で、そこまで惹かれなかった。

いつの間にか、自分の中でハカランダという木材への思いが強くなり、毎日検索をかけていました。 ハカランダ指板でオーダーできる工房を探してみたり、atelierZが出したハカランダ指板の限定モデルが気になったり、こうなるともう頭の中にはハカランダしか生えてきません。

ハカランダ特有のエアー感ってなんなんだよ!と家のローズウッドとエボニーに八つ当たりをしては途方に暮れる。 そんな反抗期の子どものような日々を送っていた時の事でした。 仕事帰りに日課の如く「ハカランダ ジャズベ」で検索して、色々なブログやビンテージの解説、高額なビンテージ楽器を眺めていると、

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

異彩なオーラを放つジャズベが!

「カスタムショップにしては色味が良いな」と。(電車の中だったので冷静を装っていますが、心の中では「なにこれなにこれ!なんなのコレ!!!」とパニックでした) Fender custom shop製のジャコモデルは何度か弾いたこともあったとのですが、どうも見た目が好きになれない個体ばかりで、値段と合ってないなあと感じていたんです。別に嫌いという訳ではありませんが、あのフェンダーが出すジャコモデル、という割には妥協が見られるというか。サンバーストの色味もビルダーによって違うし、だからといってめちゃくちゃ良い下地着色の黄色とクリアレッドのコントラストが美しい個体が出る訳でもない。そして指板が明るいローズ。

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こちらの個体はカスタムショップで私が1番カッコイイと思ったものです。

少し敬遠していたベースです。こんなにレリック大好きバカな私でも、なぜかジャコのレリックモデルってあまり好きになれなかったんですね。

個人的に最強のジャコモデルはRSguitarworksさんのあのオーダーモデルくらいで、それもレリックのないモデル。 サウンドやフィーリングとしてはシンメイさんモデファイの織原さんのTokai jazzsound。

そういったジャコモデルを見てきたこともあり、実物はそうでもないだろうと、眺めておりました。 しかし、fullertoneの噂は耳にしていましたし、なんだか妙に気になる。 価格も訳の分からない金額でもないし、ハカランダにエポキシというロマンの塊にいてもたってもいられなくなり、「明日朝一で弾きに行こう」と決心しました。

スクワイヤフェンダージャパン フェンダーUSA フェンダーカスタムショップ エドワーズ バッカス

そして最近だとバーチーズさんがやっていた1963年製のエポキシフレットレスカスタム

ジャコモデルは山のようにあるので、私はコンポーネントで自分の求めるジャコモデルを作ろうと考えていました。

全部選び抜いたパーツでジャズベースを作ろうと決めていたんです。 これまで買ってきた楽器のほとんどが国産メーカーだったこともあり、一時期はヴァンザントや個人工房にオーダーしようと考えていた時期もあったほど。

様々な葛藤があり、その中で久しぶりにビビッときたベースでしたので、自分の予想が良い意味で裏切られたことに凄まじい興奮を覚え、気がついたら「これください」と口から漏れていました。

結構決心してから買ったので、コイツは新たな基準として自分の中で消化し、コンポーネントはコイツを超えるくらいのものにしてやろうと思った次第です。

購入後にスタジオで鳴らしてきたのですが、どこを弾いてもジャコ、ジャコ、ジャコ…

当時のビンテージが現代にタイムスリップしたのではないかと勘違いするほどの極上のサウンド。

不透明着色による好発色のサンバースト

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細部までレリックの施された風格あるパーツ f:id:Zimpatch:20170304201716j:plain

バックもばっちりBass of Doom f:id:Zimpatch:20170304201737j:plain

強いて欠点を挙げるとするなら

  • 弦アースしっかり取れていないので、そこは減点。
  • ケースが頼りないソフトだったのも、ユーザーへの所有感を満足させるという点では個人的に減点。
  • ブリッジアースがミュート穴と被ってい るのも謎なので減点。
  • ピックアップはリンディーでもいいけど、どうせならWeatherReportにしたい。

どれもベース本体の変えようのない点ではないので、これらは贅沢な悩みです。

入荷して4日とか、出来立てホヤホヤらしいので、狙っていた方には申し訳ないですが、ジャコ狂いの私が大切にしていきます。

これからは何処に行く時も新たな愛妻を連れ出そうと思うので、お会いする方は是非弾いてあげてください。 弾きたい、という方もお声かけいただければ持って行きます。

という訳で、長くなりましたが、以上が購入経緯でした。

今は感激のあまり放心しております。

では

妙なペグへの拘りと軽量ペグのお話

今回はペグのお話。

ご存知の通り、ジャズベースのペグはオープンギアタイプです。 フェンダーでは、65年までクルーソン製のものが使われていました。 逆巻きというのもこの辺りですね。そこからはフェンダーの自社生産に切り替わるのですが、今回はペグの中でもリプレイスメントに関してでございます。

ネックができないことには先に進めないのですが、ネックがないのなら先にペグを買えばいいじゃない、という。貴族的発想の転換により、本エントリーとなりました。

今回買ったのは「Orville by Gibson」についていたというペグ。 ギブソンに寝返った、という訳ではないですよ。もちろんギブソンも好きですけどね。 多分、某オークションを隈なくチェックされている方にはどれを買ったのかバレてしまうと思いますが、これね、どうやらGBR640のようなんです。

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あのゴトーガットの特殊ジュラルミンを使用した超軽量ペグです。1個64gくらいの。 肉抜きといい、逆巻き仕様といい、あれ、これゴトーじゃない?と

即入札で、そんなに上がることもなく、ゴトーの新品定価の半額ほどで手に入りました。嬉しいですね。

ペグだけは見た目でどうこう言えるものではなく、安いヤツだと精神衛生上よろしくない。チューニング精度も向上する分、この辺りはなるべく新しいものの方がいいです。

素直にゴトー買えば良い話なんですけど、今回のコイツはくすみ具合が最高でして…。新品のペグも良いんですけど、ピッカピカだと浮いてしまうので、多少のくすみは早めに出て欲しいんです。 あれ、なんかさっきと矛盾することを言っている気もしますが、気にしない。

そのペグについてなんですが、これまで貧乏カスタムをしてきた私はめちゃくちゃ安い工業製品のペグを買ってみたり、ヒップショットを使ってみたり、落ち着かない感じだったんですけど、やっぱ最終的にはゴトーが安定しているな、と感じた次第です。

拘りとしては、 * 逆巻きであること * ベースプレートの角が出っ張っていること(クルーソンと同じ) *ボタンが付いていること

ボタンが付いていることが何よりも優先していることです。 現行品や68年以降のフェンダー社製クローバータイプのペグはシャフト部分とツマミ部分の留め具にボタンを使っていないのですが、これがもっさりしていて好きになれないんです。

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現行品のジャズベースタイプにはよく取り付けられています。上記の理由で71~3年のフレットレスジャズベ以外私はこれらを片っ端から外しています。残念ながらビンテージ教の戒律なんですよ。

シュッとしていて、逆巻きで、ベースプレートは裏から見たときにメカメカしている方がいいです。超軽量のギア部分が最小に作られたものもありますが、あれはあれでなんだかちゃっちいというか、見た目が頼りないし、利便性のみを追求した現代感が苦手です。ビンテージ教の教えの上でこの辺りは厳格に定められています。

あとはクルーソン型のチューリップのようなツマミの鋭角な角度の方がクローバー型に比べてトラディショナルで好きです。現行のはのっぺりしていて、手作りクッキー感がね。愛嬌があって可愛い感じはありますが、私はジャズベに可愛さではなくクールビューティーを求めていますので、剥ぎ取ります。シュッとしていてクールなものが正義だと、ビンテージ教では教え込まれています。

工業製品の安物ペグはその辺をクリアしているのですが、ギアが妙に軽いのが気になってしまいました。時々空回りしているのか、ギアがぴったり噛み合っている感じが弱いんですけど。

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今回作っているコンポーネントベースはあくまでビンテージジャズベースを意識したものなのですが、先人の方々の「軽量ペグはオーガニックな鳴りがする」「軽量なことでミッドが出る」という言葉の魔力にまんまとノックアウトされ、60年代を目指すのならこれしかないじゃないか、という結論に至った訳です。 先人は偉大ですね。後発の強みはそう言ったところで、素直に従って同じ轍を踏まない、という点です。 「買ったは良いけど合わない」という失敗を気にすることなく、ジャズベースを愛でることのみに注力したブログを目指しているので、これはありがたいです。

コンポーネントジャズベースの進捗

ペグについてお話してまいりましたが、肝心の取り付けるネックについては、ちょっとした問題が生じております。 というのも、ネックをオーダーした工房が音信不通になってしまったんです。とりあえず返金してもらえないか連絡しているのですが、こんな形で企画倒れにされるのは、個人的に嫌なので、自ら企画を倒しにいきます。

現在、新たなオーダー先が決まりかけている状態なので、これは決まり次第エントリーにて報告しようと考えておりますが、大きく舵を取り直すことになります。 これまでは初心者に易しい10万円以下のオーダーベースというものでした。 しかし、今のような状態になって、「ネックはベースで最も重要だと言っても過言ではない」と。 換言すれば「一番金をかけるべき」ということになります。いえ、ということにしました。

使うのは私自身で、それを紹介する訳ですから、安かろう悪かろうでは読んでくださる方にも申し訳ないし、自分も押し入れの肥やしになるんじゃないかな。だったら価格を抑えて良いものを紹介するか、価格相応に良いものを紹介するか、という話になってきます。 ここは私自ら人柱となり、礎を築くべく、まだそこまで大きく取り上げられていないであろう工房にしようと考えています。

めちゃくちゃ贅沢してオーダーする予定なので、もはや企画はただの「めっちゃ良いジャズベースを作ろう」企画になりました。 それでも超高いそんなに好きでもないハイエンドを買うよりは、お得ではあると思うので、サーキットなんかは是非とも参考にしていただければ、と思っております。

一旦大まかなパーツだけおさらいしておきます。私も何紹介したのか忘れそうなので…。

  • ボディ MJT、ここは本当に良いです。丁寧ですし。レリックの精度も高く、ボディ材はオールパーツ製のものから厳選したものを使ってくれています。軽量で、極薄ラッカー、なのに3万円代で買えちゃう高コスパな工房です。 f:id:Zimpatch:20170226234555j:plain

  • ポット CTSへそ付き250ΩAカーブ。あまりに王道なので、まだ紹介していませんが、多分ボリュームポットはちょっと変わったものにするかもしれないので、そのとき紹介しようと思います。 f:id:Zimpatch:20170226234736j:plain

  • ジャック PureTone製の4点支持ジャック。ノイズ知らずで、ホールド感抜群。400円ほど f:id:Zimpatch:20170226234842j:plain

  • コンデンサモントルーの0.1μF セラミックコンデンサー もしくはLuxeのレッドダイムリプロモデル 多分いくつか試してしっくりきたものを選定含めて紹介しようと考えております。これは多分次エントリーくらいにちょっと書くかもしれません。 f:id:Zimpatch:20170226234919j:plain

  • 配線 現在選定中 1950年代のベルデンのクロスワイヤーかな〜とモヤモヤしながら決めかねています。これも実際何個かサーキット組んでみてからですね。 f:id:Zimpatch:20170226235059j:plain

  • PU Bare knuckle 60’s HFは紹介しました。なかなかバキっとしたサウンドで、パワーはあるもののコンプ感というか、正直弦の寿命が長くて、ドンシャリな感じが拭えません。でも良い所は段々と 見えてきました。コストパフォーマンスが良く、とりあえず全部これに交換したいくらいクリアな出音。 もしくはSeymourDuncun のWeather Reportに戻るか、これもネックとの相性を見て決めます。 f:id:Zimpatch:20170226235132j:plain

  • ブリッジ モントルーフェンダービンテージ型のもの。くすみレリックが施されたものでなかなか可愛い。ブリッジは多分これで確定です。 f:id:Zimpatch:20170226235203j:plain

  • ペグ 今回ご紹介しましたゴトーのGBR640(と思われるもの) f:id:Zimpatch:20170226235301j:plain

まだまだ先は長いですね。

気になるネックは、どこになるのでしょうか。

待て、次号!

では。

キャパシタ?コンデンサー?楽器のトーンについて①

未だにネックオーダー先からの連絡、進展はございません。 さて、今回は基礎的な部分に還って、キャパシターについて書いていこうかな、と考えています。今回は諸事情により、写真なしです。

というのも、このあいだ取り寄せたMontrexのキャパシターがですね、セラミックタイプだったんですけれども、個人的にはワックスタイプの方が見た目は好きなんですよ。

何個も購入しては取り替えて、何で選ぶかと言われれば、最終的には見た目です。 そんな見えない所、音が良いとされるものの方がベターじゃないのか、と ごもっともでございます。

しかし、ベーシストたるもの、見えない所こそ拘りたいオシャレさんが多いんですよ。 ベースにとってキャパシターとは言わば、「舌」でしょうか。

滑舌の良さ、発音の良さなんかを左右します。

このあいだ、SNS上で「コンデンサーに金かけた所で、その分ピックアップ変えた方がよっぽど音も変わる」といった意見がありました。これに関しては私も同意です。

しかしながら、 数百円で変化の分かる手軽なパーツであるのが、キャパシターやその他パーツの良さではあるのですが、一通りいじってしまうと「この数百円のパーツを高価な物に替えたらどうなるんだ…」とマッドサイエンティスト的な、好奇心へ変異していくんですね。

なんとも欲深いです。 ベース改造は無間地獄。私にとっては天国です。無間天国

そんな欲深い憐れな生き物代表である私は、特にキャパシターに惹かれているんですね。

最早音は二の次、見た目で決めるという目的がすり替わっていることにすら気づいていないんです。

配線やピックアップも奥が深いですが、キャパシターは飴玉の様な可愛らしさとウィスキーラベルの様な渋さが共存していて、しぶカワです。

女子高生が食いつきそうなワードですね。次はしぶカワなキャパシターが流行るに違いない。 髪留めとかに使って

ジェモッ子「やっぱジャ子はオシャレだよね〜」

ジャ子「そんな事ないよ。自慢話も事実だったら自慢にならないんだ

ジェモッ子「それよりその髪留め…Cornelldubilierのレッドダイムじゃない!?」

ジャ子「質屋で買ったベースの音がとても良かったんだ。

ジェモッ子「いいなー、あたしなんかグリーニーかサークルDがいいとこだよ〜。この間買ったグレイタイガー、脚折れてたんだよね…酷くない!?」

ジャ子「そんな事より仕事をくれよ!」

号泣です。

本題に戻します。 私の好きなキャパシターでしたね。 好きなキャパシターはAjaxのBluemoldedです。聞かれないのに答えました。

さて、そもそもキャパシターとはなんぞや、という部分に触れていこうと思うのですが、 先ほどはキャパシターを「舌」と表現しました。なんでコンデンサーじゃないの?というところから。

キャパという言葉はバンドマンなんかには耳馴染みがあるように思われます。 「このハコのキャパは〜」なんて耳にしたこともあるのでは?

キャパシティーとは容量のことですね。 帯電容量を指します。 ギターにもベースにも使われているキャパシター。日本ではコンデンサーという呼ばれ方をしていますが、海外サイトではCapasitarと書かないと検索にかからないと以前のエントリーでも触れました。

このキャパシター、一体どんな作用を持って、ベースの音に影響しているのでしょうか。

ベースに限らず、エレクトリック楽器はピックアップというマイクを使って、弦の振動を拾います。この辺りはもっと易しく解説してくださっているサイトも多いので、詳しく知りたい方はそちらを参考になさってください。

その拾った振動は電気信号に変換されて、アンプへ通されます。この時に電気の通り道に寝転がっているのがキャパシタ

ここでピックアップの話に戻ります。例えば、というか私はジャズベースのみを愛する紳士なので、基本的にはジャズベースでしか例え話をしないのですが、ジャズベースはシングルコイルピックアップが搭載されています。

シングルコイルピックアップは高音域をよく拾ってしまう癖があり、そのままアンプへ通すとカリカリとした硬いサウンドになってしまいます。 つまりジャズベースは声が高いんですね。 個人的には少し鼻にかかったような癖のある声が好きなので、その辺を「俺色に染めてやるぜ」と俺様キャラで強引に変えてしまいます。ジャズベースは強引な所に弱いので、ここからはもうイケイケどんどん。

高音域をアースに逃す、という表現が一般的に使われています。 ここで影響してくるのが容量です。 キャパシターには帯電容量というものが書かれていて、この数値によって価格も変わってきます。ギターやベースに使われる容量は人気なので、ヴィンテージキャパシターは特に高騰化する傾向。 この帯電容量というものがF(ファラッド)という単位になります。

ここに小さな単位としてマイクロが付きます。ギターやベースはマイクロ単位で十分。アンプやエフェクターなんかでは、更に小さいピコなども用いられています。

簡単に言うとこのファラッドという単位が大きいほど高音域を吸い取ってくれる訳です。

だから容量の大きいものの方が融通が利くのか、と言われればそうは言いきれないものでして、 大きすぎるとスイートスポットが狭まったり、トーンを絞った際に使い物にならないほど「ぼわぼわ」とした音になってしまいます。

何事も適度な調整が肝です。 個人的には最近0.022あたりがなかなか好きでして、この辺は好みの問題でもありますので、気に入ったデザイン、音の出るものを選ぶ楽しさ、というものが伝わればと思います。

導入のつもりが、気付いたら結構な長さになってしまいました。ワックスやセラミックの話をしたいので、 続きはまた次回ということで・・・

では

Pの帽子とジャコ・パストリアス

早くも年が明けてから1ヶ月が過ぎようという事実に驚きを隠せません。

まだ全然お会いできていない人が沢山います。

なんかみなさん集まって一斉に話せる場はないもんですかね。

 

コンポーネントオーダーベースが完成したらシンメイさんのところへ持っていこうと思うんですが、それももうちょい先になりそうなので最早ベース完成する前と後で2回行けばいいじゃないかと思い始めて、予定を探すも何だかんだで埋まっていたのですが、そろそろひと段落つきそうな気配なので、近々ご連絡しようかと画策しております。

 

さてさて、わたくしですね、このブログをはじめる前からベースの集まりだったりセッションだったりで決まって着用しているものがあるんです。

 

そう、タイトルにもあるPの帽子です。


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ジャコのトレードマークの一つでもある帽子。

最初見た時は「なんでPって書いてある帽子なんだろ。パストリアスってことかな」

と、国民的アニメである「腹足綱古腹足目リュウテン科に分類される巻貝さん」のキャラクター(名は伏せておきます)よろしく自分のイニシャルを入れた物を着用するとは
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自己主張の強いやつだな(あながち間違ってはありませんでした)と感じていた訳です。

 

しかし、なかなかどうして見れば見るほど惹かれるではありませんか。

当時は純粋な少年。いわゆる情報弱者でしたので、何を見てもなかなか分からない。

そして月日は流れて大学生になった頃に、

そういやあの帽子って売ってるのかな、と気になって調べました。

 

この頃になると情報社会に一通り揉まれたあとでしたので「P 赤 キャップ」検索エンジンの要領を得ていますね。

エンターキーを軽やかにターンッ!


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(画像は2017年現在の検索結果です。)

 

はい出ました。

という訳で無事に謎を解決した私は、早速ネットを使って注文したんですね。

家から出ないで調べて買い物。まさに現代っ子ですよ。

 

楽天から届いた品を開けて被って気分はジャコ・パストリアス


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当時の若人、現在の人生の先輩たちもこうして被ってカニ歩きしたんでしょう。

 

さて、この謎のP帽子、

これから買うであろうこのブログを読んでくださっているジャコの洗礼を受けし老若男女が私と同じ轍を踏む事のないよう公開しておきます。

こちらはアメリカはペンシルベニア州フィラデルフィアの野球チーム、Phillies(フィリーズ)のベースボールキャップなんです。

 

どちらかと言うとサッカー少年だった私には全く無縁の帽子。フィリーズと聞いてもピンとは来ませんでした。

 

ジャコの豆知識

ジャコが暮らしていたのはフロリダですが、それは引っ越す前の話。生まれたのはペンシルベニア州フィラデルフィアはノリスタウン、そして映画にも映像が残されているように野球少年(しかもリトルリーグで優秀な選手だった)でしたので必然なのでしょう。

 

そしてジャコというあだ名の由来もJocko conlan(書籍『ジャコ・パストリアスの肖像』ではJocko conlonとの表記ですが、conlanで間違いないでしょう)という当時のナショナルリーグでの審判が由来だとされています。

 

ここまで野球詰めできたのに、ベースに転向した転機ともなるのはフットボールなんです。

人生何が起こるか分かりませんね。

 

そんなフィリーズのキャップ、なんと息子のJulius(ジュリアス)も被っているんですね。
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Julius Pastoriusはジャコの2番目の妻イングリッドの息子になります。

双子として生まれたJuliusとFelix(フェリックス)は同じバンドのドラムとベース。どちらもジャコが得意とした楽器だと言うのが感慨深いです。

 

血が同じだと応援する野球チームも同じなのか、と小さな感動を覚えますが、ジャコが被っているフィリーズのキャップ、ロゴデザインが初期のものなんです。


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1970-91まで使われていたロゴがジャコの被っていたもの。

 

Pの字の真ん中を縫い糸が通っているのが特徴的です。

これは絶対に見逃せないポイントですね。

 

そして、完全に同じものが欲しいんじゃ!というジャコオタクのみなさんの為に、私、しっかりスペックを出しております。

 

私の持っているタイプはキャップのてっぺんのボタンが青なんです。

しかし、ジャコのものをご確認ください。

 
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 1976年のベルリンの時の映像ですね。

帽子のてっぺんのボタンは白。

 

おいおい、あんだけ熱弁奮っておいて完コピじゃねえのかよ。

そんなヤジを飛ばしたあなたの為に、てっぺんが白の物も買っております。


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はい。

欲しかっただけです。しかもちょっとオシャンティーなワインレッドっぽいカラーなんですよ。

こっちはお気に入りです。

私服でもそこまで浮かないので。

 

正直最初に帽子買った時にテンションあがりまくってたんですけど、1500円でちゃっちい作りだったんですよ。布もゴワゴワしてるし、見るからに安っぽい。なのでそれはベースのケースに括りつけてお守り替わりにしています。

 

そして本命のこちらは3600円とキャップとしても高くない値段なんですけど、作りは良いし、ボタンは白だし、そして何よりね。


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ツバの裏の色も一緒。

あ、なんか書いてありますね。

何かって?やっぱり気になっちゃいますか?これ、実は

マイケル・マンリングのサインなんですよ。

ジャコにはサインもらえないんで、弟子のマイケルにいただきました。

あー嬉しい。

関係ないですね。

 

いや〜探しましたよ。でもこれで終わりじゃないんです。もう一つだけ画像をご覧ください。

今見せた私のキャップはスナップバックと言って、サイズ調整できるタイプなんですけど
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ジャコのものはそれがないんですね。

NEW ERAというストリートボーイならご存知のキャップブランドからスナップバックではないフィリーズキャップも出ているんですが、Pのの真ん中を通る縫い糸がないロゴなんです。

 

ここがね、どうしても惜しいポイント。

現在も探しております。

帽子が一緒だからといってプレイには何も関係ないんですけど、メンタルが変われば多少プレイも良くなったような気がしますので、こういうのは形が大事なんです。

 

憧れの人と同じものを身につける、ロマンのある話なんです。

 

この帽子を被っていて、いい事が何度かありました。

一つは、シンメイさんに声を掛けていただいたこと。

この帽子を被ってニヤニヤと織原さんに熱視線を送っていた私は嘸かし不気味だったでしょう。

そしてもう一つは、マイケル・マンリングに「Oh...Phillies cap. I love Jaco...nice cap.」と優しい囁きをしてもらえたこと。

 

あとは未だに被っている人はそうそういないので何かと目立っていいこと。

どこに行っても話のタネになること、です。

 

ジャコが好きで、知らない野球チームの帽子を買って、色々な繋がりを得ることができました。そういった意味でも私はこの帽子との出会いに感謝しています。

 

みなさんも是非かぶってなりきってみてください。ジャコが降りてきますよ。

一応載せておきます。

大リーグ、フィラデルフィア、フィリーズキャップ(CP-13S)

大リーグ、フィラデルフィア、フィリーズキャップ(CP-13S)

アメリカンニードル AMERICAN NEEDLE #500 レザーアジャスターキャップ 1980 フィラデルフィアフィリーズ バーガンディ

アメリカンニードル AMERICAN NEEDLE #500 レザーアジャスターキャップ 1980 フィラデルフィアフィリーズ バーガンディ

 

では。